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2015年2月28日土曜日

「お水取り」期間中の奈良倶楽部は*


毎年ブログで書いているので繰り返しになりますが
二月堂修二会本行(お水取り)期間中の奈良倶楽部について++

奈良倶楽部は、二月堂まで歩いて15分という距離にあるため
練行衆上堂のお松明の見学だけではなく
深夜の行を聴聞されるお客さまも多くお泊まりいただいています。

また、まったく初めての方も多くいらっしゃいますので「お水取り」を堪能していただくためにできるだけのサポートを心がけています。


期間中の奈良倶楽部では**

◇深夜の行にお出かけのお客さまのために門限フリーにしています。
(ただし、23:00までにチェックインをお済ませ下さい。)

◇お部屋に電気ポットやお茶のご用意の他に
この期間だけ、身体がほっと暖まる「生姜湯」をサービス。

◇ふだんの朝食の時間は午前8:00頃ですが、
3/12、13、14日にご宿泊の方の朝食は8:00~8:30と
少しごゆっくりめにも対応致します。素泊まりでも承っています。

◇修二会関係の写真集や解説書などたくさん揃えております。
期間中の行法のタイムスケジュール表などもご用意しております。

過去記事ですが奈良倶楽部通信内の修二会についての記事を以下に記します。

修二会の豆知識など(2008,2/18記)
修二会本行について(2008年3/1記)
お松明についてのよくある質問(2008年2/24記)
お松明を作る童子さんの話(2008,2/26記)
籠松明の部品作り(2010年,3/6記)
★3/1お昼の二月堂点描(2013年
★3/1「惣神所そうのじんしょ」(2012年
食堂作法について(2008,3/3記)  2012年
★お昼の二月堂での行法(2010年,3/4記 2014年
★舞台の上から見たお松明(2008年2009年2010年
★舞台の上からのお松明見学の注意(2012年
★舞台の真下で見たお松明(2010年 2011年 2013年 2014年
★「お声明」を聴く(2008,3/4 2008,3/12
★「お声明・法華懺法 ほっけせんぽう」を聴く(2012年 2013年
★「過去帳」聴聞(2011年3/5
★「大導師作法」聴聞(2014年
「上七日」と「下七日」(2008,3/8)
「小観音」さんのお松明(2010,3/7)
「小観音後入」(2011年3/7)
「籠松明」と「達陀松明」(2008,3/9)
★奉納の竹がお松明に(2014年3/9
★3/11深夜の聴聞(2013年
★3/12の籠松明見学(2012年
★「お水取り」(2012年
★「達陀(だったん)」の様子(2008年2009年 の3/14)
「良弁杉伝説と尻焦がし松明」・・3/14のお松明は10本全部舞台の上に揃います。
「尻焦がし松明」を初めて見る(2010年3/15記)
★3/14のお松明と注連縄切り(2012年
「牛玉札(ごおうふだ)」の写真
「達陀帽戴かせ」について(2008,3/15記)
★「深夜の満行下堂」(2013年
★「修二会満行」(2010年)(2012年

最後に・・・
3月といえども完全防寒着でお越し下さい。
お松明見学では戸外でじっと立って待っていなければいけません。
奈良の夕刻は3月といえども大変冷え込みます。
また深夜の行を聴聞するために二月堂内に籠られる方も
堂内でも、じっとしているとかなり冷え込みますので
念には念を入れるくらいの防寒対策をしっかりしてお越し下さい。

2015年2月27日金曜日

奈良まほろば館で「大和地蔵十福霊場巡り&宿フェア」開催中*

只今、東京日本橋の「奈良まほろば館」
「大和地蔵十福霊場巡り&宿フェア」が開催されています。
「大和地蔵十福」とは、「女人泰産(健康で聡明な子供の安産が叶います)」「身根具足(健全な心と身体を授けてくださいます)」などの十の福が授かると、地蔵本願経や延命地蔵経で説かれており、奈良県内の地蔵菩薩を安置する十ヵ寺の地蔵尊を巡拝することで福徳が授かるというものです。

