2019年2/18~2/22 タイ・チェンマイとチェンライへの旅
最後は、今回の旅の目的地「さくら寮」訪問記です。
タイ山岳民族の子ども達を支援する「
さくらプロジェクト」。
ちょうど奈良倶楽部開業5周年の時に、何か社会的な貢献をしたいと始めた里親支援も、かれこれ25年続いて、私達の里子も昨年より3人目となりました。
9〜10歳(小学2〜3年生)で入寮して大学卒業までの12年間を支援するのですが、年に2〜3回の手紙のやり取りを通して、子供達の成長を楽しみに、細々と無理なく支援を続けて来られました。
新たに3人目の里親になったのを記念して、13年ぶりに、里子達が暮らすチェンライの「さくら寮」を訪問し、里子のウィラワーン・チェムーさんとご対面。ウィラワーンさんは、アカ族の小学校3年生の女の子。物怖じしない素直な子で、里親の私たちが訪ねて来てくれたことをとても喜んでくれている様子で、これからしっかり勉強して頑張って大学まで進んでほしいと思いました。
さくら寮では一泊させていただきました。里親用のゲストルームもあり中々快適で、寮母さん達による寮の食事も美味しくて、思い出に残る一晩でした。
夕食後は、寮生たちが私達の歓迎会をして下さいました。
たくさんの山岳民族が暮らす「さくら寮」、それぞれの民族ごとの踊りや歌を披露してくれて、とても楽しい時間でした。
夜はみんなとチェンライのナイトバザールへ一緒に出かけたりも。
さて、旅行中の投稿写真をみて、私達の初代里子の男の子(と言ってももう35歳!)ヨニ君が、遠くアユタヤから家族と一緒に会いに来てくれるという嬉しいサプライズがありました!
(ヨニ君とはフェイスブックで友達になっているのです。25年前の支援を始めた頃の山岳民族の暮らしと日本の生活レベルとの大きな差が、今はほとんど違わなくなってきていますね。)
車で片道9時間の道のりを物ともせずに会いにきてくれたことがとてもとても嬉しくて、何より、19年ぶりに再会した彼が、立派な家庭人となっていることや、昔と変わらない優しくてあたたかな人柄であることにも触れて、とても幸せでした。嬉しいサプライズをありがとう!
細々とした支援ですが長く続けることができ本当に良かったです。
ヨニ君からお土産にと刺繍のテーブルセンターをいただきました。
配色が素敵で美しく、帰国後に額装して客室に飾ろうと思います。
さくら寮で一泊させてもらった翌朝。
寮の朝は早くて、朝7時から高校生達が登校を始め、小学生達の登校時間は7時半頃。お見送りもできました。
寮には図書室や自習室もあって整った環境に安心しました。
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朝食後は、さくらプロジェクトの子供達が通う学校「サハサートスクサー・スクール」を表敬訪問、学校内を見学させていただきました。
この学校は、61年前に、あるクリスチャンの人が、山岳民族の子供達に教育支援をと設立された私立の学校です。幼稚園から高校まであって、生徒17人・先生1人から始まった学校も、今では2667人の生徒数・先生は104人という大きな学校となっています。政府からの支援があり、私立でも学校の授業料は無料なのです。
訪れた日はボーイスカウトガールスカウトの制服を着た子が多く、木曜日はスカウト活動の日で、金曜日は民族衣装で登校する日と決まっているのだそう。
お話を伺った校長先生(左から2人目)も、この日はボーイスカウトの制服でした。写真右側が「さくらプロジェクト」代表の三輪隆さん。今回のチェンライ1泊2日の滞在では、観光から酵素風呂(笑)まで、何から何までお世話になりました。
写真↑の数字は、学校内の各少数民族の内訳が書かれています。
全生徒の8割が少数民族で、12民族もあるのですね。この中のチャイニーズは国民党系の民族らしいです。
この地域にこの学校があるので、山岳民族を支援する団体がたくさん、このエリアに集まっています。支援団体は32あり、支援国は日本・韓国・台湾・シンガポール・オランダ・米国の6ヶ国。日本の団体はさくらプロジェクトを含め3団体だそうです。
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開業5周年記念に何か社会貢献をしたいと始めた里親支援。
当時は年間5万5千円という金額でしたので5周年と5万5千がシンクロして、ひょんなきっかけから始めたのですが、有難いことに初代里子のヨニ君・2代目のパチャリーさん二人とも、よく勉学に励んでくれて、途中でやめることなく社会に巣立っていってくれました。
立派な里子たちのおかげで長く続けることができ、里親冥利に尽きると思いました。ありがとうございます。
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そして、インスタグラムやフェイスブックに投稿した「
さくらプロジェクト」の様子を見た私の大学時代の友人が、定年後の社会貢献に里親に申し込んでくれるという有難い出来事もありました。
案外、ひょんなきっかけでこういうことは始まるのかもしれませんね。
※里親支援は、年間一口6万円。2口で一人の里子を一年間支援できます。ちなみに私たちは無理せず年間一口の支援をさせてもらっていて、もうお一方のどなたかと一緒に一人の里子を支援しているという形をとっています。