今年もたくさんのお客様にご宿泊いただきました。
年の瀬に今年一年を振り返って・・・
一年の間に何度もお越しいただくリピーターさんや、長くブログを愛読して下さってようやくお泊りできましたというお客様や、かなり以前にご宿泊して10年・20年・25年以上ぶりというお客様も多くいらっしゃって、長く続けてきたおかげで繋がるご縁をいただいた一年でした。
今年も、多くのお客様方に支えられ励まされて奈良倶楽部を続けてこられ、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にどうもありがとうございました。
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個人的なことですが、9月に父を見送り、その後ひとりになった母をきょうだいみんなで気にかけて、それぞれが空いた時間を母のもとで過ごすということが多くなりました。
そんな訳で、出かけて見たり感じたことをブログに綴ることが少なくなったのですが、でも、いつもの風景から遠ざかったからこそ、しみじみと「奈良」の風景を心に感じることができ、奈良の自然に慰められたようにも思いました。
ちょうどその頃に、「奈良旅手帖」の別冊冊子に掲載されるコラムの締切があり、少し書かせていただきました。今の想いも変わらずにいますので、一年の最後にここに記しておこうと思います。
東大寺境内の北のほうでホテルを始めて、29年になろうとします。
開業当時は、今ほど境内散策をするでなく、近くに住みながらも東大寺は特別で立派でハレの存在だったように思います。
振り返って思い出すのは、大きな災害の後のすべての宿泊予約がキャンセルになった1995年1月のこと。仕事がなくなり空いた時間をどう過ごしていいのか。手持無沙汰のまま、飼い始めて3か月過ぎの子犬の散歩と称して、一日に何度も東塔跡の雑木林や講堂跡に歩きに出かけたのでした。
冬の雑木林や芝は彩りも乏しく寂しく見えるのだけれど、誰もいない空間でカサコソと枯れ葉を踏みしめて歩くのがそのうちに楽しくなり、じぃっと地面を見て歩いていると、確かに季節は動いていると感じるようになるのでした。
目を凝らして木々を眺めてみると、桜の幹は銀色に発色しているようで、その薄い銀色の下にははっきりと桜色を感じることができたのです。冬枯れの季節の向こうには確かに芽吹きがやってくると希望を感じたのでした。
春になって仕事もようやく回復に向かい、また忙しくて時間を作れないようになっても、朝早くや夜遅くの時間に「ちょっとそこまで行ってきます」と境内の豊かな自然の中へ。
移りゆく季節ごとの散策の楽しみも覚えて、いつの間にか、東大寺境内散策は「暮らしの中の非日常」なひとときとなり、今も心をリフレッシュさせてくれるのです。
緑深い講堂跡や、木々の木立が美しい東塔跡。
大仏殿のすぐそばで奏でられる四季折々の自然の美しさ。奈良に流れる時の流れや歴史の重みにも想いを馳せて、これからも「奈良」という時間の中を歩いていきたいと思います。
トップの画像は、土井志清さん作の奈良一刀彫・干支の戌。
奈良倶楽部館内もすっかり迎春準備を整えております。
では皆さま、どうぞ佳いお年をお迎えくださいませ。
そして2018年、新しい年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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2017年12月30日土曜日
2017年12月29日金曜日
興福寺国宝館リニューアルオープン
耐震補強工事が完了して、2018年のお正月1月1日に一年ぶりにリニューアルオープンする興福寺国宝館。
国宝館は、奈良時代の食堂じきどうが建てられていた場所に、耐火式宝物収蔵庫として昭和34年に開館。鉄筋コンクリート造りで、奈良時代に創建された食堂の外観をイメージして造られています。
地下には旧食堂の奈良時代以降の遺構がそのままの形で保存され、 館内中央にいらっしゃる旧食堂のご本尊・千手観音菩薩像は、食堂に安置されていたその場所に安置されています。
その国宝館リニューアルオープン前の内覧会に行ってきました。
入ってすぐ左側、今までの出口だったところが入り口となっています。中に入って・・・自分でも驚いたのですが、空間全体に荘厳な雰囲気を感じ、一瞬にしてその場にいることに感動してしまいました。
今年の春に拝観した仮講堂での「興福寺国宝特別公開2017 阿修羅-天平乾漆群像展-」(ブログ内記事★)では、今まで国宝館で何度も拝見していた仏像も、こういうように安置されると、仏教美術彫刻、展示品ではなく、厳かでありながらも迫力ある祈りの空間となるのだと感じたのですが・・・。今回リニューアルされた国宝館でも同じように「祈りの空間」を感じたのです。
白と黒を基調にシンプルに統一されたデザインの力も大きいのかもしれませんが、天平時代、平安時代、鎌倉時代の仏像そのものが発する魅力や、また幾多の火災からも護られてきた仏像への「守り伝える」という、その時代時代の人々の想いや意識によるところも大きいかもしれません。
どうぞこの素晴らしい空間で静かな時を過ごしにお越しください。
「興福寺国宝館」
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:一般700円/中高生600円/小人300円
休館日:無休
東金堂にもお参りして、年内のお参り納めとなりました。
国宝館は、奈良時代の食堂じきどうが建てられていた場所に、耐火式宝物収蔵庫として昭和34年に開館。鉄筋コンクリート造りで、奈良時代に創建された食堂の外観をイメージして造られています。
地下には旧食堂の奈良時代以降の遺構がそのままの形で保存され、 館内中央にいらっしゃる旧食堂のご本尊・千手観音菩薩像は、食堂に安置されていたその場所に安置されています。
その国宝館リニューアルオープン前の内覧会に行ってきました。
入ってすぐ左側、今までの出口だったところが入り口となっています。中に入って・・・自分でも驚いたのですが、空間全体に荘厳な雰囲気を感じ、一瞬にしてその場にいることに感動してしまいました。
