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2014年2月28日金曜日

二月堂修二会2014*「大中臣祓」

夕方18:00頃に「大中臣祓おおなかとみのはらえ」という祓い清めの儀式が
二月堂の下、食堂西側の場所で行われました。
「お祓いにござろう、お祓いにござろう」という声とともに
参籠宿所から出てこられた練行衆は細殿の方へ。
作法を行うのは今年初めて「咒師」になられた上司永照師。
祓詞を黙読され、御幣を振り、祓い清めの儀式を行います。
15分程の時間ですが、神仏習合をうかがわせる神秘的な儀式でした。
「大中臣祓」は別名「天狗寄せ」ともいわれます。春を待ちかねて天狗が集まって嵐を呼び、修二会の邪魔をしたことから天狗を呼び寄せてお祓いしたという伝説があるのだそうです。
その後、二月堂にも結界が張られました。
夕闇が迫る中、二月堂へ上がってお詣りを。
修二会の本行を前に、二月堂に漂う匂いや気配に、心がざわめき気味になりそうですが・・・
今この時間、誰もいない二月堂の舞台。
今年もここに来られることに喜びを感じています。

二月堂修二会2014*練行衆参籠宿所入り

午後3時過ぎ、練行衆の方々が別火坊を出て参籠宿所入りされるところを、昨年と同じ大仏殿北側で拝見しました。
一列になって粛々と歩みを進める練行衆の方々の、静かな佇まいから醸し出される気配。今年もこのお姿を拝見できただけで有り難い気持ちになるのでした。

二月堂まで後を追って、参籠宿所前でお待ちの娑婆古練しゃばこれん
無言で一礼して参籠宿所に入って行かれる様子を遠目で拝見。
参籠宿所からはお湯を沸かした湯気が立ちのぼって
「さぁ、いよいよ」という気配が感じられます。
さて、今年はどれだけ通えるかなぁ。

3月のお出かけ情報③〜イベントのご案内

◇3/1(土)・3/2 (日)17:30~21:00
「360°プロジェクションマッピングin高松塚~よみがえる四神~」
場所:国営飛鳥歴史公園高松塚地区

3月といえば、雛まつり関連イベントが目白押しですが


++きたまちエリアの「ひな祭り」関連イベントは++
◇3/1・3/2「ひがしむききた ひなまつり茶会」
お作法にこだわらない、お雛さまの小さなお茶会です。
場所:東向北コミュニティー会館(東向北郵便局奥)
時間:11時~15時
各日先着100人前/予約は不要
お茶代:300円(収益は全額「奈良の鹿愛護会」に寄付)

◇きたまちエリアの主な「ひな人形展示」場所は
「奥野傘提灯店」~4/2 10:00~16:00/日曜休
「旧鍋屋交番きたまち案内所」〜4/6 10:00~16:00/水曜休
「きたまち転害門観光案内所」3/1〜4/2 10:00~16:00/木曜休
「奈良女子大学佐保会館」3/30〜4/4 10:00~16:00/無休

◇3/2 13:00~16:30「きたまち大学校」
会場:奈良女子大学記念館講堂
内容:記念講演「京街道と般若寺の歴史」工藤良任師(般若寺住職)
   講演「奈良きたまちと奈良八重桜」原田豊実氏(なべかつ会員)
   講義「転害門今昔」和束海治郎氏(てんかつ副会長)
資料代:100円
事前申込み:不要

++県内その他の「ひな祭り」イベントは++
◇〜3/9 大和郡山市旧市街地周辺 「大和な雛まつり」
公開日時は各展示会場によって違いますのでご注意下さい。

◇〜3/30  奈良県立民俗博物館「ひな祭り〜人形達の宴〜
月曜休館/開館時間:9:00~17:00
問合せ: 0743-53-3171

◇3/1~3/31 10:00~16:00 高取町土佐街なみ「町家の雛めぐり」
かつて2万5千石の城下町として栄えた土佐の街並み。
その町家で大切に保管されたひな人形。
約100軒のお雛様を町並みのあちこちに展示しています。見学無料。
2009年に訪れた時のブログ内記事はこちらに。

