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2013年6月30日日曜日

「万葉に遊ぶ 〜正倉院復元楽器の音色を楽しむ〜」*ムジークフェストなら

先週に引き続き、今週も幾つかの
「ムジークフェスト」コンサートを楽しみました♫

中でも楽しみにしていたのは、海龍王寺さんでの正倉院復元楽器の演奏会。中村香奈子さん田島和枝さんのユニットで「万葉に遊ぶ」でした。
実は田島和枝さんは奈良倶楽部の古くからのお客様。
そして、今年の奈良倶楽部25年記念イベントで正倉院展の頃に
「ティータイム茶論」で演奏をお願いしているのです。

海龍王寺のご本尊、美しい十一面観音様の前にて天平時代の音色が静かに響きだすと、境内を渡る風のそよぎも木々の葉ずれの音となってハーモニーを奏で、天平の昔も、こんな風に自然の中で優しい音色を奏でていたのではと、ひととき想いを馳せたりしました。
演奏終了後に田島さんを記念撮影。手に持ってらっしゃるのが、正倉院復元楽器の「竽」、前で電熱台で温めているのが「笙しょう」です。

「竽」は「笙しょう」と共に中国から日本に伝来した楽器ですが、平安時代には廃れてしまったそうです。笙の2倍くらいの長さがあって持ち運びも大変で、音が小さく、笙のような華やかさがないためかもとおっしゃってました。
でも古代中国で「竽」ばかりで演奏をさせた皇帝がいたというくらい、好きな人にはとても好きな音だと思いました。実際に聴くと、重低音な調べはとても優しくやわらかく響きます。田島さんもおっしゃってましたが、ヨガのシャバアサナのポーズで聴くと、きっと心身ともにリラックスして癒されるのではと思いました。

余談ですが、平成19年の正倉院展に「竽」が出ていました。
図録から撮った写真ですが
壷の側面には迦陵頻伽などが表されていて↓
ため息をつきながら鑑賞したことを思い出しました。

また、ユニットのもう一人、中村香奈子さんは横笛と
同じく復元楽器の「簫しょう」という楽器を演奏されました。
「簫しょう」の調べもゆったりとしたやわらかな音色で
聴いていてとても気持ち良かったです。
こちらも昨年の正倉院展に出陳されましたので
同じく図録から写真をアップしておきます。↑

中村さんがお持ちの「簫しょう」は奈良倶楽部ご近所の
坂本曲斎さんの手によって復元されたものだそうで
思わぬところでご近所さんのお名前がでてきてびっくりでした。

 「竽」を持つ田島さん。
正倉院展の頃に奈良倶楽部で「笙しょう」や「竽」の調べを聴けることを楽しみにしていますね!
※日程は正倉院展の開催時期が発表になってからお知らせしますが、初日の土曜日の午後に開催を予定しています。おそらく10/26になると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

田島和枝さんのHPから 「笙しょう」の音色を聴くことができます。

2013年6月29日土曜日

雨上がり*朝のお散歩

水曜木曜と週の中日によく降りました。
昨日の金曜日の朝、ようやく雨も上がって
瑞々しい緑の東大寺境内へ、久しぶりの朝のお散歩に。
いつものお気に入りの場所、東塔跡の雑木林。




本当に緑が美しくて、木々のエネルギーを胸いっぱい吸い込んで
深呼吸しながらのお散歩は、目にも心にもすっきり爽快なのです。

こちらは奈良倶楽部から一番最初に辿り着く東大寺境内
大仏殿裏の講堂跡のまだ北側の僧房跡です。
人より鹿が多いエリアで、人慣れしていないのか ここら辺りに憩っている鹿たちは、人の気配にも動じず(つまり、何もおねだりしに寄ってこない)。かといって、山に生息する鹿のように人の気配を感じたらすぐに逃げるということもなく。いつもこのエリアの鹿を見る度に、広くない奈良公園の中に生息する鹿も、場所によって随分習性が違うなぁと。
そんなことを思いながらの散策(ちなみに、この南側の「講堂跡」の鹿は、バッグからカメラを出すガサゴソの音でみんな走ってくるのです。小川一つ違いで全然違うから面白いですよ)で、よく見ると・・。
赤ちゃん鹿、発見!(右のちっこい鹿ちゃん↑)
もうちょっとじっと見ていると
カラスに毛並みをつつかれてもじっと動かない鹿、発見↑
気持ちいいのかな?じーっとしていて不思議ですね。
(カラスも巣作りのための冬毛を抜くという訳でもなく)