今年の春に拝観した仮講堂での「興福寺国宝特別公開2017 阿修羅-天平乾漆群像展-」(ブログ内記事★)では、今まで国宝館で何度も拝見していた仏像も、こういうように安置されると、仏教美術彫刻、展示品ではなく、厳かでありながらも迫力ある祈りの空間となるのだと感じたのですが・・・。今回リニューアルされた国宝館でも同じように「祈りの空間」を感じたのです。
白と黒を基調にシンプルに統一されたデザインの力も大きいのかもしれませんが、天平時代、平安時代、鎌倉時代の仏像そのものが発する魅力や、また幾多の火災からも護られてきた仏像への「守り伝える」という、その時代時代の人々の想いや意識によるところも大きいかもしれません。
どうぞこの素晴らしい空間で静かな時を過ごしにお越しください。
「興福寺国宝館」
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:一般700円/中高生600円/小人300円
休館日:無休
東金堂にもお参りして、年内のお参り納めとなりました。
小さなホテル奈良倶楽部
2017年12月28日木曜日
「#鹿活」広報*冬至の朝
今年もあと4日・・・一年という時の経つ速さに驚くばかりの年の瀬に、奈良の清々しい朝の写真でほっと一息ついています。
※ブログの写真は「#鹿活」のヒライソウスケさん撮影です。
冬至の日の朝、霜が下りて真っ白な芝に御蓋山から上った日の光が降りそそぎ、飛火野で草を食む鹿たちは、神鹿の名にふさわしく神々しいばかり・・・。
奈良倶楽部では、ヒライソウスケさん撮影の、朝の奈良公園#鹿活の写真を時々お借りしています。今回は「冬の#鹿活」バージョン。
「お泊りしてこそ出会える、清々しい奈良の朝」キャンペーンを展開しながら、「#鹿活」の広報をしています。
「#鹿活」のツイッター★・FBページ★・instagram★
是非フォローよろしくお願いいたします。
※ブログの写真は「#鹿活」のヒライソウスケさん撮影です。
冬至の日の朝、霜が下りて真っ白な芝に御蓋山から上った日の光が降りそそぎ、飛火野で草を食む鹿たちは、神鹿の名にふさわしく神々しいばかり・・・。
奈良倶楽部では、ヒライソウスケさん撮影の、朝の奈良公園#鹿活の写真を時々お借りしています。今回は「冬の#鹿活」バージョン。
「お泊りしてこそ出会える、清々しい奈良の朝」キャンペーンを展開しながら、「#鹿活」の広報をしています。
「#鹿活」のツイッター★・FBページ★・instagram★
是非フォローよろしくお願いいたします。
小さなホテル奈良倶楽部
2017年12月27日水曜日
入江旧居の修二会シリーズ*
修二会が始まる少し前に、入江泰吉旧居で開催される修二会シリーズ。今年度は「お松明」に関係のあるお二人をお迎えして開催の予定です。
2月11日15時~童子を長く務めてこられた野村輝男さん
2月18日14時~竹送りの山城松明講社長・松村茂さん
のお話が予定されています。
::
また、年末年始の開館については
年末は12/26~12/31は開館。
年始は1/1開館、1/2休館、1/3開館となっています。
そして、元日1月1日と3日には、入江先生にちなんだ賞品が当たる福引もあり。初詣の行き帰りにどうぞお立ち寄りください。
お正月、旧居門前を飾る門松は、旧居コーディネーター倉橋みどりさんのお父様が手作りされたもの。
そちらもどうぞお見逃しなくご覧になってくださいね。
2月11日15時~童子を長く務めてこられた野村輝男さん
2月18日14時~竹送りの山城松明講社長・松村茂さん
のお話が予定されています。
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また、年末年始の開館については
年末は12/26~12/31は開館。
年始は1/1開館、1/2休館、1/3開館となっています。
そして、元日1月1日と3日には、入江先生にちなんだ賞品が当たる福引もあり。初詣の行き帰りにどうぞお立ち寄りください。
お正月、旧居門前を飾る門松は、旧居コーディネーター倉橋みどりさんのお父様が手作りされたもの。
そちらもどうぞお見逃しなくご覧になってくださいね。
小さなホテル奈良倶楽部
2017年12月26日火曜日
1月のお出かけ情報②~秘宝秘仏公開
◇1/1~1/3 10:00~16:00 霊山寺「薬師三尊特別公開」
かや材一木造りで62cmの薬師如来が公開。
脇侍の日光・月光菩薩の光背には十二神将が描かれている。
◇1/1~1/3 9:00~17:00 慈光院「鳴き龍 本堂絵天井特別公開」
◇1/1~1/3 法隆寺「舎利殿・絵殿特別公開」
南無仏舎利を納める南無仏舎利塔は13:00〜14:00の間参拝可能。
◇1/1~1/3 9:00~16:00 聖林寺「秘仏・宝蔵天、弁財天特別開扉」
◇1/1~1/10 9:00~16:00 信貴山朝護孫子寺「毘沙門天王秘仏御開帳」
※祈祷中は拝尊できませんのでご注意下さい。
◇1/1〜1/3 薬師寺「国宝・吉祥天女画像特別公開」
◇1/4~1/15 薬師寺「平成の吉祥天女像」が公開。
◇1/1~1/15「玄奘三蔵院伽藍・大唐西域壁画殿特別公開」
◇1/1~1/15 薬師寺「食堂特別公開(冬季)」
◇1/1~1/15 9:00~16:00 喜光寺「宇賀神特別開帳」
毎年7月の暁天講座の時にだけ公開されていた、人頭蛇身の姿の宇賀神がこの時期にも特別公開されます。
◇1/1~1/15 10:00~16:00 浄瑠璃寺「秘仏吉祥天女像特別開扉」
◇1/8~1/10 10:00~16:00 浄瑠璃寺「大日如来特別公開」
◇1/8~1/10 10:00~16:00 浄瑠璃寺「三重塔特別開扉」
◇1/1~1/31 9:00~16:30 石光寺「弥勒堂開帳」
◇1/1~1/31 松尾寺「松尾山七福神開扉」「大黒天念持仏公開」
1/1は0:00~17:00 1/2~1/5は8:00~17:00
1/6~1/31の平日は9:00~16:00、土日祝日は8:00~17:00
