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2013年10月31日木曜日

「第65回正倉院展」*自分流鑑賞記

久しぶりの快晴!青空の下、自転車をとばして奈良博まで。
今年も正倉院展に行ってきました。
ピロティにこんなに行列ができているので一瞬たじろきましたが
最後尾から7分で入館できました。(10/28月曜日のお昼12時頃)
いつも狙って行く”比較的空いている時間帯” については
昨年のブログの最後に書いていますので参考にして下さい。
館内はそこそこ混んでいましたが、人混みが気にならないくらい
本当に眼福、至福とはこのこと・・と、毎年のことながら天平の至宝に心掴まれるひととき。奈良倶楽部に戻って仕事をしながら、また思い出しては胸の中にじんわり温かい感情が溢れ出るという「正倉院展」LOVEな私。行って来られたお客樣方と「今年もよかったですよね」とお話しするのも何より楽しみなことです。

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では今年も、自分流鑑賞記を図録の写真とともに綴ってみましょう。
(毎年のことですが、工芸品のデザインと配色、そして「布もの」と「鳥」が好きなので そういうところに目がいってます。)
まずは、今年も「鳥」のデザインを探してしまいます。愛らしい♫
平螺鈿背円鏡へいらでんはいのえんきょう」上の写真↑の一面は、当時の姿をとどめる保存状態のいいもの。4羽の雀が大きなお花にとまっていますが、何て精巧なんでしょう!
この鏡は鎌倉時代に八面も盗まれて(えーっ!そんなことって!とついツッコミが)、盗難時に割れた一面と明治時代に修復された一面も展示されていました。
今年の出陳品の特徴は「宝物を守り伝えてきた人々の努力がうかがえる品」が多いということですが、入場早々、美しい天平の至宝とそれを守り伝えてこられた先人のたゆまない努力を感じる展示となっています。下の写真↓は明治時代に修復された一面ですが、こちらは雀のないデザインでした。


毎年、正倉院展の宝物を見て、色の組み合わせの妙に感心するのですが、今年もこの「鳥毛帖成文書屏風 とりげじょうせいぶんしょのびょうぶ」↓の地の部分(紙)の色にやられてしまいました。緑色とオレンジ色の(図録の写真とは違って)本物の色目の深いこと!
緑色は緑青ろくしょう、オレンジ色は丹たんが塗られているそうで、こういう風合いの色目は今の時代に中々出せないのではないかなと思います。ちなみに文字には日本のキジの羽毛が貼り付けられています。

お気に入りの図柄↑と
こちら↓は「檜和琴ひのきのわごん」の長側面に貼られていた、山野に遊ぶ動物や鳥を描いた「玳瑁絵たいまいえ」。
肉眼では見えにくかったけれど、小さなところにも華麗な装飾が施されて何とも溜息がでるのでした。(それにしても、どうしてこんな小さなところにも細かい絵が細密に表現されているのだろう!)

先日の「ティータイム茶論」で、五弦琵琶研究家の横山さんに
正倉院復元楽器を幾つかお持ちいただいたのですが、その中に「尺八」と「横笛」がありました。「正倉院に残る横笛には小枝が付いてますよ」とお聞きしていたので、展覧会場で確認。些細なことですが、こういうことでその楽器が急に身近に感じられます。

ポスターに使われている「漆金薄絵盤うるしきんぱくえのばん」(香を焚く台座)は、やはり素晴らしくて蓮弁に残る鮮やかな色彩にもうっとりでした。
また、お香の押し型(右)とその受け皿(左)↓も展示されていて
壁面には、実際にお香を作った様子がパネルで展示されていました。
こちらにその様子が動画でアップされています。)

左の香炉「白石火舎」↓には今も当時の灰の大きな塊が残っていて、1300年前が ついこの前のような・・・ものすごく不思議な感覚を覚えました。

これ↓は鯨のヒゲで作った如意という孫の手のようなもの。
実際の大きさの鯨のヒゲが写真で展示されていて興味深かったです。

「蘇芳地金銀絵箱 すおうじきんぎんえのはこ」の底裏に描かれた鳳凰と獅子は、縦と横で違って見えるとか・・・奈良の情報誌「ならら10月号」で予習をしていたことをしっかり確認したり。↓

「三十足几」卯の日の儀式用の机↓
デザインがシンプルでとても美しく現代の生活にも充分マッチすると思うのです。思わず「同じ机が欲しい!」と。
その机を覆う布もまた織られた文様のデザインが素敵でした。