3月はきたまちエリアで映画上映も賑やかに!
◇3/7・3/8・3/9「ならcinema theque(シネマテーク)
会場:奈良女子大学 講堂
上映時間:3/7 10:00/15:00/19:00
     3/8 14:00/19:00
     3/9 11:00/15:00
特別上映作品「エンディングノート」は、3/7 10:00 のみ。
その他の上映7作品の上映時間はサイトで確認下さい。
当日券:500円
3/7 11:30〜 宗教学者・山折哲男氏のトークイベントも開催。
問合せ:0742-95-5780

◇3/28・3/29・3/30「HANARART映画プロジェクト
会場:工場跡
上映時間:各日15:00~/17:30~(上映時間60分)
上映作品:「こけらまくり〜はならぁと・夢のあとさき〜」
当日券:500円
問合せ:0742-24-0288

 ++「鹿」関連のイベントは++
◇〜3/16(月曜日を除く)毎朝10:00~ 約15分間「鹿寄せ
場所:奈良公園飛火野 春日大社参道南側
問合せ:奈良の鹿愛護会(0742-22-2388)
鹿寄せのブログ内記事はこちら

◇3/15~12/14 9:00~17:00 若草山「開山」

◇3/21・3/22・3/23 若草山「鹿せんべいとばし大会」
10:00スタート→15:00終了 
参加費300円、各日先着500名。雨天の場合は延期。
問合せ:0742-22-3626

3月のお出かけ情報②〜秘宝秘仏特別公開

春まだ浅き奈良大和路の寺社特別拝観のご案内です。
奈良旅行のご参考にどうぞ++
◇公開中〜3/2 法隆寺「上御堂特別公開
 例年11月に3日間しか開扉されない「上御堂」を特別に公開。
堂内には、サクラを主材とした一木造りの「釈迦三尊像(国宝)」
室町時代に造られた「四天王像(重文)」が安置されています。
問合せ:0745-74-6800

◇公開中〜5/15 當麻寺奥院「倶利伽羅龍蒔絵経箱」
◇公開中〜5/15 當麻寺本堂「吉祥天立像」数十年ぶりの公開
問合せ:0745-48-2001

◇3/1~3/15 帯解寺秘仏特別公開
安産祈願の古寺で、本尊の地蔵菩薩(重文)はじめ、三面六臂大黒天蔵や虚空蔵菩薩坐像などの秘仏、春日赤童子画像などの仏画が特別公開されます。
問合せ:0742-61-3861

◇3/1~3/31 大安寺馬頭観音立像特別公開
天平時代の秘仏 日本最古の馬頭観音立像を特別開扉。
問合せ:0742-61-6312

◇3/1~3/31 壺阪寺雛曼荼羅公開
問合せ:0744-52-2016

◇3/1~5/31 不退寺春季特別公開
在原業平画像や伊勢物語、古今和歌集などが公開される。
問合せ:0742-22-5278

◇3/1~5/31 安倍文殊院春の寺宝展
問合せ:0744-43-0002

◇3/1〜6/30 薬師寺「玄奘三蔵院伽藍・大唐西域壁画公開」
平山郁夫画伯の大唐西域壁画の公開です。
問合せ:0742-33-6001

◇3/12 慈眼寺「聖観世音菩薩特別公開」(但し祈祷者のみ)
問合せ:0742-26-2936

◇3/12  伝香寺 
「本尊釈迦如来・南無仏二歳像と地蔵菩薩像納入品特別公開」
奈良の三大名椿のひとつ散り椿で著名なお寺。
「はだか地蔵尊」と愛称される地蔵菩薩像(重文)は月曜日以外拝観できます。
問合せ:0742-22-1120