◇1/1~2/28 8:30~16:30 談山神社「新春特別公開」
◇1/1~2/28 9:00~17:00 當麻寺中之坊「布袋尊百童子屏風ご開帳」
◇1/16 9:00~17:00 當麻寺中之坊「導き観音ご開帳」
※當麻寺の金堂および講堂では正月に修正会が厳修されます。
秘仏の牛王像が祀られる期間は一般の入堂できないため、拝観ができません。拝観不可の期間は以下の通りです。
・金堂:1/1~1/3・講堂:1/4~1/5
◇1/15~2/4 9:00~16:30 西大寺 「愛染明王/聚宝館」特別公開
小さなホテル奈良倶楽部
2017年12月25日月曜日
1月のお出かけ情報①~初詣と寺社新春行事
奈良県内の寺社で行われる越年行事や初詣、お正月の伝統行事など
奈良倶楽部にご宿泊のお客様にお奨めしやすいところをご案内致します。(同じ寺社での行事はまとめて紹介しています。)
◇春日大社「初詣」
・1/1は0時~20時 1/2、1/3は6時30分~19時が開門時間です。
・1/1 5:00 歳旦祭 摂末社巡拝 (※拝観は不可)
・1/2 10:00〜「日供始式並興福寺貫首社参式」
神仏習合時代の神前読経が偲ばれる珍しい行事です。
・1/3 11:00〜「神楽始式」
巫女により本社中門前で神楽が奉納されます。
・1/4、1/5の開門時間は6時30分〜18時です。
◇東大寺「大仏殿無料拝観」
・1/1 0:00~8:00
大仏殿中門を開扉。鏡池付近では「とんど」
中門内側大仏殿参道両側の水路では篝火が焚かれます。
◇東大寺二月堂「観音経読経」
・1/1 0:00
鏡池辺りの参道から二月堂まで135基の石灯籠に灯が入ります。
またこの時から3日間、二月堂内では万灯明を灯しています。
・1/3と1/5 10:00~ 「大般若法要」
11:00~13:30 お雑煮ふるまい(万灯明、お鏡餅の申込み者)
◇興福寺「新春護摩祈祷」
・1/1~1/3 14:00頃~ 南円堂そばの不動堂にて(要申込)
・1/2 「春日社参式」
◇護国神社「御火焚祭」
・12/31 から1/3まで
除夜祭の後、浄暗の中、県下一の「大とんど」に点火( 23:30点火)
天高く立ち上る炎のもとでの年越し。
・1/3 11:00〜新春祈願祭 祭典後、古式包丁式を奉納
「大とんど」は3日間絶えることなく燃え続けます。
三が日の参詣者には白神酒が振舞われます。
◇大安寺「除夜の竹明かり」
・1/1 0:00~
除夜の鐘の響きとともに、本堂では大般若会が修されて
松三宝昆布挟みの儀が執りおこなわれ
護摩堂では越年の護摩が焚かれます。
また境内には108本の竹明かりが灯されます。
◇元興寺
・1/1 0:00〜「修正会」
・1/1 9:00~ 五重小塔前にて立身出世祈願
◇唐招提寺「修正会」
・1/1 0:00~ 修正会護摩供
・1/3 18:00~ 修正会護摩供 餅談義
◇薬師寺「修正会 吉祥悔過法要」
・12/31 23:45~ 「国宝吉祥天女画像」を本尊として金堂にお祀りし、一年の吉祥招福などを祈願する法要。
(771年より1000年を超えて続く法要)
・1/1~1/3 8:30~17:00「国宝吉祥天女画像特別開扉」
・1/4~1/15は新たに造顕された平成の吉祥天女像を公開
・1/1 0:30~「年頭法話」(東僧房)
・1/1~1/3 8:30~17:00「写経会」(写経道場)
・1/1~1/3 10:00~「初護摩祈祷」(大講堂前)
・1/1~1/3 13:00~「修正会吉祥悔過法要」(金堂)
・1/1~1/3 13:30~「新春法話」(東僧坊)
◇霊山寺「修正会」
・1/1 0:00~5:00(奥の院、本堂、弁天堂)17:00~(本堂)
・1/2・1/3 17:00~(本堂)
・1/1~1/3 10:00~16:00 聚楽殿にて初福茶
・1/1~1/3 10:00~16:00「本堂薬師三尊の特別開扉」
◇帯解寺「修正会」
・1/1 0:30~2:00
◇率川神社「御神火拝戴祭」
・1/1 0:45~
本社・大神神社の繞道祭の御神火を受けて大松明に点火。
火縄に移して家庭に持ち帰り新年の火種にしていただきます。
◇大神神社「繞道祭にょうどうさい」
・1/1 1:00~
拝殿奥・ご神体山三輪山でご神火が切り出され(0:00)
灯篭から大松明と火が移され
三輪山麓の摂社末社18社を大松明を担いで巡拝する。
◇石上神宮「新春初太鼓 神火祭」
・1/1 0:00〜
・1/1 5:00〜「歳旦祭」
◇信貴山朝護孫子寺「修正会」
・1/1〜1/3 17:00〜本堂にて
一山総出仕により、うるしの木を打つ行事はダイナミックです。
・1/1〜1/10 9:00〜16:00 「毘沙門天王秘仏御開帳」
・1/3 4:00「新年初寅」
◇宝山寺「初聖天」
・1/1〜1/3 福財布の授与
・1/1〜1/15 午前中〜14:00 新年特別祈祷会
◇松尾寺「七福神祭」
・1/1 0:00~17:00 1/2~1/5 8:00~17:00
・1/3 10:00~歳旦祭(松尾山神社にて)神楽奉納も。
◇長谷寺 「観音万燈会 」
・12/31 19:00〜 1/1 5:00
仁王門から登廊、本堂に明かりが灯ります。
・1/1~1/3は17:00~20:00(登廊 釣り灯籠のみ)
※大晦日16:30より1/3までは入山無料
◇法隆寺「舎利講」
・1/1~1/3 13:00~(夢殿北、東院舎利殿にて。参拝可)
◇聖林寺「新春特別公開」
・1/1 ~1/3 「秘仏宝蔵天・秘仏弁財天特別開扉」(通常拝観料要)
◇橿原神宮 「新春行事」
・1/1 0:00 初太鼓 6:00~歳旦祭
・1/1~1/5 9:00~17:00(3日は正午から)「御垣内特別参拝」
・1/3 10:00~ 元始祭
・1/1~1/7 9:00~日没 開運招福健康延寿新春初神楽祈祷
◇大和神社 「新春行事」
・1/1 2:30~「歳旦祭」
・1/1 14:00~「御神楽祭」
・1/3 10:00~「元始祭」
・1/4 13:00~ 「御弓始祭」
※「御弓始祭」祭典前(11:50)から参拝者にぜんざいの接待あり。
(500食限定で、無くなり次第終了。)