二月堂、三月堂へもお詣りして気持ちのいい朝のひとときでした。
ところで、あら!また黒板の絵がかわっていましたよ。
「天平創始の華厳の教え 法華の仁王 護り伝えん」 法華堂金剛力士阿形

2013年6月28日金曜日

7月のお出かけ情報〜その②寺社伝統行事

◇7/1 10:30〜 天理市氷室神社「夏祭り」
氷室神社は闘鶏つげの氷室といい、朝廷に氷を献上した地であります。氏子らが大勢集まり拝殿で献氷祭が行われます。
問合せ:0743-63-1001

◇7/1  19:00〜 氷室神社「氷献灯」 
問合せ:0742-23-7297

◇7/1~8/31 7:00~16:30 おふさ観音 風鈴まつり
問合せ: 0744-22-2212

◇7/2 20:00~  信貴山朝護孫子寺信貴山燈火会(雨天中止)
 問合せ:0745-72-2277

◇7/2 11:00〜金峯山寺蔵王堂「半夏生・大般若転読法要
問合せ:0746-32-8371

◇7/3 3:00〜 信貴山朝護孫子寺毘沙門天王御出現大祭
問合せ:0745-72-2277

◇7/5 8:00〜 東大寺「俊乗忌」
鎌倉期の復興に尽力した俊乗房重源上人の遠忌法要
法要終了後、俊乗堂が公開されます。(11:00~16:00)
問合せ:0742-22-5511

◇7/6 15:00~20:00 往馬大社「七夕銀河祭」
問合せ: 0743-77-8001

◇7/7 11:00~11:30 元興寺蛙石供養
大阪城の堀に有った淀君の霊が宿っていると言われる
蛙の形をしている自然石の供養。
問合せ:0742-23-1377

◇7/7 10:00〜 興福寺弁才天供
興福寺の弁才天は、窪弁才天と称し、弘法大師が天川の弁才天を勧請したと伝えられる。三重塔内に安置してある窪弁才天像は、世尊院からの客仏であるが、古様を伝える像である。
問合せ:0742-22-7755

◇7/7 大安寺弁才天夏祭り
問合せ:0742-61-6312

◇7/7 10:30~22:00 龍田大社「風鎮大祭 ふうちんたいさい
祭りの起源は約2100年前。第10代崇神天皇の御代、風水害・凶作・疫病を鎮めるために“風の神”を龍田大社にお祀りしました。以降、豊作を祈願し、丁重にお祭りが斎行されています。午前中は祝詞の奏上。午後には「風神太鼓」、地元氏子による「河内音頭」の奉納。
クライマックスには「風神花火」が打ち上げられ神賑行事が営まれます。(風神花火は21:00頃~ )
2011年に見学したブログ記事はこちらです。
問合せ: 0745-73-1138

◇7/7 夕刻 法隆寺弁天会
問合せ:0745-75-2555

◇7/7 10:00~12:00 「奥田の蓮とり行事 」 
大和高田市大字奥田には、この日朝暁から多くの修験者が訪れ
捨篠池すてしのいけでは蓮とり船も出て蓮切りが行われます。
ここは、役小角の母、刀良売とらめが住んでいたところです。
役小角が産湯をつかったところともいわれる弁天神社の周囲の蓮池から清浄な蓮の花を特別に集め、蔵王権現にお供えします。
蓮切りが終わると、修験者達は、町内の行者堂、刀良売の墓、弁天神社などに蓮華を献じ、古式にのっとり採燈大護摩供を行ったのち、吉野山へ向かって出発します。
場所 : 大和高田市大字奥田
交通 :近鉄大和高田駅下車、無料臨時バス運行
問合わせ:0745-53-8200(大和高田市文化振興課)