「大和地蔵十福霊場会」に参加の十ヶ寺のお地蔵様は・・・
①伝香寺:春日地蔵(重文)
②元興寺:印相地蔵 
③十輪院:石龜地蔵(重文)
④福智院:地蔵大佛(重文)
⑤帯解寺:帯解子安地蔵(重文)
⑥霊山寺:地蔵菩薩(重文)
⑦金剛山寺(矢田寺):延命地蔵(重文)
⑧聖林寺:子安延命地蔵 
⑨大野寺:身代わり焼け地蔵(重文)
⑩室生寺:地蔵菩薩(重文)
十体のお地蔵様のうち八体が重要文化財に指定されていますね!

今回のイベントに関連して「奈良まほろば館」では、地蔵菩薩を安置する寺院より講師をお招きして法話会も開催されています。
<<日時と講師>>  ※各回とも14:00~(1時間半程度)
・2/27(金)十輪院住職 橋本純信師「彼岸と生活」終了しました
・2/28(土)帯解寺住職 倉本堯慧師「お地蔵様のご利益」
・3/1(日)室生寺教務執事 網代裕康師「室生のお地蔵様たち」
・3/2(月)福智院 阪井慈眼師「南都の福智院について」
・3/3(火)霊山寺上院 東山光秀師「聖武天皇と菩提僊那」
・3/4(水)霊山寺上院 東山光秀師「七福神と四柱推命学による今年の展望」
<<会場>> 奈良まほろば館2階
<<参加費>> 無料
<<定員>> 各回とも70名(先着順)
<<申込方法>>「申込フォーム」はこちら
※1回だけの受講も可能です

そして、これらありがたいご利益を授けてくださる十ヵ寺のお地蔵様をゆっくり巡礼していただくために、奈良県内の旅館・ホテルなどの宿泊情報もご案内していますよ。
奈良倶楽部もパンフレットで参加させていただいています!
法話会は3/4までですが、「大和地蔵十福霊場巡り&宿フェア」は
3/5まで開催しています。
是非「奈良まほろば館」へお出かけ下さいませ。

関連情報として、奈良倶楽部通信内の「大和地蔵十福霊場巡り」の
過去記事はこちらをご覧下さい。


2015年2月25日水曜日

3月のお出かけ情報③〜イベントのご案内

◇3/1「入江泰吉旧居」一般公開が始まります!
開館時間:9:30~17:00
入館料:200円
閉館日:月曜日と休日の翌日

◇3/1 13:00~16:30「きたまち大学校」
会場:奈良女子大学S棟
内容:『二月堂竹送りと竹のよもやま話』松村茂氏(山城松明 講社長)
『手向山八幡宮の歴史』上司延禮氏(手向山八幡宮宮司)
資料代:100円
事前申込み:不要
 
◇3/1・3/2「ひがしむききた ひなまつり茶会」
お作法にこだわらない、お雛さまの小さなお茶会です。
場所:東向北コミュニティー会館(東向北郵便局奥)
時間:11時~15時
各日先着100人前/予約は不要
お茶代:300円(収益は全額「奈良の鹿愛護会」に寄付)

◇きたまちエリアの主な「ひな人形展示」場所は
「旧鍋屋交番きたまち案内所」〜4/5 10:00~16:00/水曜休
「きたまち転害門観光案内所」〜4/5 10:00~16:00/木曜休
「念声寺」3/1〜3/31 9:00~17:00(表玄関にて見学自由)
※3/18〜3/22は「小川光三写真展」「鎌田仁彫刻展」も開催
「奥野傘提灯店」3/23~4/4 10:00~16:00/日曜休
「奈良女子大学佐保会館」3/30〜4/3 10:00~16:00/無休

◇〜3/8 大和郡山市旧市街地周辺 「大和な雛まつり」
公開日時は各展示会場によって違いますのでご注意下さい。

◇〜3/8 大和民俗公園内 旧臼井家住宅「古民家でひな祭り」
◇〜3/29  奈良県立民俗博物館「ひな祭り〜人形達の宴〜」
月曜休館/開館時間:9:00~17:00
問合せ: 0743-53-3171