正倉院の鍵と錠。江戸時代に制作された海老錠には「東向北町」「手貝」「今在家町」の地名が刻まれていて、地元きたまちの職人の手によって作られたことがわかり、またまた親近感が!
この海老錠や下の「慶長櫃けいちょうき」↓も江戸時代制作のものですが
今回の正倉院展では 「宝物を守り伝えてきた人々の努力がうかがえる品」が中心になっていますので、天平時代の宝物以外の出陳物も多いです。
この「慶長櫃けいちょうき」↑は征夷大将軍になったばかりの徳川家康によって作られたもの。家康による宝庫の開検、修理と櫃の寄進などは、天下人となったことを世に知らしめる示威行為だったという見解に、「正倉院」というものが、何時の世にあっても天下人にとってかなりの最重要事項なのだということがわかって・・・(時代が違っても、これは地元民として嬉しいことと、心の中で再確認^^)

最後に布地の織り綾文様の美しさをもう一度うっとり鑑賞。
「樹下鳳凰双羊文白綾じゅかほうおうそうようもんしろあや」↓
「花喰鳥刺繡裂残片はなくいどりのししゅうぎれざんぺん」↓
残欠であるからこそ、その残された部分の美しさが際立って、刺繍糸の色も鮮やかに残って、最後の展示品に、あらためてほーっと溜息。

美しいモノを見た後の、何だか訳もなく楽しくなる気持ち。
これを誰かと共有したくて長々と自分流鑑賞記を書いてしまいましたが
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

ところで、気になる待ち時間ですが
読売新聞のサイトのこちらで確認できます。

「第65回正倉院展」
会期:10/26(土)〜11/11(月)
会場:奈良国立博物館 東新館・西新館
休館日:会期中無休
開館時間:午前9時~午後6時
※金曜日、土曜日、日曜日、祝日(10月26日・27日、11月1日・2日・3日・4日・8日・9日・10日)は午後7時まで ※入館は閉館の30分前まで


☆ 正倉院展期間中の≪ 公開講座 ≫ ★---------------------------

 ■ 11月2日(土)「慶長櫃が語る正倉院の歴史」
   佐々田 悠氏(宮内庁正倉院事務所保存課整理室員)

 ■ 11月3日(日・祝)「正倉と正倉院宝物-守る・伝える-」
   成瀬 正和氏(宮内庁正倉院事務所保存課長)

 ■ 11月9日(土)「香印坐と天平の彩り」
   谷口 耕生氏(奈良国立博物館学芸部保存修理指導室長)

 ◇ 時間:13:30~15:00(開場は13:00)
      ※13:00より講堂入口にて入場券を配布します。
 ◇ 場所:奈良国立博物館 講堂
 ◇ 定員:194名(先着順)
 ◇ 料金:無料
  ※入場の際には「第65回正倉院展」の観覧券、もしくは
  その半券、奈良国立博物館パスポートなどを提示。

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奈良倶楽部では、ラウンジスペースに
正倉院展の図録や、正倉院展を特集した雑誌などを置いています。
朝食前のひとときにご自由にご覧下さい。

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今年のオータムレイトチケットでいただいた記念品↑と
今までの記念品↓
お客様からご好意でいただいたものや買って来ていただいたものもあっての収集品ですが、こうして集まってくると嬉しいものですね。

2013年10月30日水曜日

元興寺で「散華の美」展*

元興寺で開催されている「散華の美」展に行ってきました。
江戸時代から現代までの散華、約950点が並び
とても見応えのある展覧会でした。

特に、東大寺や薬師寺の昔の散華が多く出展されていましたが、このほとんどは、NPO法人美術散華保存会・岡村理事長のコレクションによるもので、大変多くの種類の散華をまとめて見ることができて大満足。

東大寺の散華は、私の大好きな杉本健吉画伯が描かれたものがほとんどで、そのどれもが大変魅力的で素敵なのです。
また薬師寺の昔の散華も素晴らしくて、杉本健吉画伯はもとより、加山又造、小倉遊亀、熊谷守一、片岡球子、奥村土牛、堀文子・・・といった方々が表現された”小さき仏の世界”。
お寺へ奉納された散華は、お土産散華とはまた違って、やっぱりいいなぁと、久しぶりに散華で感動したのでした。