◇7/7  金峯山寺蔵王堂「蓮華会・蛙飛び
※蛙飛び行事は16:00頃
大和高田市奥田・弁天池の蓮の花を蔵王権現に供える法会。
・大青蛙を乗せた太鼓台が竹林院前を13:00出発
・蓮華会内法要:15:30ごろ
・蛙飛び行事 :16:00ごろ
・採灯大護摩供:17:00ごろ
問合せ: 07463-2-8371

◇7/7 19:00〜 薬師寺「弁天祭」
問合せ:0742-33-6001

◇7/10 9:00~14:00 阿日寺「恵心忌大法要」

◇7/13 18:00〜八坂神社「祇園祭り宵宮祭」
奈良きたまちの小さな神社です。
19:00~19:45は「子供狂言”いろは”による神前奉納」
2011年の過去記事はこちら→

◇7/16 20:00頃 鴨都波神社 夏祭り「すすき提灯献灯参拝行事」
問合せ: 0745-62-2176

◇7/16 10:00~ 白毫寺「えんまもうで 」  
閻魔王の縁日に無病息災を祈る。今年から法要のみで
例年のようにイベント的なふるまいはされません。
問合せ: 0742-26-3392

◇7/16、7/17 10:00~ 天河大辨財天社例大祭」   
7/16 19:00〜宵宮祭 
7/17 10:00〜神楽奉納 11:00~採燈護摩 13:00~能楽奉納
         19:00〜提灯行列
問合わせ:0747-63-0558

◇7/17 17:00〜 法華寺「蓮華会式れんげえしき  
本堂前の茅の輪をくぐり、夏の厄除け祈願をする法要。
2009年7月に訪れた様子はこちらです→
17:00〜灯火、19:00〜法要、20:30頃まで。
問合せ:0742-33-2261

◇7/17 おふさ観音「夏祭り」
問合せ:0744-22-2212

◇7/20 14:00〜 西大寺「饒益坊忌」
問合せ:0742-45-4700

◇7/20 17:00~ 龍田神社「風鎮祭」
問合せ:0745-75-3163

◇7/21 14:00〜「桃尾の滝開き」
問合せ:0743-63-1001

◇7/21・7/22・7/23   喜光寺「暁天講座」 
問合せ: 0742-45-4630

◇7/23 15:00~16:00 西大寺「奥の院 地蔵会式」
問合せ:0742-45-4700

◇7/23  17:00~18:00  伝香寺地蔵会 着せ替法要  
裸のお地蔵さんとして知られる秘仏地蔵菩薩立像が本堂内で特別公開されます。衣の着せ替えは何よりの供えとして興福寺の妙法尼が母の菩提を弔うため1228年より始められました。
問合せ: 0742-22-1120

◇7/23、7/24  帯解寺子安地蔵会 
7/23のみ 19:00〜紅白の岩田帯を持って町中を練り歩き、本尊にその帯をお供えして安産や求子を祈願する岩田帯練供養が行われます。
7/23、24 19:30〜大法要厳修
本尊の子安地蔵は鎌倉時代の寄木造。(重要文化財)
問合せ:0742-61-3861
2013年5月に訪れた様子はこちらです→

◇7/23 17:30~20:00 福智院「地蔵盆夏祭り」
問合せ:0742-22-1358
2009年7月に訪れた様子はこちらです→

◇7/23 18:00~19:00 十輪院「地蔵盆」
本堂の軒下に多数の提灯を吊るし堂内を照らします。
問合せ:0742-26-6635

◇7/23 17:00~ 法華寺「地蔵会式」
問合せ: 0742-33-2261

◇7/23 14:00~ 當麻寺「蓮華法会と写仏会 」
中将姫が當麻曼荼羅を織り上げた日に因み、曼荼羅完成を祝う行事。
中之坊写仏道場の當麻曼荼羅の前で、伝統の法会が営まれます。
美しい絵天井の下で、蓮華法会のゆるやかな声明・読経の声を聞きながら写仏をすることができます。
問合せ: 0745-48-2001