◇3/15〜4/21 室生寺金堂外陣からの特別拝観
間近に金堂内の諸仏を拝観できます。
問合せ:0745-93-2003

◇3/18〜3/24 福智院「宝冠の十一面観音像」
問合せ:0742-22-1358

◇3/20~4/7 法華寺国宝十一面観音立像特別開扉
光明皇后の姿を彫り上げた伝わる平安初期の仏像です。
問合せ:0742-33-2261

◇3/20~6/30 法隆寺大宝蔵殿での秘宝展
国宝・重文指定される宝物が2300点余りある法隆寺で、通常拝観できない寺宝が春と秋の年2回特別公開されます。
問合せ:0745-75-2555

◇3/21  浄瑠璃寺「国宝三重塔初層開扉日」
◇3/21~5/20 浄瑠璃寺秘仏吉祥天女像特別公開
吉祥天女像厨子の扉絵も一見の価値ありです。
問合せ:0774-76-2390

◇3/23~3/31 薬師寺「大宝蔵殿、聚寳館特別公開」
問合せ:0742-33-6001

◇3/23~4/7 海龍王寺「十一面観音特別開帳」
錐金文様の美しい仏様です。境内の雪柳も見頃でしょうか。
問合せ:0742-33-5765

◇3/23〜5/31 長谷寺「本尊大観音尊像特別拝観」◇3/23〜5/31 長谷寺「春季特別寺宝展」
問合せ:0744-47-7001

◇3/29〜6/8 金峯山寺蔵王堂秘仏本尊特別開帳
問合せ:0746-32-8371

◇3/31〜4/20 如意輪寺後醍醐天皇御霊殿特別公開
問合せ:0746-32-3008

2014年2月27日木曜日

大和郡山へ*「とほん」と「耳の人」

金魚の町、大和郡山市の由緒ある商店街の一角に
本と雑貨のお店「とほん」オープン++
「とほん」という屋号には「人とほん」「雑貨とほん」といった意味が込められているのだそう。
新刊書の他にリトルプレス、古本などもあり、小さなスペースながら「読みたい!」と思う本の品揃えがとても充実していました。
また和テイストの雑貨や文具なども置いてあり
気軽に立ち寄って楽しめる街の小さな本屋さんという雰囲気でした。
「とほん」
住所:奈良県大和郡山市柳4-28
営業時間:11:00~17:00
定休日:木曜・ 祝日
FBページはこちら→/ツイッターはこちら→
場所は 「大和な雛まつり」マップの64番あたりです。

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大和郡山は金魚の町としても有名ですが、只今、大和郡山旧市街において「大和な雛まつり」が開催されています。(3/9まで)
町の至る所にお雛様を飾ってありますので、マップを見ながらの雛巡りも楽しいですよ。「とほん」さんのすぐそばでは、金魚が泳ぐ電話ボックスの中に飾られたガラスのお雛様も!
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さて、大和郡山へ来て、もう一軒
奈良在住の詩人・西尾勝彦さんの新詩集「耳の人」の出版を記念して
「耳の人ー西尾勝彦展ー」が開催中の「ミルツル」へも立寄りました。
展示は3/1(土)まで、時間は11:00~18:00です。
「とほん」さんと「ミルツル」さんは徒歩15分くらいの距離かな。
ぶらりと雛めぐりを楽しみながら廻ってみて下さいね。

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<<おまけの画像>>
本日買った本は・・・
「とほん」で買った津村記久子著「ポースケ」は、奈良のカフェが舞台の小説で、小説執筆のために取材されたカフェの一つに、きたまちのコハルカフェさんの名前が!
勿論、西尾さんの新刊詩集「耳の人」も。そしてずっとシリーズで読んでいる「みをつくし料理帖」の新刊本はネットで購入。しばらく読書タイムを楽しめそうです。