この他に、奈良の寺だけでなく京都をはじめ全国の寺で撒かれた散華や
江戸時代に使用された色刷り散華の版木や、江戸時代後期に長谷寺で使用された素朴な手描きの散華、大正時代に飛行機からまかれた散華や、有名な漫画家による薬師寺稚児散華、そして現代の美術散華まで多種多様の散華が一同に展示された、散華好きには堪らない展覧会でした。

この展覧会を機会に元興寺で制作された散華を買って帰りました。
これは、元興寺の二大行事、2月の節分柴燈大護摩供と8月の地蔵会万灯供養にちなんで、赤鬼・青鬼の原画は杉本健吉画伯によるもの、地蔵尊御影は棟方志功画伯奉納の板画によるものだそうです。

元興寺秋季特別展「散華の美」

会期:10月26日(土)~11月10日(日)
場所:元興寺総合収蔵庫
時間:9時~17時(無休、ただし入場は16時30分まで)
拝観料:600円(中高生300円・小学生100円)
主催:宗教法人元興寺・公益財団法人元興寺文化財研究所
協力:NPO法人美術散華保存会
問合せ:元興寺(TEL:0742-23-1376)
※会期中の土日は写仏散華体験(材料費300円)も実施!
こちらの会場は元興寺の「小子坊」で10:00~15:00です。
スタッフブログにその様子がアップされています→

2013年10月29日火曜日

「HANARART 奈良きたまち」は11/1~11/10開催*

奈良倶楽部の最寄りのバス停「今在家」そばの古民家↓では

「HANARART 」の”えあ”アーティスト、フランス人のベプレージュさんが、ここに住みながら作品を制作されています。
”えあ”とは Artist In Residence(アーティストインレジデンス)の略で 現代美術作家がそのエリアの町家に長期滞在しながら作品を制作し 制作の途中段階を一般公開し地域住民と関わりあいながら、最終的に作品を完成させるプロジェクトのことです。
会期前の27日に事前公開があり、行ってきました。
ベプレージュさんはパリ在住の現代美術家で、和紙、銀箔、写真などを素材にインスタレーション作品を発表されているのだそうです。
来日前に、写真でこの古民家の様子を見て頭に浮かんだのが、谷崎潤一郎の「陰影礼讚」の世界だったそうで、そこからインスピレーションを得て制作された作品が何点か展示されていました。

事前公開の中でちょっとしたパフォーマンスが行なわれました。
題して「ホコリセレモニー」
この古民家「藤井家」は、かつて漢方薬も作っていたそうで、その時に使われていたものなのか、埃を被ったままの不思議な物体が天袋のようなところに置かれていました。
その物体に付いた埃を刷毛で掃いて集めます。↑
不思議な物体を おもむろに降ろして展示します。↓
(下段の写真も参照ください)
集めた埃に水と接着剤を混ぜて自称”墨”をつくります。
一連の動きがティーセレモニーのような所作でちょっと面白い。
古民家に残っていた看板から拓本みたいに写し取ったものに
その”墨”を塗っていきます。
今は誰も住んでいない古民家でベプレージュさんが出会った(発見した)”埃”を使ったパフォーマンス。
けっこうなお点前でした。

「HANARART2013」奈良きたまちエリア "えあ"藤井家は
11/1〜11/10 10:00~17:00に開催されています。
期間中にもう一度このようなパフォーマンスもされる予定です。
奈良倶楽部に来られる時にバス停で降りたところですから
よかったら覗いてみてください。

また奈良倶楽部では「odoshi」展を開催しています。
こちらも期間は、11/1〜11/10 ですが
開始時間が13:00(お昼の1時)〜17:00 になりますので
くれぐれもお間違いのないように、よろしくお願いいたします。

そして私自身は「koharu cafe」2階をお借りして
tani*kisako「It's a small world」展を開催します。
こちらの開催日時は11/2からのスタートで11/10までですが
会期中11/7(木)11/8(金)は定休日のためにお休みです。
時間は11:00~17:00になります。
koharu cafeさんのランチもお茶も美味しいので
よかったら1階で寄り道してから2階にお越し下さっても
またそのまま2階に上がることもできますのでよろしくお願いします。
↑フルコトあるじの上村恭子さんと一緒に同時開催します。
一人じゃないと思うと心強くて、まだ何も準備していない(笑)
搬入もodoshiさんと自分のと二つもあるのに、何とかなるさと思っている(笑)はてさてどうなりますやら、乞うご期待♫


2013年10月28日月曜日

11月のお出かけ情報③〜イベントのご案内

正倉院展開催期間に併せて楽しいイベントが盛り沢山☆
秋の奈良をたっぷりとお楽しみ下さいませ!