◇7/24 8:00~ 東大寺知足院「地蔵菩薩像 」
毎年7/24の朝に一般公開されるのみ。
8:00から1時間程の法要の後にお参りさせていただけます。
2009年の様子はこちら→

◇7/24 18:00~ 法隆寺「東院地蔵会」
伝法堂が特別開扉されて法要が行われます。
問合せ:0745-75-2555

◇7/27 11:00〜 元山上 千光寺「きゅうり封じ」
問合せ: 0745-45-0652

◇7/28 東大寺「解除会げじょえ 
大仏様の前に茅草で作った約2mもの茅の輪が設けられ
東大寺の僧侶がこれをくぐって 
盧舎那仏に夏越しを祈る法要が行われる。
法要は8:00~9:00
茅の輪くぐりは8:00~、一般参拝者9:00〜15:00
問合せ:0742-22-5511

◇7/28 10:00〜11:00 円成寺「不動尊護摩供養」
問合せ:0742-93-0353

◇7/28 11:00〜12:00 元興寺「肘塚不動尊供養」
問合せ: 0742-23-1377

10:00〜祭典 13:00〜厄除祭
問合せ:0744-22-4960

◇7/28 11:00〜 金峯山寺「 法燈の会」
問合せ: 0746-32-8371

◇7/30・7/31 綱越神社 おんぱら祭
7/30 16:30〜宵宮祭 7/31 10:00〜例祭 19:30〜奉納花火大会
問合せ:0744-42-6633

◇7/31 吉野神宮「茅の輪くぐり」
問合せ:0746-32-3088

◇7/31 19:00〜 高鴨神社「夏越の大祓い」
問合せ:0745-66-0609

2013年6月27日木曜日

7月のお出かけ情報〜その①秘宝秘仏特別公開


<<開催中のもの>>
◇〜7/31 談山神社「秘仏談峯如意輪観音」8:30~16:30
談山神社に残る唯一の仏像。
問合せ:0744-49-0001 

◇〜8/31 おふさ観音秘宝生き人形
問合せ:0744-22-2212 

問合せ:0743-53-5023

<<今月からの特別公開>>
◇7/1~7/5 9:00~16:00 
 信貴山朝護孫子寺「毘沙門天王」秘仏特別開扉 
問合せ:0745-72-2277

◇7/5 11:00頃~16:00 東大寺「俊乗堂」特別公開 
鎌倉時代に大仏殿などを復興した俊乗房重源上人のご命日に、
俊乗堂(元禄年間に公慶上人が重源上人の功を讃えるために建立)の
重源上人坐像(国宝)が一般公開されます。
問合せ: 0742-22-5511

◇7/7 9:00~16:00  興福寺「三重塔内陣」特別公開  
興福寺の弁才天は、窪弁才天と称し、弘法大師が天川の弁才天を勧請したと伝えられる。
三重塔内に安置してあるこの窪弁才天像をお祭りするため、
一年に一度法要が営まれこの日に内陣が拝観できます。
興福寺といえば五重塔が有名ですが、三重塔も。
南円堂西側に建ってる現在の塔は、鎌倉時代初期の再建で
内陣四方の板には、薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来が
それぞれ千体ずつ描かれています。
問合せ:0742-22-7755

◇7/7 9:00~16:00 東鳴川観音講「不空羂索観音坐像」特別開扉
問合せ:0742-34-5369

◇7/8 浄瑠璃寺三重塔内「薬師如来坐像」公開
問合せ:0774-76-2390

◇7/9 福応寺「板仏公開」
問合せ:0745-76-2001

◇7/10 9:00〜14:00 阿日寺「地獄絵図特別公開」
問合せ:0745-76-5561

◇7/13〜8/31 9:00~16:00 室生寺
「金堂諸仏 国宝 釈迦如来像・十一面観音像 特別拝観」
拝観料とは別に入堂400円必要。
 問合せ: 0745-93-2003

◇7/15 正蓮寺「大日如来坐像公開」
見学希望はメールで要申し込み(電話は不可のようです)