2014年2月26日水曜日

3月のお出かけ情報①〜寺社伝統行事

春の訪れが待ち遠しい季節になりました。
奈良に春を呼ぶといわれる東大寺二月堂の「お水取り」から、春爛漫の花々咲き誇る頃の薬師寺「花会式」まで、3月に行なわれる伝統行事をご案内します。
◇3/1~3/14 東大寺二月堂「修二会(お水取り)」
修二会の主な行事予定についてはこちらを参照に→
またブログの過去記事は「奈良倶楽部通信」
「奈良倶楽部通信Part:II」の修二会のラベルを参照して下さい。

◇3/1~3/18 法華寺「古代ひな人形展」
歴代天皇より賜った御所人形など約100点が展示されます。
問合せ:0742-33-2261

◇3/2 10:30〜 喜光寺行基会大祭
中風除・ガン封じの祈祷・住職の法話や、おぜんざいの接待
14:30~柴燈大護摩会 ・火渡り
問合せ:0742-45-4630

◇3/5 10:00~ 興福寺本坊北客殿「三蔵会
問合せ:0742-22-7755

◇3/6 調田坐一事尼古神社「お田植え祭」
◇3/9 14:00~15:30 正暦寺人形供養
問合せ:0742-62-9569

◇3/9 10:00~正午 宝山寺般若窟柴燈大護摩供
問合せ:0743-73-2006

◇3/11 14:30〜 東大寺大仏殿「東日本大震災物故者慰霊法要」
被災地の一日も早い復興を祈り亡くなられた方々への廻向を行います。

◇3/12 14:00〜 大安寺馬頭観音厄除法要
馬が牧草を食むように諸々の悪を食いつくし災厄を除く厄除の仏様として信仰されている馬頭観音像。法要では護摩が焚かれ災厄除けの「秘文神符」が授与される。
問合せ:0742-61-6312

◇3/12 二の午厄除祭
慈眼寺8:00~19:00・西大寺9:00~16:00 ・松尾寺5:00~17:00
橿原神宮長山稲荷社11:00~・ 岡寺11:00~

◇3/13 9:00~ 春日大社「春日祭(申祭)」
王朝絵巻さながらの春日大社の例祭です。
参道からのみ拝観可能。
問合せ:0742-22-7788

◇3/15 11:00~ 春日大社「御田植祭」

◇3/21 12:00〜 菅原天満宮「筆まつり」
毛筆作りの元祖として仰がれている中国の蒙恬画像を拝殿に掲げ、祭典が行われ、その後参拝者は書の上達を祈願する。当日は使用済みの筆を無料で新しい筆と交換してくれる。使用済みの筆は筆塚の前に集めて供養され、筆に感謝の意をささげ、護摩火の中に投げられる。
問合せ:0742-45-3567

◇3/21 8:00~ 長谷寺弘法大師 正御影供
問合せ:0744-47-7001

◇3/22~3/24 13:00~ 法隆寺「お会式」
聖徳太子の遺徳を讃えて行う法要。
聖霊院では本尊聖徳太子摂政像が開扉。
問合せ:0745-75-2555

◇3/23 13:00~ 薬師寺金堂「お身ぬぐい」
問合せ:0742-33-6001

◇3/25・3/26 9:00~17:00 安部文殊院「文殊お会式」
両日とも16:30から智恵のお餅まきが行われる。
問合せ:0744-43-0002


◇3/25~3/31 薬師寺金堂「修二会 花会式」
2012年にお詣りしたブログ内記事はこちら→
今年から「花会式」の日程が変更になっていますのでご注意下さい。
修二会薬師悔過法要 3/25~3/31:各日19:00~/3:00~/13:00~
※3/25は19:00~の法要のみ
※3/31の19:00~の法要に限り、堂内に入るには整理券が必要です。

◇3/31 20:30頃〜花会式結願を飾る「鬼追い式」

2008年の「鬼追い式」のブログ内記事はこちら→

2014年2月25日火曜日

「奈良の旅人」エッセイにたくさんのご応募ありがとうございました!