◇談山神社「新春行事」(1/1~1/3:入山無料・内庭特別参拝)
・1/1 0:00 開門、初太鼓
・1/1 10:00~「元旦祭」
・1/2 13:00~「神楽式 談山翁」
・1/3 9:00「元始祭」11:30「福禄寿大神新春大祭」
◇金峯山寺蔵王堂「新春行事」
・1/1 0:00~ 蔵王堂内で初護摩供 御神酒鏡割り
・1/1~1/3 11:00~ 修正会
◇正暦寺「修正会」
・1/3~1/5 13:00~16:00
年頭祈願、五穀豊穣を祈る薬師悔過法要。
正暦寺に古くから伝わる独特の声明によって法要を勤修。
◇1/5 10:30~ 率川神社阿波神社「初戎祭」
奈良市内最古の夷さま。吉兆福笹授与、お神酒・甘酒の振舞い有り。
(1/4 15:00 宵戎祭)
◇1/5 7:00~ 南市恵毘須神社「初戎 」
奈良倶楽部にご宿泊のお客様にお奨めしやすいところをご案内致します。(同じ寺社での行事はまとめて紹介しています。)
◇春日大社「初詣」
・1/1は0時~20時 1/2、1/3は6時30分~19時が開門時間です。
・1/1 5:00 歳旦祭 摂末社巡拝 (※拝観は不可)
・1/2 10:00〜「日供始式並興福寺貫首社参式」
神仏習合時代の神前読経が偲ばれる珍しい行事です。
・1/3 11:00〜「神楽始式」
巫女により本社中門前で神楽が奉納されます。
・1/4、1/5の開門時間は6時30分〜18時です。
◇東大寺「大仏殿無料拝観」
・1/1 0:00~8:00
大仏殿中門を開扉。鏡池付近では「とんど」
中門内側大仏殿参道両側の水路では篝火が焚かれます。
◇東大寺二月堂「観音経読経」
・1/1 0:00
鏡池辺りの参道から二月堂まで135基の石灯籠に灯が入ります。
またこの時から3日間、二月堂内では万灯明を灯しています。
・1/3と1/5 10:00~ 「大般若法要」
11:00~13:30 お雑煮ふるまい(万灯明、お鏡餅の申込み者)
◇興福寺「新春護摩祈祷」
・1/1~1/3 14:00頃~ 南円堂そばの不動堂にて(要申込)
・1/2 「春日社参式」
◇護国神社「御火焚祭」
・12/31 から1/3まで
除夜祭の後、浄暗の中、県下一の「大とんど」に点火( 23:30点火)
天高く立ち上る炎のもとでの年越し。
・1/3 11:00〜新春祈願祭 祭典後、古式包丁式を奉納
「大とんど」は3日間絶えることなく燃え続けます。
三が日の参詣者には白神酒が振舞われます。
◇大安寺「除夜の竹明かり」
・1/1 0:00~
除夜の鐘の響きとともに、本堂では大般若会が修されて
松三宝昆布挟みの儀が執りおこなわれ
護摩堂では越年の護摩が焚かれます。
また境内には108本の竹明かりが灯されます。
◇元興寺
・1/1 0:00〜「修正会」
・1/1 9:00~ 五重小塔前にて立身出世祈願
◇唐招提寺「修正会」
・1/1 0:00~ 修正会護摩供
・1/3 18:00~ 修正会護摩供 餅談義
◇薬師寺「修正会 吉祥悔過法要」
・12/31 23:45~ 「国宝吉祥天女画像」を本尊として金堂にお祀りし、一年の吉祥招福などを祈願する法要。
(771年より1000年を超えて続く法要)
・1/1~1/3 8:30~17:00「国宝吉祥天女画像特別開扉」
・1/4~1/15は新たに造顕された平成の吉祥天女像を公開
・1/1 0:30~「年頭法話」(東僧房)
・1/1~1/3 8:30~17:00「写経会」(写経道場)
・1/1~1/3 10:00~「初護摩祈祷」(大講堂前)
・1/1~1/3 13:00~「修正会吉祥悔過法要」(金堂)
・1/1~1/3 13:30~「新春法話」(東僧坊)
◇霊山寺「修正会」
・1/1 0:00~5:00(奥の院、本堂、弁天堂)17:00~(本堂)
・1/2・1/3 17:00~(本堂)
・1/1~1/3 10:00~16:00 聚楽殿にて初福茶
・1/1~1/3 10:00~16:00「本堂薬師三尊の特別開扉」
◇帯解寺「修正会」
・1/1 0:30~2:00
◇率川神社「御神火拝戴祭」
・1/1 0:45~
本社・大神神社の繞道祭の御神火を受けて大松明に点火。
火縄に移して家庭に持ち帰り新年の火種にしていただきます。
◇大神神社「繞道祭にょうどうさい」
・1/1 1:00~
拝殿奥・ご神体山三輪山でご神火が切り出され(0:00)
灯篭から大松明と火が移され
三輪山麓の摂社末社18社を大松明を担いで巡拝する。
◇石上神宮「新春初太鼓 神火祭」
・1/1 0:00〜
・1/1 5:00〜「歳旦祭」
◇信貴山朝護孫子寺「修正会」
・1/1〜1/3 17:00〜本堂にて
一山総出仕により、うるしの木を打つ行事はダイナミックです。
・1/1〜1/10 9:00〜16:00 「毘沙門天王秘仏御開帳」
・1/3 4:00「新年初寅」
◇宝山寺「初聖天」
・1/1〜1/3 福財布の授与
・1/1〜1/15 午前中〜14:00 新年特別祈祷会
◇松尾寺「七福神祭」
・1/1 0:00~17:00 1/2~1/5 8:00~17:00
・1/3 10:00~歳旦祭(松尾山神社にて)神楽奉納も。
◇長谷寺 「観音万燈会 」
・12/31 19:00〜 1/1 5:00
仁王門から登廊、本堂に明かりが灯ります。
・1/1~1/3は17:00~20:00(登廊 釣り灯籠のみ)
※大晦日16:30より1/3までは入山無料
◇法隆寺「舎利講」
・1/1~1/3 13:00~(夢殿北、東院舎利殿にて。参拝可)
◇聖林寺「新春特別公開」
・1/1 ~1/3 「秘仏宝蔵天・秘仏弁財天特別開扉」(通常拝観料要)
◇橿原神宮 「新春行事」
・1/1 0:00 初太鼓 6:00~歳旦祭
・1/1~1/5 9:00~17:00(3日は正午から)「御垣内特別参拝」
・1/3 10:00~ 元始祭
・1/1~1/7 9:00~日没 開運招福健康延寿新春初神楽祈祷
◇大和神社 「新春行事」
・1/1 2:30~「歳旦祭」
・1/1 14:00~「御神楽祭」
・1/3 10:00~「元始祭」
・1/4 13:00~ 「御弓始祭」