◇3/1~3/31 10:00~16:00 高取町土佐街なみ「町家の雛めぐり」
かつて2万5千石の城下町として栄えた土佐の街並み。
その町家で大切に保管されたひな人形。
約100軒のお雛様を町並みのあちこちに展示しています。見学無料。
2009年に訪れた時のブログ内記事はこちらに。

◇3/6〜3/15「飛鳥アートヴィレッジ
会場: 国営飛鳥歴史公園高松塚地区・県立万葉文化館庭園 他
明日香村に滞在し、明日香の自然や魅力を存分に体験し、インスピレーションを受けた若手アーティストによるアート作品の展示。観覧無料
問合せ:0744-54-2001

◇〜3/15(月曜日を除く)毎朝10:00~ 約15分間「鹿寄せ
場所:奈良公園飛火野 春日大社参道南側
問合せ:奈良の鹿愛護会(0742-22-2388)
鹿寄せのブログ内記事はこちら

◇3/21~12/13 9:00~17:00 若草山「開山」

◇3/21・3/22 若草山「鹿せんべいとばし大会」
10:00スタート→15:00終了 
参加費300円、各日先着500名。雨天の場合は延期。
問合せ:0742-22-3626

◇3/27〜4/10「大和郡山お城まつり
問合せ:07435-52-2010

◇3/28〜4月上旬 18:00~21:00「石舞台古墳・夜桜ライトアップ
◇3/28・3/29「シェフェスタ in 飛鳥
会場:石舞台古墳及び国営飛鳥歴史公園石舞台地区

2015年2月24日火曜日

3月のお出かけ情報②〜秘宝秘仏特別公開

春まだ浅き奈良大和路の寺社特別拝観のご案内です。
奈良への旅のご参考にどうぞ++
◇3/1~3/15 帯解寺秘仏特別公開
安産祈願の古寺で、本尊の地蔵菩薩(重文)はじめ、三面六臂大黒天蔵や虚空蔵菩薩坐像などの秘仏、春日赤童子画像などの仏画が特別公開されます。
問合せ:0742-61-3861

◇3/1~3/31 大安寺馬頭観音立像特別公開
天平時代の秘仏 日本最古の馬頭観音立像を特別開扉。
問合せ:0742-61-6312

◇3/1~3/31 壺阪寺雛曼荼羅公開
問合せ:0744-52-2016

◇3/1~5/31 不退寺春季特別公開
在原業平画像や伊勢物語、古今和歌集などが公開される。
問合せ:0742-22-5278

◇3/1~5/31 安倍文殊院春の寺宝展
問合せ:0744-43-0002

◇3/1〜6/30 薬師寺「玄奘三蔵院伽藍・大唐西域壁画公開」
平山郁夫画伯の大唐西域壁画の公開です。
問合せ:0742-33-6001

◇3/7 慈眼寺「聖観世音菩薩特別公開」(但し祈祷者のみ)
問合せ:0742-26-2936

◇3/8  浄瑠璃寺「国宝三重塔初層開扉日」

◇3/12  伝香寺 
「本尊釈迦如来・南無仏二歳像と地蔵菩薩像納入品特別公開」
奈良の三大名椿のひとつ散り椿で著名なお寺。
「はだか地蔵尊」と愛称される地蔵菩薩像(重文)は月曜日以外拝観できます。
問合せ:0742-22-1120

◇3/14〜4/21 室生寺金堂外陣からの特別拝観
間近に金堂内の諸仏を拝観できます。
問合せ:0745-93-2003

◇3/15〜6/30 長谷寺「本尊大観音尊像特別拝観・春季特別寺宝展」
問合せ:0744-47-7001
◇3/16 當麻寺中之坊導き観音ご開帳
◇3/18〜3/24 福智院「宝冠の十一面観音像」
問合せ:0742-22-1358

◇3/20~4/7 法華寺国宝十一面観音立像特別開扉
光明皇后の姿を彫り上げた伝わる平安初期の仏像です。
問合せ:0742-33-2261

◇3/20~6/30 法隆寺大宝蔵殿での秘宝展
国宝・重文指定される宝物が2300点余りある法隆寺で、通常拝観できない寺宝が春と秋の年2回特別公開されます。
問合せ:0745-75-2555