「奈良の旅人」エッセイにたくさんのご応募をいただきありがとうございました。2/10に締切り後、選考委員の皆様方と各委員賞と奈良倶楽部大賞の審査・選考をさせていただきました。
選考委員の皆さんも私も「奈良が好き」という想いが強いこともありますが、エッセイの中に皆さんが書いて下さった「奈良旅への想い」に(大袈裟に聞こえるかもしれませんが)涙が出るくらい感動して共感して読ませていただきました。ありがとうございました。
発表は、選考委員の方々の講評とともに、お水取りが終わった頃にできればと予定していますので、もう少しお待ち下さい。

さて、私も先日行ってきました石垣島旅日記をアップしています。
こちらはエッセイではなく、旅のアルバムですがよかったらご覧下さい。こちら→

それにしても、やっぱり旅はいい!
先日のセミナーで、春日大社の権宮司さんが、旅をすることで心が変わるから「旅は神事である」とおっしゃってましたが、なるほど確かにそうでした。

2014年2月24日月曜日

奈良でしか見られない看板*

久しぶりに登大路を通ったら目に飛び込んで来た大きな看板。
思わず助手席からパチリ。(走行中に撮影した写真ゆえ見にくいところはご容赦下さい)
県庁東交差点から近鉄奈良駅までの間の中央分離帯に何枚もの、鹿に注意を呼びかける看板。かなり大きくて結構目立ちます。
何だか奈良らしい…というか、奈良でしか見られない風景ですね。

でもこれは・・・
奈良公園一帯で毎年100頭もの鹿が交通事故で亡くなり、少しでもこのような事故を減らすために設けられた看板なのです。
上の写真ではわかりにくいですが、路面にもカラー舗装に白抜きで、鹿の飛び出しを注意喚起する標示が描かれています。
こんな感じです↓(奈良県のHPより)
鹿 飛び出し注意 道路標識 鹿ゾーン

同じく奈良県のHPより
2013年度「奈良のシカ」事故多発地帯マップ
鹿 飛び出し注意 道路標識 鹿ゾーン
このマップには載っていませんが、奈良倶楽部の近くでは「正倉院西側の塀沿いから大仏池西側の道路」も、かなり注意が必要です。(以前にこの辺りで事故に遭った鹿に遭遇。すぐに鹿愛護会に電話連絡したことがありました。それ以降、ここを通る時はかなり減速しています。)

奈良では、鹿が道路を横断したり飛び出してくるのも普通の光景として、ドライバーも鹿優先で運転しますが、初めて奈良を訪れた方には驚きかもしれませんね。
この看板の設置で、少しでも鹿の交通事故が減少しますように!

2014年2月21日金曜日

二月堂修二会2014*「社参」大仏殿前で

修二会練行衆「社参」の様子を大仏殿前で拝見しました。
練行衆の皆様の粛々とした様子がとても清々しくて、こちらまで気持ちが引き締まる思いでした。







仕事の合間に時々こうして拝見できればいいなと思いつつ、当たり前のことですが、今年も撮影マナーをわきまえ、節度を持った見学を心がけたいと思います。

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和上さま、参籠を前に二月堂の黒板も書きかえられていました。

「天平からの行法 南無観唱え 命を伝えん 〜今年は1263回目 752年創始〜

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今日の日中の青空!
お昼間はぽかぽかと暖かな陽気でしたが、夜には急激に気温が下がって随分冷え込みました。お水取りが始まっても奈良の底冷えは厳しいものがあると思います。修二会にお出かけの際には、防寒に充分お気をつけてお出かけ下さいませ。

2014年2月20日木曜日

修二会を前に*

オフシーズンの休日を石垣島でのんびり過ごして、昨晩、奈良に戻ってきました。旅の余韻に浸りながらも、そろそろ仕事モードに切りかえなければいけませんね。
時あたかも、今日は修二会練行衆の別火入り。
(今年は新大導師さんの別火入りが15日でしたが)
二月堂修二会本行を目前にして、春の訪れが待ち遠しい季節です。