※「御弓始祭」祭典前(11:50)から参拝者にぜんざいの接待あり。
(500食限定で、無くなり次第終了。)
◇談山神社「新春行事」(1/1~1/3:入山無料・内庭特別参拝)
・1/1 0:00 開門、初太鼓
・1/1 10:00~「元旦祭」
・1/2 13:00~「神楽式 談山翁」
・1/3 9:00「元始祭」11:30「福禄寿大神新春大祭」
◇金峯山寺蔵王堂「新春行事」
・1/1 0:00~ 蔵王堂内で初護摩供 御神酒鏡割り
・1/1~1/3 11:00~ 修正会
◇正暦寺「修正会」
・1/3~1/5 13:00~16:00
年頭祈願、五穀豊穣を祈る薬師悔過法要。
正暦寺に古くから伝わる独特の声明によって法要を勤修。
◇1/5 10:30~ 率川神社阿波神社「初戎祭」
奈良市内最古の夷さま。吉兆福笹授与、お神酒・甘酒の振舞い有り。
(1/4 15:00 宵戎祭)
◇1/5 7:00~ 南市恵毘須神社「初戎 」
小さなホテル奈良倶楽部
2017年12月24日日曜日
12月のお出かけ情報③〜大晦日の行事
まずは大晦日に行なわれる「年越大祓式」 のご案内を**
・春日大社 15:00〜 春日大社内 祓戸神社
(大祓詞を唱える会12:00~16:00も→詳細★)
・護国神社 15:00〜
・大神神社 14:00〜 祈祷殿前斎庭
・石上神宮 15:30〜
・談山神社 15:00〜
次に「除夜の鐘」のご案内ですが**
このブログでは、ご宿泊のお客さまが徒歩や車で動ける範囲のお寺で撞ける除夜の鐘のみご案内しています。その他、奈良県下の寺院の除夜の鐘につきましてはこちらをご参照下さい。
◇「五劫院」の除夜の鐘◇
奈良倶楽部の2軒お隣、23:45より参加者全員が順番に撞けます。
甘酒・福酒の振舞いや合格鉛筆、破魔矢の授与
また、五劫思惟阿弥陀仏像も拝観できます。
◇「東大寺」の除夜の鐘◇
22時半頃より整理券配布され、先着800名まで。
元旦の0:00より、8人一組で撞きます。
※整理券配布時間は人出の具合で決めるため前後する可能性あり。
また、列から離れると整理券は無効になります。
◇「興福寺」の除夜の鐘◇
南円堂と菩提院大御堂の2ヶ所で撞けます。
23:00より各先着100名(計200名)に整理券配布。
◇「薬師寺」の除夜の鐘◇
23:00より東僧坊で番号札を全員に配布。(越年写経の方優先)
23:45より5人一組で鐘を撞きます。
鐘を撞いた方にはお餅の接待もあり(数量限定です)
◇「唐招提寺」の除夜の鐘◇
23:00より南大門で先着108名に番号札を配布。
23:40より鐘をつくことができます。
参詣者には千手観音の御守札を授与。(拝観無料)
◇「西大寺」の除夜の鐘◇
23:45頃より開始。
・・・・・・・・・・・・・・
大晦日から元旦にかけて、奈良倶楽部は門限フリーにしております。
奈良で迎える新年をどうぞお楽しみ下さい。
・春日大社 15:00〜 春日大社内 祓戸神社
(大祓詞を唱える会12:00~16:00も→詳細★)
・護国神社 15:00〜
・大神神社 14:00〜 祈祷殿前斎庭
・石上神宮 15:30〜
・談山神社 15:00〜
次に「除夜の鐘」のご案内ですが**
このブログでは、ご宿泊のお客さまが徒歩や車で動ける範囲のお寺で撞ける除夜の鐘のみご案内しています。その他、奈良県下の寺院の除夜の鐘につきましてはこちらをご参照下さい。
◇「五劫院」の除夜の鐘◇
奈良倶楽部の2軒お隣、23:45より参加者全員が順番に撞けます。
甘酒・福酒の振舞いや合格鉛筆、破魔矢の授与
また、五劫思惟阿弥陀仏像も拝観できます。
◇「東大寺」の除夜の鐘◇
22時半頃より整理券配布され、先着800名まで。
元旦の0:00より、8人一組で撞きます。
※整理券配布時間は人出の具合で決めるため前後する可能性あり。
また、列から離れると整理券は無効になります。
◇「興福寺」の除夜の鐘◇
南円堂と菩提院大御堂の2ヶ所で撞けます。
23:00より各先着100名(計200名)に整理券配布。
◇「薬師寺」の除夜の鐘◇
23:00より東僧坊で番号札を全員に配布。(越年写経の方優先)
23:45より5人一組で鐘を撞きます。
鐘を撞いた方にはお餅の接待もあり(数量限定です)
◇「唐招提寺」の除夜の鐘◇
23:00より南大門で先着108名に番号札を配布。
23:40より鐘をつくことができます。
参詣者には千手観音の御守札を授与。(拝観無料)
◇「西大寺」の除夜の鐘◇
23:45頃より開始。
・・・・・・・・・・・・・・
大晦日から元旦にかけて、奈良倶楽部は門限フリーにしております。
奈良で迎える新年をどうぞお楽しみ下さい。
小さなホテル奈良倶楽部
2017年12月23日土曜日
久しぶりの境内散歩と・・・*
ここしばらく、実家の用事で出かけることが多く、東大寺境内へのお散歩も随分久しぶりな気がします。(過去ブログを見ると3週間ぶりでした。そして3週間前と比べるとすっかり冬木立の奈良公園。)
昨日の保山さんの映像に触発されて、早朝の奈良公園へ 出かけようとも思ったのですが・・・ようやく出かけられたのは朝の9時半頃。
今朝の講堂跡には鹿たちの姿なし。あれ?みんなどこに行ったの?
そして祝日の土曜日だというのに、人っ子ひとりいない静かな朝。
二月堂の釣り紐も真新しくなっていました。この中に孫たちの名前もあるのですが、大勢の奉納者の中に名前を探しきれず。
元旦の朝食に使わせていただく行法味噌を二月堂横の龍美堂で買い
境内諸堂をお参りしながら戒壇堂へ。
戒壇堂の栴檀の実と狛犬さん。
そして最後は・・・
工場跡さんへ。
クリスマスシーズンのお楽しみ「Ponte de pie !」の靴下展。
今年も会場を、カフェSankakuのAYAさんの素敵なペーパークラフトdecorationが彩りを添えています。
「Ponte de pie !」靴下展は明日12/24まで。
詳しくはこちら★をご覧ください。
昨日の保山さんの映像に触発されて、早朝の奈良公園へ 出かけようとも思ったのですが・・・ようやく出かけられたのは朝の9時半頃。
今朝の講堂跡には鹿たちの姿なし。あれ?みんなどこに行ったの?