<<10月から開催中のイベントは・・・>> 
◇10/29~11/4 9:00~16:30「奈良女子大学記念館」一般公開
館内では特別展示「奈良女子大学所蔵正倉院模造宝物と文化財」
問合せ:0742-20-3220

◇10/29~11/4 10:00~18:00「奈良工芸フェスティバル2013
会場:なら工藝館(0742-27-0033)※期間中無休
一刀彫・赤膚焼等の展示販売の他、制作実演や体験教室もあり。

◇10/26~11/8「ならまちナイトカルチャー」
但し、10/28(月)、11/5(火)は除く
工芸体験18:00~20:00/伝統芸能鑑賞20:00~21:00
会場:ならまちセンター(0742-27-1820)

◇10/26~11/11「第65回 正倉院展」

◇10/26~11/11 9:00~18:00 「あるくん奈良スタンプラリー
正倉院展の期間中、まちなかでスタンプを3個集めると
奈良の素敵な景品が当たる抽選が1回できます。
(今年も奈良倶楽部はスタンプラリーに参加しています)
2013スタンプラリーちらし
◇開催中〜11/15 明日香「棚田のかかし」

◇開催中〜11/24 曽爾高原「山灯り」

◇開催中〜12/1   「天理ぐるぐる」

◇開催中~12/1 平城宮跡資料館「地下の正倉院展」

<<11月から開催されるイベントは・・・>>
◆11/1〜11/10 奈良・町家の芸術祭「HANARART2013
開催エリアは「奈良きたまち」です(←HPアップされています)

◆11/2・11/3・11/4 「奈良きたまちweek~秋の3days~」
奈良きたまちweek
期間中のWSやイベントの案内はこちら
お店情報は こちらに詳しくアップされています。
是非HPをチェックして見て下さいね!

◆11/2・11/3・11/4 10:00~16:30「藤原京ラビリンス

◆11/2~11/10 10:00~16:00「平城京天平祭・秋2013
会場:朱雀門ほか平城宮跡内
イベントの詳細はこちらに。
問合せ:0742-25-0707

◆11/2・11/3 16:30~20:30「光の奈良・天平の夕べ
会場:奈良県営プール跡地
問合せ:0742-27-8873

◆11/3 「大門青空市」転害門前

◆11/7〜11/10「富雄フェス」
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◆11/10 10:00~16:00「忍坂街道まつり
石位寺「伝・薬師三尊石仏」(重文)でのイベントなど詳細はこちらをご覧下さい。(「伝・薬師三尊石仏」は日本最古の石仏で、額田王の念持仏とされています。)

◆11/16~11/26 奈良・町家の芸術祭「HANARART2013
開催エリアは桜井本町です。

<<またイベントではなく見学会ですが・・・>>
◆11/2 10:00~15:00「細田家住宅」一般公開
 「奈良きたまちweek~秋の3days~」
のイベントの一つとして一日限りの公開をします。

◆11/5~11/22の土日祝日を除く平日 
毎日10:30〜/13:30〜/14:30〜の3回 春日大社で
「弊殿檜皮葺き替え見学会」を毎回先着20名で行います。
春日大社着到殿での葺き替え見学会に参加した昨年のブログはこちら