◇7/16 當麻寺中之坊「導き観音ご開帳」
問合せ:0745-48-2001

◇7/21〜8/25の毎週日曜日 宝山寺「獅子閣」
問合せ:0743-73-2006

◇7/23 伝香寺「地蔵菩薩衣更法要」特別公開
お地蔵さんの着せかえ法要は17:00
問合せ:0742-22-1120

◇7/24 東大寺知足院「地蔵菩薩像」特別公開 午前中のみ

◇7/24 18:00〜 法隆寺「伝法堂」特別開扉
 問合せ: 0745-75-2555

2013年6月26日水曜日

第3回ティータイム茶論「石村由起子さんに聞く奈良のたからもの」楽しく終了♫

第3回ティータイム茶論「石村由起子さんに聞く奈良のたからもの」
たくさんの方にご参加いただき、どうもありがとうございました。
石村さんの感性でセレクトされた 奈良の食材や奈良で作られたモノ。
地元の私たちが今まで見過ごしがちだったものや気がつかなかったものにも、大切に光を当ててその魅力を掘り起こし、素敵に発信された
「奈良のたからもの」たち。

石村さんが持つ魔法の力で伝えられる「奈良の魅力あるたからもの」ですが、その影には、きっとかくれた地道な努力や働きかけがあるのでは?そういう視点でお聞きした「素敵な奈良のたからもの」にまつわるお話ですが・・・。

まずは「くるみの木」のスタート時代、まだ”cafe”が受け入れられていない時代の苦労話から始まりました。スタート時代のエピソードは、個人的な付き合いの中で今までに何度かお聞きしたことがあったのですが、こうして「お話会」という枠の中でお聞きすると、今の「石村由起子」さんに繋がっている基礎になっているのだと新ためて感じました。

例えば、仕事が大変で辛くて、プライベートの生活を犠牲にしている自分に気づいてから、自分が幸せでないと人を幸せに導けないのではと考えるようになったこと。
また、しんどい仕事をやめるのではなく、どうすれば楽しく続けていくことができるのか「じゃあ、どうすればいい」を絶えず考えていったことが、今の自分に繋がっている等々、今の時代に働く女性にとっても含蓄のあるお話がいっぱいでした。

そして、ずっと働き続けてきた女性(私もそうですが自営業の女性)にとっても、いいヒントを教えていただきました。
お店をやめる「止め時」ということを、ある程度の年齢になったら誰でも多かれ少なかれ考えると思います。勿論わたしもその一人。そして、昨年還暦を迎えた石村さんも、「くるみの木」の将来をどうするか、自分が年老いた時に後をどうするかを思い悩むことが多くなったと。そんな時に、昨年青森を訪ねた時に出会った佐藤初女さん(91歳)の「やれる時までやる」というスタンスに感銘を受け、「思い悩んでもしようがないので、やれる間はできるだけ長くやろうとふっきれた」とおっしゃってました。(これ、すごいエールですよね!)

さて、前振りが長く続きましたが、奈良倶楽部のお話会で聞きたかったこと。 「奈良のたからもの」についてです。

まず『モノの後ろには人がある』という言葉から始まりました。
上の写真、テーブルの前には「くるみの木」で取り扱っている ”奈良のもの” がたくさん置かれています。その中の何点かについて、お店で取り扱うようになった経緯というか”物語”をお話いただきました。

例えば、手焼き煎餅月ヶ瀬の梅にまつわる物語。
製品の向こうにいる人の温もりを踏まえてのモノづくりが「くるみの木」のモノづくり。自家製産するのでなく、奈良の生産者とお互いにwinwinの「幸せコラボ」をするという考え方で、不器用な方法かもしれないが、作り手を思えば浮かんでくるアイデアを大切に、スタッフ達とパッケージデザインも考えて商品化して販売していくようにしているというお話を、たくさんの商品を例にして丁寧にお話いただきました。