そして祝日の土曜日だというのに、人っ子ひとりいない静かな朝。
二月堂の釣り紐も真新しくなっていました。この中に孫たちの名前もあるのですが、大勢の奉納者の中に名前を探しきれず。
元旦の朝食に使わせていただく行法味噌を二月堂横の龍美堂で買い
境内諸堂をお参りしながら戒壇堂へ。
戒壇堂の栴檀の実と狛犬さん。
そして最後は・・・
工場跡さんへ。
クリスマスシーズンのお楽しみ「Ponte de pie !」の靴下展。
今年も会場を、カフェSankakuのAYAさんの素敵なペーパークラフトdecorationが彩りを添えています。
「Ponte de pie !」靴下展は明日12/24まで。
詳しくはこちら★をご覧ください。
小さなホテル奈良倶楽部
2017年12月22日金曜日
保山耕一さん「奈良、時の雫」
12月22日 冬至の朝。
夜明け前から飛火野で撮影された保山さんの「白い飛火野」。
保山さんは「奈良には365の季節がある」と、You Tubeで「奈良、時の雫」として季節を詠んだ映像詩をアップされています。
今朝 撮影されたばかりの「白い飛火野」も早速アップされていて、冬至の日の朝陽を浴びて霜柱がゆっくりと溶けてゆく様子に、明日からまた陽が少しずつ長く明るくなるのだという希望を感じました。
保山さんが、You Tube「奈良、時の雫」で撮影を続けていくためにカンパのお願いをされています。
撮影を続けていくためにカンパをお願いします。
三井住友BK小阪支店(普)5231131
ホザンコウイチ
カンパのお礼にDVDかBlu-rayディスクをお贈りします。
メール hozankoichi@gmail.com にてご連絡下さい。
春日大社の藤や銀杏が舞い散る映像などが収録されていました。
保山さんの映像は、奈良倶楽部のラウンジに置いているDVDプレイヤーでご覧いただけるようにしていますので、ご希望のお客様はお声かけてくださいね。(画面が小さくて申し訳ないのですが)
::
また先日は、松前旅館にて「天忠組桜紀行」の上映会がありました。
今年10月に東京であった「天忠組シンポジウムin東京」に参加出来ませんでしたので、奈良でその記録上映会が開催されることを待ち望んでいたのです。(「天忠組」については、その名前は知っていても詳しいことは全く知らなかったのです。)
この上映会では、氷室神社・大宮守人宮司の協力を得て、150インチスクリーンの大画面、タイムドメインの素晴らしい音響で上映されたのです。大迫力の画面が素晴らしい上映会でした。
東京でのシンポジウムのオープニングで、松前旅館女将の書家・桃蹊さんが披露された書「忠」も拝見できました。
また、保山さん撮影の今秋の奈良の映像も上映されたのですが、「この秋に撮りたかったのは、奈良盆地が雲海に覆われているところと春日大社の大銀杏が散るところをどうしても撮りたかった」とお話される保山さん。(どちらもYou Tubeにアップされています。)
保山さんが、以前にFBに撮影裏話として書かれていた文章が、とても印象的でした。ここに転載させていただきます。
この秋は春日大社の祓戸さんのイチョウが雨のように散る様子を絶対に撮りたかった。毎朝撮影しているわけではないので、長年の経験と勘でXdayの狙いをつける。
でも、ただ散っていれば良いというわけではない。それなら公園のイチョウとなんら変わらない。
やはり春日大社のイチョウとして神様の気配を感じる散りざまを撮らなければ意味がない。
では、散り方のどこにこだわったのか。
風で散るのは当たり前。風が強ければ誰でも散る様子を撮影することが出来る。
撮りたかったのは、風もなく滝のように散る姿。
イチョウに限らず、落葉樹はまるでスイッチが入ったかのように一斉に散り始める時がある。
私が撮影した映像を観て頂くと分かるのだが、枝は揺れていないのに威勢良く散っている。
これは、夜に気温が下がり、日が上った直後に強い日差しを浴びる場合に見られる。これまでの経験でそのような状況で風もないのにハラハラと散り続ける落葉樹を何度も見た。
この秋に撮影した天川村龍泉寺でも同じ条件で葉を落とし続ける落葉樹を撮影した。
それはとても不思議な光景だ。
まるで木が意思を持って一気に葉を落としているように見える。
無風の中で落ち葉が舞う様子は命の神秘を感じさせてくれる。
春日大社の映像には風に葉を落とす様子と、風が無いのに葉を落とす様子、そのどちらもが収録されている。
春日大社は朝の8時になれば外国人の団体客が現れる。
撮影のチャンスはそれまで、それまでに散らなければ、私がこだわる無人の映像を撮る事は出来ない。
私は夜明け前から待ち続けた。
最近、春日大社の参道にはカラスが多く、石灯篭の上に止まっている。参拝客が姿を表すと何処かへ飛んでいく。
カメラをセットして散るのを待っていると、カラスが私の頭の上にとまった。
私を襲うのではなく、灯篭と間違えてとまったのだ。
私はしばらく頭の上にカラスを乗せたまま、イチョウが散るのを待った。
テレビカメラマンの心得として、「気配を消す」事は基本だと先輩から教わった。たとえ街頭インタビューであっても気配を殺そうとする。特にドキュメンタリーなどカメラマンは空気にならなければならない。
そういう意味で、私は気配を殺すことが身に染み付いているようだ。カラスですら私を灯篭と思ってしまうのだから。
一度染み付いたものはなかなか落とせない。
さて、最後に『出張上映会』のご案内を・・・
氷室神社のご協力を賜り、皆様からのご希望があれば、出張上映を承ります。会場の提供と集客して頂けるのであれば、上映機材はこちらで準備します。
映像コンテンツは、「奈良、時の雫」もしくは「天忠組」となります。
少人数でも有料にて対応させて頂きます。
「奈良、時の雫」の撮影を続けるための資金集めとして出張上映会を実現できればと考えております。どうか。よろしくお願いします。
お問合せは hozankoichi@gmail.com へ。
夜明け前から飛火野で撮影された保山さんの「白い飛火野」。
保山さんは「奈良には365の季節がある」と、You Tubeで「奈良、時の雫」として季節を詠んだ映像詩をアップされています。
今朝 撮影されたばかりの「白い飛火野」も早速アップされていて、冬至の日の朝陽を浴びて霜柱がゆっくりと溶けてゆく様子に、明日からまた陽が少しずつ長く明るくなるのだという希望を感じました。
保山さんが、You Tube「奈良、時の雫」で撮影を続けていくためにカンパのお願いをされています。
撮影を続けていくためにカンパをお願いします。
三井住友BK小阪支店(普)5231131
ホザンコウイチ
カンパのお礼にDVDかBlu-rayディスクをお贈りします。