<<予告>>
◆12/1 13:30~ 映画「先祖になる」上映とお話の会

只今、奈良倶楽部でも前売り券を販売しています!
映画上映についての詳しいブログ記事はこちら

11月のお出かけ情報②〜寺社伝統行事

奈良公園の紅葉も少しずつですが色づき始めました。

11月に行なわれる奈良の寺社伝統行事・・・
こちらも奈良への旅の参考にどうぞ++

◇11/2 14:00~ 大安寺開山忌 大般若転読法要
問合せ:0742-61-6312

◇11/2 9:30~13:30 宝山寺仏名会
問合せ:0743-73-2006

◇11/2・11/3 19:00~20:30 海龍王寺「布薩の法要
問合せ:0742-33-5765

◇11/3 11:00~12:00 安倍文殊院十一面観音法要
問合せ:0744-43-0002

◇11/3 11:00~12:00頃 談山神社けまり祭
問合せ:0744-49-0001

◇11/3 13:00~ 春日大社文化の日萬葉雅楽会
問合せ:0742-22-7788

◇11/3 14:00~ 信貴山朝護孫子寺柴灯護摩供野外火渡大祈願会
問合せ:0745-72-2277

◇11/3 9:00~16:00 霊山寺菩提僊那納経会
問合せ:0742-45-0081

◇11/3 河分神社「秋祭り」
問合せ:0747-62-2031

◇11/3  12:30~ 墨坂神社「秋祭渡御行列」
問合せ:0745-82-0114

◇11/6~11/9 璉城寺「念仏会」
問合せ:0742-22-4887

◇11/13 慈眼寺「十夜柿供養まつり」 
問合せ:0742-26-2936

◇11/13 13:00~ 法隆寺慈恩会
問合せ:0745-75-2555

◇11/13 19:00~21:00 興福寺「慈恩会」 
問合せ:0742-33-6001

◇11/14 10:30~ 大神神社醸造安全祈願祭(酒まつり)
(11/13 9:00から拝殿の大杉玉の掛けかえ)
問合せ:0744-42-6633

◇11/17 10:30~ 談山神社談山神社例大祭
問合せ:0744-49-0001

◇11/19 お昼すぎから夜まで  川上蛭子「秋祭り」
奈良倶楽部から徒歩圏内の川上蛭子社のえべっさん。
過去の日記はこちらこちら

◇11/22 石上神宮鎮魂祭
問合せ:0743-62-0900

◇11/23  10:00~ 春日大社新嘗祭
問合せ:0742-22-7788

◇11/23  11:00~   橿原神宮「新嘗祭」
問合せ:0744-22-3271

◇11/23 13:00~ 吉野 大日寺「火渡りの行 」
問合せ:0746-32-4354

◇11/27 13:00~ 金峯山寺愛染堂大祭
問合せ:0746-32-8371

2013年10月27日日曜日

「第5回ティータイム茶論」は正倉院展にちなんだ雅びなひとときでした*

 「天平の余韻ひびき~雅楽器と復元された正倉院楽器と~」

10/26、正倉院展初日の土曜日の昼下がり。
観光シーズンに入って普段は気忙しく過ごしているのですが
この日は、ここ 奈良倶楽部で、正倉院に伝わる雅楽器が演奏されるということで、緊張の中にも嬉しく晴れやかな気分をもってお客様をお迎えしたのでした。
すっかり準備が整った開始前の会場スペースです。
今回も台風などの影響で参加人数に変更があり随分気を揉んだりしましたが、当日はやわらかな秋の陽射しも時折差し込んで、ゆったりと雅びないい会となりました。
では当日の様子を少し・・・。
この日はちょっとしたサプライズがありました。
笙と正倉院復元楽器・竽の演奏家、田島和枝さんの演奏だけでなく
五弦琵琶研究家、横山円音氏が飛び入り参加下さって
復元された正倉院に伝わる楽器も何点かお持ちいただき
その音色を聴かせていただいたのでした。
演奏曲目は「壹越調調子」「陵王」「王昭君」など、その曲にまつわるお話や楽器についての大変専門的なお話も伺って、普段の暮らしにない世界をひととき味わったのでした。
演奏後の記念撮影で、田島さんが手にお持ちの楽器が正倉院復元楽器の「竽」です。この「竽」の音色、実際に聴くと、少し低音の中にも優しくてやわらかな響きを持っていて、とても気持ちが癒されるのです。古代中国で「竽」ばかりで演奏をさせた皇帝がいたということですが、できるならそういう演奏を聴いてみたいと思いました。

今回の「ティータイム茶論」のお菓子は、奈良町「中西与三郎」さんの
正倉院展限定の生菓子「麗しの香」と、お干菓子「黄熟の香」でした。
会場スペースの関係もあって、少人数での茶論となっていますが
毎回、参加者の皆さん同士でお話が弾んで、今回も楽しいひとときを共有することができました。
ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
そして、20年来の奈良倶楽部のお客様でもあり、今回25年記念のイベントに出演を快諾して下さった 田島和枝さん、横山円音さん、どうもありがとうございました。