余談ですが・・・これは私が勝手に思っていることですが、かなり前に、くるみの木では「鹿」を素敵にデザインされてお箸袋や看板などに使われて、それからだったように思うのですが、鹿を可愛くデザインして使用されるお店が増えたように思います。
今までそこにあって、当たり前だった鹿が、このように奈良の素敵キャラクターになるなんて!というのも目から鱗でした。たくさんの若いセンスあるお店が鹿を素敵にイメージする、こいう波及効果で、奈良への観光客の層に随分若い人たちも増えたように思うのです。(観光業界の私から見て、お客様の反応とかも)
どちらにしても、石村さんが奈良の魅力を掘り起こしていかれた成果が、色々な所でいま大きく観光業にも寄与しているように思っています。(ご本人にはそういう意識がないかもしれませんが、観光業界の私はそういう気持ちを持っています。)
また、もう一つ。素敵なデザインが生まれただけでは幸せはやってこない、という考え方も大変勉強になりました。生産者に「またお願いします」と次へ 循環してこそのお商売だということ。(手段が目的になってはいけないということですね)

色々勉強になって、まだまだお話をお聞きしたかったのですが
「ティータイム茶論」恒例のお茶の時間となり、私は厨房に入りましたので、この後の楽しいお話を聞き逃してしまいました。
お茶を頂きながらの談話の時間は、参加者の皆さんとのトークも入って楽しい「ティータイム茶論」となったようで、笑い声も聞こえて和やかなお話会となりました。

参加して頂いた皆様、お話をしていただいた石村さん
この度は大変貴重なひとときをどうもありがとうございました。


今回のお茶は、月ヶ瀬の井ノ倉茶園さん特製「気宇」という大和茶を
水出しで、お菓子は鹿サブレと手焼き煎餅2種をお出ししました。

::

さてさて、ここから個人的なことですが・・・。

2013年6月23日日曜日

ポジャギがご縁で*

ポジャギをインテリアとして飾っているホテルとして
奈良倶楽部にご宿泊いただくお客様も多くいらっしゃって
ポジャギのご縁に、本当に有り難いことと感謝の毎日です。

つい先日ご宿泊頂いたお客様から「ブログに写真をアップしました」の
ご連絡があり、ご紹介させていただきます。(こちらこちらです。)
奈良倶楽部も素敵にご紹介して下さってありがとうございました!
また、もうご存知だとは思いますが、先日の「ファーストポジャギ展」についてアップして下さったこちらのブログも、遅ればせながらご紹介。素敵に記事にしていただいてありがとうございます。
そして、こちらは「ファーストポジャギ展」会期中にご宿泊のお客様より届いたポストカード。綺麗な写真をオリジナルカードに仕上げて下さったのです。ありがとうございました。

さて、私はまだ「ファーストポジャギ展」の余韻覚めやらずにおりますが、その後皆様はいかがでしょうか?

出展された皆さんの中で「あれから2点目3点目も作ってますよー」 とか、作品展を通して仲良くなった方々同士で一緒にチクチクされたりとか、そんな嬉しいメールも頂いています。

また、作品展で初めてポジャギに触れて「作ってみたい!」「もう一度ワークショップをしてほしい」というご要望も本当にたくさん寄せられていて、これはもう日にちをセットしなければと先生と相談致しました。

で、次回 9/8(日)に再度ワークショップをしようと予定しています。
まだ詳細を決めていないので、8月に入ってから、きちんと参加募集させていただきます。中途半端なお知らせしかできずに申し訳ないのですが、参加ご希望の方はどうぞ日にちだけご予定していただければ有り難いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2013年6月22日土曜日

「ムジークフェストなら2013」楽しんでいます♫

ドイツ音楽を中心とした音楽の祭典「ムジークフェストなら2013」
古都で響きあう音と人〜世界遺産の社寺をはじめ1300年の歴史を持つ奈良の街じゅうがステージに、今年も6月の梅雨の季節に古都奈良を舞台に始まりました。(6/14〜6/30)
 