メール hozankoichi@gmail.com にてご連絡下さい。
奈良倶楽部でも少しカンパをさせていただき、東大寺、春日大社を中心とした奈良市内の社寺の美しい映像を収めたDVDをいただきました。
その中には、大好きな不動堂横のハクモクレンや春日大社の藤や銀杏が舞い散る映像などが収録されていました。
保山さんの映像は、奈良倶楽部のラウンジに置いているDVDプレイヤーでご覧いただけるようにしていますので、ご希望のお客様はお声かけてくださいね。(画面が小さくて申し訳ないのですが)
::
また先日は、松前旅館にて「天忠組桜紀行」の上映会がありました。
今年10月に東京であった「天忠組シンポジウムin東京」に参加出来ませんでしたので、奈良でその記録上映会が開催されることを待ち望んでいたのです。(「天忠組」については、その名前は知っていても詳しいことは全く知らなかったのです。)
この上映会では、氷室神社・大宮守人宮司の協力を得て、150インチスクリーンの大画面、タイムドメインの素晴らしい音響で上映されたのです。大迫力の画面が素晴らしい上映会でした。
東京でのシンポジウムのオープニングで、松前旅館女将の書家・桃蹊さんが披露された書「忠」も拝見できました。
また、保山さん撮影の今秋の奈良の映像も上映されたのですが、「この秋に撮りたかったのは、奈良盆地が雲海に覆われているところと春日大社の大銀杏が散るところをどうしても撮りたかった」とお話される保山さん。(どちらもYou Tubeにアップされています。)
保山さんが、以前にFBに撮影裏話として書かれていた文章が、とても印象的でした。ここに転載させていただきます。
この秋は春日大社の祓戸さんのイチョウが雨のように散る様子を絶対に撮りたかった。毎朝撮影しているわけではないので、長年の経験と勘でXdayの狙いをつける。
でも、ただ散っていれば良いというわけではない。それなら公園のイチョウとなんら変わらない。
やはり春日大社のイチョウとして神様の気配を感じる散りざまを撮らなければ意味がない。
では、散り方のどこにこだわったのか。
風で散るのは当たり前。風が強ければ誰でも散る様子を撮影することが出来る。
撮りたかったのは、風もなく滝のように散る姿。
イチョウに限らず、落葉樹はまるでスイッチが入ったかのように一斉に散り始める時がある。
私が撮影した映像を観て頂くと分かるのだが、枝は揺れていないのに威勢良く散っている。
これは、夜に気温が下がり、日が上った直後に強い日差しを浴びる場合に見られる。これまでの経験でそのような状況で風もないのにハラハラと散り続ける落葉樹を何度も見た。
この秋に撮影した天川村龍泉寺でも同じ条件で葉を落とし続ける落葉樹を撮影した。
それはとても不思議な光景だ。
まるで木が意思を持って一気に葉を落としているように見える。
無風の中で落ち葉が舞う様子は命の神秘を感じさせてくれる。
春日大社の映像には風に葉を落とす様子と、風が無いのに葉を落とす様子、そのどちらもが収録されている。
春日大社は朝の8時になれば外国人の団体客が現れる。
撮影のチャンスはそれまで、それまでに散らなければ、私がこだわる無人の映像を撮る事は出来ない。
私は夜明け前から待ち続けた。
最近、春日大社の参道にはカラスが多く、石灯篭の上に止まっている。参拝客が姿を表すと何処かへ飛んでいく。
カメラをセットして散るのを待っていると、カラスが私の頭の上にとまった。
私を襲うのではなく、灯篭と間違えてとまったのだ。
私はしばらく頭の上にカラスを乗せたまま、イチョウが散るのを待った。
テレビカメラマンの心得として、「気配を消す」事は基本だと先輩から教わった。たとえ街頭インタビューであっても気配を殺そうとする。特にドキュメンタリーなどカメラマンは空気にならなければならない。
そういう意味で、私は気配を殺すことが身に染み付いているようだ。カラスですら私を灯篭と思ってしまうのだから。
一度染み付いたものはなかなか落とせない。
さて、最後に『出張上映会』のご案内を・・・
氷室神社のご協力を賜り、皆様からのご希望があれば、出張上映を承ります。会場の提供と集客して頂けるのであれば、上映機材はこちらで準備します。
映像コンテンツは、「奈良、時の雫」もしくは「天忠組」となります。
少人数でも有料にて対応させて頂きます。
「奈良、時の雫」の撮影を続けるための資金集めとして出張上映会を実現できればと考えております。どうか。よろしくお願いします。
お問合せは hozankoichi@gmail.com へ。
小さなホテル奈良倶楽部
2017年12月21日木曜日
「小田原文化財団江之浦測候所」へ*
今秋10月にオープンしたばかり、現代美術作家・杉本博司氏が敷地全体を設計した「小田原文化財団江之浦測候所」へ行ってきました。
敷地内にシンボリックな建築物として存在する「夏至光遥拝100メートルギャラリー」。実は、10年程前に建築学科の大学院生だったお嫁ちゃんがアルバイトしていたのが、この施設の実施設計をされた榊田倫之建築設計事務所。その時に、この「夏至光遥拝100メートルギャラリー」の話を聞いていたのです。
完成までに10年はかかるだろうと聞いていたものが、ようやく目の前に現れたので、上京の折に予約を入れて早速に伺いました。
その時は、相模湾を望む高台に建設される杉本博司の個人美術館のようなイメージを持っていたのですが
「小田原文化財団江之浦測候所」という名前から、果たして一般的な美術館ではなく、では一体どのようなところなんだろうと想像力をかき立てられていました。
「測候所」・・・そう、ここは夏至や冬至、春分秋分の日の太陽光を遥拝するための仕掛けが素晴らしく整っているのでした。
サイトによると『人類とアートの起源でもある天空を測候する事に立ち戻り、国内外への文化芸術の発信地となる場として構想された』とあります。
↑ここまでの5枚の写真は、すべて「夏至光遥拝100mギャラリー」
そして、冬至の日の出を遥拝する隊道がこちら↑
この隊道の外側上部はこんな感じ↓
先の方に見える止め石まで進むことができ、とても気持ちのいい風景の広がりを愛でることができます。
(高所恐怖症の私は随分手前でストップでしたが)
その「冬至光遥拝隊道」の右手に見えるのが「光学硝子舞台」
この野外舞台では今後さまざまな公演プログラムが組まれる予定だそうです。視点を変えれば↓、海に浮かぶ舞台のように見えますね。
そして、春分秋分の日の出を遥光できるのが
「石造鳥居」↑