お水取りについてブログに詳しく書き記していることもありますが
今年は例年になく初めてのお客様方のご予約をいただいています。
(お休み中もたくさんのご予約メールをいただきありがとうございました) 

初めての方へご案内できることに心を砕きながら、心を込めて、また
お水取りの虜になってしまう方々のサポートをしたいと願っています。
初めてでも奈良倶楽部に泊まれば安心!と思っていただけるよう
お水取りのお客様のお宿として、奈良倶楽部は今年も精進致します。

勿論、毎年通ってらっしゃるお客様もたくさんご予約いただいていて
今年もあの方この方にお会いできるのをとても楽しみにしています。

そして、お水取り期間中の空室状況ですが、満室になってもまた空室が出たりしますので、とにかく一度お問い合わせ下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。

参考までに・・・
2/20~2/28 二月堂修二会「別火」についての過去記事再掲です。
★2/20「別火入り」(2009年の記事
★2/21「社参」13:00~ ( 2008年の記事
★2/21「注連縄張り」(2008年の記事) 
★2/21「注連撒き」(2009年の記事
★2/25「社参」13:00~(2010年の記事 2012年の記事
★2/28「二月堂へ壇供・供華の搬入」9:30~(2013年の記事
★2/28 14:30~「練行衆 別火坊出発」2009年の記事 2012年の記事
★2/28 18:00~「大中臣祓い」(2009年の記事 2012年の記事

(PCに取り込んでいる昭和46年版お水取り声明を聴きながら・・)

2014年2月18日火曜日

石垣島*旅のアルバム

オフシーズンの休暇旅行で石垣島に行ってきました。
個人的な旅のアルバムですが、よかったらお付き合い下さい。

2014年2月17日月曜日

奈良倶楽部*冬期休暇のお知らせ

本日より2/20まで、冬期休暇旅行のためお休みをいただいてます。
この期間のご予約メールについてのお返事は2/20以降になります。
ご予約検討中のお客様には迅速な対応が出来ずに申し訳ございません。

昨年来より旅行に出かけることが頻繁になった私たち。
今回も少し暖かなところで心も身体も緩めてまいります♫

2014年2月16日日曜日

珠光茶会「ならまち会場」へ*

奈良ゆかりの侘び茶の開祖・村田珠光むらたじゅこうにちなんだ「第1回 奈良大茶会 珠光茶会」が2/12から2/16まで、奈良県内の七社寺(春日大社・東大寺・元興寺・大安寺・西大寺・唐招提寺・薬師寺)を中心に開催されていました。

お茶会に行ってみたいと思いながら、「なら瑠璃絵」などの観光イベントと重なり、出かけられないかなぁ…と思案しているうちに、どんどんと前売りチケットが売り切れていき、半分あきらめていたところ・・・「ならまち会場」でのお茶席券は当日に販売されるということで、最終日16日に行って参りました。
奈良で初めて開催の大茶会は、オフシーズンの冬の奈良を盛り上げようと始まったイベントで、早々にチケットが完売する人気でしたので、上々の滑り出しでしょうか。
ただ、あちこちで聞いた話は、チケットの入手法が面倒とか、わかりづらいということ。実際に私もそう感じました。例えば「ならまち会場」のチケットは当日の朝8時から「奈良町情報館」でしか取り扱っていないということ。今回は売り切れという事はなかったようですが、このために奈良に来られて、もし売り切れていたらと考えると、出かけること自体を躊躇すると思います。 また「ならまち会場」の情報は1月末に配布の「奈良市民だより」に載ったのが最初かな?(これって奈良市民以外の人には情報が行き渡らないのでは?)
また今日は友人に朝8時にチケットを買いに行ってもらったのですが、一人一枚しかダメとも言われたそうで・・・。でもこんなに文句を言っていても、実際に参加して感じたことはお茶会自体はとっても楽しかったのです!ということ。(あちこちで聞いた話では「楽しいお茶会でした」と、実際に参加された方の評判はすごくよかったです。)