田島和枝さんのHPはこちら☆
次回「第6回ティータイム茶論」は
2014年 1/25(土)11:00頃〜「飯田むつみさんの茶粥の会」を開催。
東大寺塔頭に生まれ、毎朝茶粥を食べ、親しんできた飯田むつみさんによる茶粥にまつわるお話と、実際に炊きながら作り方を教わり茶粥をいただきます。詳しいご案内は12月中頃になると思います。
また皆様のご参加お待ちしています。どうぞよろしくお願い致します。

2013年10月26日土曜日

11月のお出かけ情報①〜秘宝秘仏特別公開

正倉院展も始まり、秋の奈良は秘宝秘仏特別公開のシーズンです。
秋深まりゆく奈良へ・・・
お出かけの参考にしていただければと思います。
<<公開中の秘宝秘仏は・・・>> 
◆~11/3 9:00~16:00 南明寺「寺宝特別公開」
通常は非公開の仏涅槃図や薬師如来坐像などが公開される。
問合せ:0742-93-0392

◆~11/3 帯解寺「秘仏秘宝特別開帳」
問合せ:0742-61-3861

◆~11/4 10:00~16:00額安寺秋季特別公開  
鎌倉時代の高僧・忍性上人の墓所から出土した忍性菩薩骨蔵器の他
国指定重要文化財が特別公開されます。
問合せ:0743-59-1128

◆~11/4 9:00~16:30 橘寺「聖倉殿 伝日羅立像公開」
問合せ:0744-54-2026

◆~11/4 9:00~16:30 海住山寺「国宝五重塔特別開扉」
◆~11/10 9:00~16:30 海住山寺「十一面観音像特別公開」
問合せ:0774-76-2256

◆~11/10 岩船寺「三重塔初層特別開扉」
問合せ:0774-76-3390

◆~11/10 松尾寺「秋の寺宝展」千手観音像トルソー
問合せ:0743-53-5023

◆~11/10 霊山寺「秋薔薇と秘仏宝物展」
バラ庭園 8:00~17:00 本堂(秘仏宝物展)10:00~16:00
問合せ:0742-45-0081

◆~11/10 不空院「不空羂索観音坐像」
問合せ:0742-26-2910

◆~11/10 興福寺「北円堂特別開扉」
問合せ:0742-22-7755

◆~11/10 9:00~17:00 元興寺「秋季特別展~散華の美~
問合せ:0742-23-1377

◆~11/10 9:00~16:00 信貴山朝護孫子寺
「国宝信貴山縁起絵巻 尼公の巻」特別公開
問合せ:0745-72-2277

◆~11/10 9:00~17:00 法華寺「十一面観音像特別開扉」
◆~11/10 9:00~17:00 法華寺「慈光殿特別公開」
問合せ:0742-33-2261

◆~11/11 9:00~17:00 海龍王寺「十一面観音像特別開扉」
弘法大師筆「隅寺心経」光明皇后筆「自在王菩薩経」も特別公開
問合せ:0742-33-2261