江之浦測候所の中の各建築物は『日本の建築様式及び工法の各時代の特徴を取り入れて再現。日本建築史を通観するものとして機能し、継承が困難になりつつある伝統工法を再現し、将来に伝える意図を持つ。また造園の為の景石には、古代から近代までの建築遺構から収集された貴重な考古遺産が随所に配されている』そうなんですが、この石造鳥居も山形県小立部落にある重文の石鳥居の形式で組み立てられたもので、古墳時代・古代・中世の石が使われているのだそう。踏込石には古墳石棺蓋石を使用だそうで・・・。
鳥居の中には「雨聴天」と命名された茶室。
躙口に置かれた光学硝子の沓脱石。
春分秋分の日の陽光が差しこんだ時に眩く輝くのだそうです。
「日々是口実」座右の銘にしたいくらい。
もう一つ、「三角塚」↑の三角形の頂点は、春分秋分の日の正午の太陽の方向を指しているのだそう。
::
利休作と伝わる待庵からイメージして作られた茶室のように、施設内には、随所に過去の建築物からインスパイヤされたものや、過去の遺物(主に石でできたもの)が配されています。
その中には「奈良」にあったものも多くあり、奈良県人から見ると奈良へのリスペクトを有難いと思う反面、多岐にわたるコレクションの一部となったそれらの遺物への複雑な気持ちも無きにしも非ず。
とりあえずは、写真に収めた奈良関連の遺物をアップしておきます。
川原寺礎石(白鳳時代)
元興寺礎石3基(天平時代)
内山永久寺十三重塔(鎌倉時代)
大官大寺 瓦(白鳳時代)
百済寺 石橋(手前)と、藤原京 石橋(奥)
箱根宮ノ下にあった名旅館「奈良屋」の門。
この門の塀は、古代工法で土を固めて作る版築という工法が採られているのですが、海龍王寺の塀もこの工法で作られています。
その他にもう一つ、法隆寺若草伽藍礎石(飛鳥時代)もありました。
若草伽藍は明治期に発掘され、この礎石はその際に民間に流失したものと思われるそうで、法隆寺創建時の貴重な遺品となるようです。(それなら法隆寺にお返しする方がいいのではと、大人の事情を考えずについ思ってしまいますが)
::
施設見学の始めに、こちらの待合棟で受付をして説明を受け、各自が時間内(2時間)を自由に見学できるというシステムになっています。
(こちらでお茶でもいただければいいなと思うくらい素敵な空間)
::
江之浦測候所の見学は、日時指定の完全予約制です。
見学方法についての詳細はこちら★を参照ください。
ちなみに2009年に金沢21世紀美術館で開催された「杉本博司 歴史の中の歴史」展のブログ内過去記事はこちら★
敷地内にシンボリックな建築物として存在する「夏至光遥拝100メートルギャラリー」。実は、10年程前に建築学科の大学院生だったお嫁ちゃんがアルバイトしていたのが、この施設の実施設計をされた榊田倫之建築設計事務所。その時に、この「夏至光遥拝100メートルギャラリー」の話を聞いていたのです。
完成までに10年はかかるだろうと聞いていたものが、ようやく目の前に現れたので、上京の折に予約を入れて早速に伺いました。
その時は、相模湾を望む高台に建設される杉本博司の個人美術館のようなイメージを持っていたのですが
「小田原文化財団江之浦測候所」という名前から、果たして一般的な美術館ではなく、では一体どのようなところなんだろうと想像力をかき立てられていました。
「測候所」・・・そう、ここは夏至や冬至、春分秋分の日の太陽光を遥拝するための仕掛けが素晴らしく整っているのでした。
サイトによると『人類とアートの起源でもある天空を測候する事に立ち戻り、国内外への文化芸術の発信地となる場として構想された』とあります。
↑ここまでの5枚の写真は、すべて「夏至光遥拝100mギャラリー」
そして、冬至の日の出を遥拝する隊道がこちら↑
この隊道の外側上部はこんな感じ↓
先の方に見える止め石まで進むことができ、とても気持ちのいい風景の広がりを愛でることができます。
(高所恐怖症の私は随分手前でストップでしたが)
その「冬至光遥拝隊道」の右手に見えるのが「光学硝子舞台」
この野外舞台では今後さまざまな公演プログラムが組まれる予定だそうです。視点を変えれば↓、海に浮かぶ舞台のように見えますね。
そして、春分秋分の日の出を遥光できるのが
「石造鳥居」↑
江之浦測候所の中の各建築物は『日本の建築様式及び工法の各時代の特徴を取り入れて再現。日本建築史を通観するものとして機能し、継承が困難になりつつある伝統工法を再現し、将来に伝える意図を持つ。また造園の為の景石には、古代から近代までの建築遺構から収集された貴重な考古遺産が随所に配されている』そうなんですが、この石造鳥居も山形県小立部落にある重文の石鳥居の形式で組み立てられたもので、古墳時代・古代・中世の石が使われているのだそう。踏込石には古墳石棺蓋石を使用だそうで・・・。
鳥居の中には「雨聴天」と命名された茶室。
躙口に置かれた光学硝子の沓脱石。
春分秋分の日の陽光が差しこんだ時に眩く輝くのだそうです。
「日々是口実」座右の銘にしたいくらい。
もう一つ、「三角塚」↑の三角形の頂点は、春分秋分の日の正午の太陽の方向を指しているのだそう。
::
利休作と伝わる待庵からイメージして作られた茶室のように、施設内には、随所に過去の建築物からインスパイヤされたものや、過去の遺物(主に石でできたもの)が配されています。
その中には「奈良」にあったものも多くあり、奈良県人から見ると奈良へのリスペクトを有難いと思う反面、多岐にわたるコレクションの一部となったそれらの遺物への複雑な気持ちも無きにしも非ず。
とりあえずは、写真に収めた奈良関連の遺物をアップしておきます。
川原寺礎石(白鳳時代)
元興寺礎石3基(天平時代)
内山永久寺十三重塔(鎌倉時代)
大官大寺 瓦(白鳳時代)
百済寺 石橋(手前)と、藤原京 石橋(奥)
箱根宮ノ下にあった名旅館「奈良屋」の門。
この門の塀は、古代工法で土を固めて作る版築という工法が採られているのですが、海龍王寺の塀もこの工法で作られています。
その他にもう一つ、法隆寺若草伽藍礎石(飛鳥時代)もありました。
若草伽藍は明治期に発掘され、この礎石はその際に民間に流失したものと思われるそうで、法隆寺創建時の貴重な遺品となるようです。(それなら法隆寺にお返しする方がいいのではと、大人の事情を考えずについ思ってしまいますが)
::
施設見学の始めに、こちらの待合棟で受付をして説明を受け、各自が時間内(2時間)を自由に見学できるというシステムになっています。
(こちらでお茶でもいただければいいなと思うくらい素敵な空間)
::
江之浦測候所の見学は、日時指定の完全予約制です。
見学方法についての詳細はこちら★を参照ください。
ちなみに2009年に金沢21世紀美術館で開催された「杉本博司 歴史の中の歴史」展のブログ内過去記事はこちら★
小さなホテル奈良倶楽部