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「ならまち会場」では旧大西家住宅(3枚目の写真)と吉川家(4枚目の写真)の二つのお茶席を楽しみました。
どちらの会場も、お道具、お菓子、しつらえも見事で目にも楽しませていただきました。
少人数(7~8名)のお席だったこともあるのですが、初心者でも臆することなく和やかに楽しむことのできたお茶会となりました。
普段の生活では、このようなハレの場に身を置くことがないので、 何だかわくわくと気持ちが喜んでおりました。奈良で開かれた大茶会で自分自身も最後にちょっと楽しむことができてよかったです。

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この後、私たちは「高坊たかぼう」という扁額がかけられたお茶室のある高林寺へ。庵主さまのお話を聞きにまいります。
高林寺は、奈良時代に、中将姫の父・藤原豊成の屋敷跡に建てられた寺で、平重衡の南都焼き討ちで焼失したが再興、桃山時代には数寄者の高坊一族が住み、茶湯等を楽しみ、奈良町の数寄者の一大サロンを形成、奈良町文化の中心となったところです。
高坊は天正2年3月、堺の大宗匠・津田宗及に招かれて「天王寺屋会記」に名を残し、「松屋会記」や北野大茶会にも奈良茶人三十六人衆の一人として参加しているのです。
茶室 「高坊」はこの数寄者を顕彰するために建てられました(昭和63年)
高林寺の庵主さまは大変なご高齢ですが、ここ高林寺が奈良の茶の湯文化の中心だったことを広く知って頂きたいと、今回の珠光茶会では特別にお話をして下さることになったのでした。
扁額「高坊」の文字は、天王寺屋会記より宗及自筆の高坊と花押を採拾して作製されたもの。額の裏にはそのようなことが書いてあるそうです。
(それを写真に撮って収めたもの↑)
庵主さまのお話の後、お茶室も見学させていただきました。

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その他に、お茶席券があれば入場できる「木奥家」へも。
ここはテレビドラマ「鹿男あおによし」の番組中に登場していたお家ですが、母屋の方ではなく、蔵を改装して作られたギャラリースペースが見学場所です。江戸時代の大工道具などが展示されていました。
合計4カ所、時間ギリギリまでかかって廻り終えることができました。

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ご宿泊のお客様で東大寺のお茶会にお出でかけの方より
珠光茶会についての感想がメールで届いていました。(この方もチケット入手方法が面倒であることをおっしゃってましたが、参加して素晴らしいお茶会だったと・・・)

東大寺のお茶会は、さすが奈良のお茶人方の層の厚さを感じさせるすばらしいお席でした。
回廊の一角から外へ出るとテントのクロークが設置されており、履物を脱いで上がると二間続きの和室が会場となっていました。普段はめったに使われていない建物のようです。(新しくてきれい)
一時から熊倉先生の基調講演の後おこなわれたシンポジウムも、茶会の多岐にわたり語られ楽しく拝聴しました。何と言っても奈良で茶会が催される意義やこれから百年「珠光茶会」を続けるためには何が必要かといったことについて建設的な意見が交わされ、今後がますます楽しみに感じられました。
関東と関西に現在ある大きな茶会に並び奈良での茶会を継続するためにはやはり大きな特徴が必要で、それには誰でも親しめる茶会というのが珠光の精神に一番沿うのではないか、奈良の寺社でもっとお茶の門戸を開くとよいのではないかと有馬頼底さんがおっしゃっていたのが印象的でした。

少々辛口の意見も書きましたが、参加してこそ楽しめるお茶会です。
来年以降も是非継続していただきたいと願っています。