◆~11/11 般若寺「白鳳秘仏特別公開」
問合せ:0742-22-6287
ブログ内過去記事はこちら

◆~11/11  9:00~16:30「頭塔」特別公開
問合せ:0742-27-9866

◆~11/15 9:00~16:30 西大寺「愛染明王像特別開扉」
問合せ:0742-45-4700

◆~11/23 8:00~17:00 法隆寺「夢殿救世観音特別開扉」
11/4以降は16:30まで
問合せ:0745-75-2555

◆~11/24 榮山寺「本尊 薬師如来特別開扉」
問合せ:0747-24-0065

◆~11/30 薬師寺大宝蔵殿・聚寶館 特別公開」
◆~11/30 薬師寺「東塔水煙 降臨展」
問合せ:0742-33-6001

◆~11/30 安倍文殊院「秋の寺宝展」
一般公開されていない金閣浮御堂の内陣を参拝することができる。
問合せ:0744-43-0002

◆~11/30 法隆寺「秘宝展 秋」
問合せ:0745-75-2555

◆~11/30 不退寺「秋期秘宝特別展」
在原業平画像開扉、伊勢物語公開、古今和歌集、六歌仙の公開
問合わせ:0742-22-5278

◆~11/30 9:00~16:00 大安寺「十一面観音像特別開扉」
癌封じの本尊として名高いです。
問合せ:0742-61-6312

◆~11/30 9:00~17:00 法華寺「名勝庭園特別公開」
問合せ:0742-33-2261

◆~11/30 9:00~17:00 長岳寺「大地獄絵開帳」
住職による現代風絵解き説法も随時行なわれます。
問合せ:0743-66-1051

◆~11/30 9:00~17:00 浄瑠璃寺「秘仏吉祥天女像特別公開」
問合せ: 0774-76-2390

◆~11/30 岩船寺「岩船寺絵巻など秘宝特別公開」
岩船寺三重塔初層特別開扉は10・11月の毎週日祝と10/26~11/10
問合せ:0774-76-3390

◆~11/30 おふさ観音秘宝生き人形 特別公開
問合せ:0744-22-2212

◆~11/30 當麻寺中之坊「秋の寺宝展 折口信夫 没60年展」
折口信夫(釈迢空)没60年を記念して、「死者の書」送り文や掛軸、書簡などを公開。「死者の書」契機となった寺宝「山越しの弥陀」や映画「死者の書」のセットも。
問合せ: 0745-48-2001

◆~12/8 9:30~16:00 長谷寺「本尊大観音尊像特別拝観」
期間中もみじまつりも開催されています。
問合せ:0744-47-7001

◆~12/8 談山神社「秋の特別展」
折口信夫博士没後60年記念特別展―釈迢空とその門人たち―
問合せ:0744-49-0001

◆〜12/31 松尾寺「舎人親王坐像」
問合せ:0743-53-5023


<<11月から特別公開されるものは・・・>>
◆11/1~11/3 法隆寺「上御堂特別開扉」
普段非公開の上御堂(鎌倉時代)を開扉。
中には平安時代の釈迦三尊像(国宝)が安置されています。
問合せ: 0745-75-2555

◆11/1~11/3 吉田寺「多宝塔本尊秘仏大日如来」特別開扉
多宝塔(室町時代)内部の秘仏「大日如来坐像」が公開
問合せ:0745-74-2651

◆11/1~11/7 9:00~16:00 法輪寺「聖徳太子絵伝と寺宝展」
問合せ:0745-75-2686

◆11/1~11/10 當麻寺奥院「綴織 當麻曼陀羅 平成本特別開帳」
問合せ:0745-48-2008

◆11/1~11/24 如意輪寺「後醍醐天皇御霊殿」
問合せ:0746-32-3008

◆11/1~11/30  9:00~16:30 聖林寺「マンダラ展」
秘宝のマンダラ約15点を展示
問合せ:0744-43-0005

◆11/2~12/1  9:00~17:00 正暦寺「薬師如来倚像」
問合せ:0742-62-9569

◆11/2~12/15  9:00~16:00 室生寺「金堂外陣からの特別拝観」
問合せ:0745-93-2003

◆11/3 10:00~16:00 霊山寺「三重塔特別開扉」
普段非公開の三重塔の初層の扉を特別に開扉。
内部壁画を拝観することが出来る一年に一回の機会。
問合せ:0742-45-0081

◆11/3 9:00~16:00 松尾寺秘仏厄除観音特別開扉
年に一度秘仏の本尊「厄除千手千眼観世音菩薩」を公開

◆11/8  浄瑠璃寺「三重塔特別開扉」
問合せ:0774-76-2390

◆11/16~11/25  8:00~17:00 櫻本坊「天武天皇御神像特別開帳」
問合せ:0746-32-5011

◆11/23~11/30  9:00~16:30 當麻寺西南院
「當麻曼荼羅文亀本旧軸木」「平成来迎図」など特別公開
問合せ:0745-48-2202

(文中の印は奈良倶楽部通信内の過去記事です。)

2013年10月24日木曜日

お土産に*奈良の手やき煎餅

こんなのも作ってみました♫
開業25年記念に奈良倶楽部オリジナルの手やき煎餅。
シールも可愛く2種類のパッケージで販売始めました。
黒豆入り煎餅3枚と手やき煎餅3枚の組み合わせと
空豆入り煎餅3枚と手やき煎餅3枚の組み合わせ。
どちらも一袋6枚入って250円☆
一条通りの畠山製菓さんで一枚ずつ丁寧に手焼きされたお煎餅です。

このお煎餅、旅の道中や車中でのちょっとしたおやつに
そしてお部屋でのおやつにもちょうどいい量に詰め合わせています。
ぱりっとしているのでポロポロこぼれることもなく
旅の途中のご自分へのお土産に是非どうぞ☆