昨年のムジークフェストは初めてで様子見的だったのですが(参加したのは唐招提寺でのコンサートのみでした)2年目の今年は何件かのプログラムに申込み参加して楽しんでいます。
事前申込みになりますが、ほとんどのコンサートは無料だったり低価格だったりします。こういう機会だからこそと、今回は普段あまり馴染みのないクラッシック音楽を楽しむことにしました。
こちらはコンサートの会場となった「なら100年会館」
アルバートロト氏のピアノリサイタルや8人のチェリストによる演奏会
二晩続きで二つの演奏会に申込みをしました。
こじんまりとしたホールならではの、演奏家と客席との緊張感や臨場感も堪能したひととき、どちらもとても楽しい時間でした。
事前申込みのコンサートでしたが、少し空席もありましたので、当日受付けも大丈夫なのかな? 『申込受付終了 定員に達しましたので申込みを締め切りました』に出遅れたと思っても当日受付けがあると嬉しいですよね。(大きい会場のコンサートだと当日受付けもあるようです)

また申込みなしでも楽しめるコンサートもたくさん用意されていますので、HPをチェックしてみてくださいね。(例えば6/29は「きたまち」エリアを中心に般若寺や鼓阪小学校や県立美術館などで、申込みなしのコンサートがありますよ)

ムジークフェスト関連イベントとして
「夢を奏でたワーグナー」展が奈良県立文化会館で開催中。
そして、ドイツビールの祭典「奈良オクトーバーフェスト」
奈良公園登大路園地で始まっています。

梅雨時の閑散期に観光客を呼び込もうという意図もあってのイベントなのですが、オフシーズンをいいことに、まずは自分が楽しんでいます。いつかこの時期はムジークフェストをお目当てに宿泊するお客様で忙しすぎて、私は行けないとなることを願いながら・・・。

2013年6月21日金曜日

霧雲に煙る御蓋山*

今年はいつもより早くに梅雨入り宣言をしたものの(5月に梅雨入りだなんて!)その後の空梅雨のようすに水不足を心配したり、青空に夏雲が浮かんだようすに梅雨明したかと思ったり。

一昨日からようやく降り出したと思ったら
今度は台風と一緒になっての土砂降りで
どうぞ大きな被害が出ませんようにと祈るばかりの天候になり

そして、今朝方までよく降っていた雨が上がって、霧雲に煙る御蓋山。
これからは、中庸のほどほどのお天気でお願いしますと
思わず、心の中で願ったのでした。

2013年6月20日木曜日

「本とカレーのお店 ミジンコブンコ」へ*

先日ブログでもご紹介した「本とカレーのお店 ミジンコブンコ」さん
6/19のオープン初日に行ってきました。
オープン前に試食させてもらったカレーがおいしくて、その後
「ファーストポジャギ展」中にスタッフの賄い用にケータリングもして、その時のメンバーからも「美味しい!」と絶賛されたカレー。
カレーを食べる楽しみもあるのですが、「本とカレーのお店」と銘打った「本」も気になるし、以前のお店「らんる」さんからの変身ぶりも気になるところでした。
で、テンション高く店内の写真をいっぱい撮らせていただきました^^
お店の中のあちこちに置いてある本は眺めているだけでも楽しいです。
そんな中で、ちょっと気になったのがこちら↓
缶ケースの中には不要な紙で作られたポチ袋の数々。(5枚で100円)
奥様の手づくりだとかで、どれもセンスが光ってる!
思わず手に取って夢中で選んでしまったポチ袋。
私と友人のセレクトはこんな感じ。↓↑
カレーは2種類でキーマとチキン。(スープがついて850円)
この日のスープはトマトと人参のポタージュでした。
そして写真は撮り忘れましたが、食後にチャイを(カレーとセットで200円)
ゆっくり寛げて美味しいお店が徒歩圏内にできて嬉しい一日でした。

「本とカレーのお店 ミジンコブンコ」

住所:奈良市東笹鉾町41 (地図)
TEL:0742-24-8231
営業時間:11:30〜16:30(L.O)
定休日:日曜・月曜
Facebookはこちら/ツイッターはこちら

2013年6月19日水曜日

山々*花々

御蓋山と合歓の花*



荒池にて(6/19撮影)

三輪山と笹百合と薊*


二上山や金剛山、葛城山*
大神神社 久延彦神社にて(6/18撮影)
メモ:笹百合の花はもう終わりかけでした。