◇3/21  浄瑠璃寺「国宝三重塔初層開扉日」
◇3/21~5/20 浄瑠璃寺秘仏吉祥天女像特別公開
吉祥天女像厨子の扉絵も一見の価値ありです。
問合せ:0774-76-2390

◇3/23~4/7 海龍王寺「十一面観音特別開帳」
錐金文様の美しい仏様です。境内の雪柳も見頃でしょうか。
問合せ:0742-33-5765 

◇3/28〜5/6 金峯山寺蔵王堂秘仏本尊特別開帳
問合せ:0746-32-8371

2015年2月23日月曜日

3月のお出かけ情報①〜寺社伝統行事

春の訪れが待ち遠しい季節になりました。
奈良に春を呼ぶといわれる東大寺二月堂の「お水取り」から、春爛漫の花々咲き誇る頃の薬師寺「花会式」まで、3月に行なわれる伝統行事をご案内します。
また、3月からは春日大社「第六十次式年御造替」記念祝賀特別企画も始まります。(◆印)
注:式年御造替特別企画のほとんどは、旅行社を通して申込む有料企画になっていますのでリンク先を参照にして下さい。
◇3/1~3/14 東大寺二月堂「修二会(お水取り)」
修二会の主な行事予定についてはこちらを参照に→
またブログの過去記事は「奈良倶楽部通信」
「奈良倶楽部通信Part:II」の修二会のラベルを参照して下さい。

◇3/1~3/18 法華寺古代ひな人形展
歴代天皇より賜った御所人形など約100点が展示されます。
問合せ:0742-33-2261

◆3/1 10:00〜15:00 春日大社「木作り始め式」
御造替事始の儀式である木作始式は、新殿の御用材の調整はじめを開始するという意味を持つ重要な儀式です。これに先立ち石荒神社で古式に従い、荒神祓之儀が行われ、陰陽師代の修祓があり、その後、御本殿前の東庭で釿始之儀が行われます。
参列後「ホウソウコン」と呼ばれる特別な祝儀膳が饗せられます。
事前予約制、詳細はこちら

◇3/2 10:30〜 喜光寺行基会大祭
中風除・ガン封じの祈祷・住職の法話や、おぜんざいの接待
14:00~柴燈大護摩会 ・火渡り
問合せ:0742-45-4630

◇3/4 13:00〜14:00 浄見原神社「国栖奏
毎年旧暦 正月14日に応神天皇が吉野の宮を訪ねた際、国栖地方の里人が一夜酒を作り、歌い舞ったという故事にちなんだ伝統行事
問合せ: 0746-39-9237

◇3/5 10:00~ 興福寺本坊北客殿「三蔵会
問合せ:0742-22-7755

◇3/6 調田坐一事尼古神社「お田植え祭」

◇3/7 14:00〜 大安寺馬頭観音厄除法要
馬が牧草を食むように諸々の悪を食いつくし災厄を除く厄除の仏様として信仰されている馬頭観音像。法要では護摩が焚かれ災厄除けの「秘文神符」が授与される。
問合せ:0742-61-6312

◇3/7 二の午(初午)厄除祭
慈眼寺8:00~19:00・西大寺9:00~15:00 ・松尾寺5:00~17:00
岡寺11:00~

◇3/8 10:00~11:30 宝山寺般若窟柴燈大護摩供
問合せ:0743-73-2006
 
◇3/9 14:00~15:30 正暦寺人形供養
問合せ:0742-62-9569

◇3/11 14:30〜 東大寺大仏殿「東日本大震災物故者慰霊法要」
被災地の復興を祈り、亡くなられた方々への廻向を行います。

◇3/13 9:00~ 春日大社「春日祭(申祭)」
王朝絵巻さながらの春日大社の例祭です。
参道からのみ拝観可能。
問合せ:0742-22-7788

◇3/15 11:00~ 春日大社「御田植神事」

◇3/19 二の午厄除祭
松尾寺  ・岡寺

◇3/21 12:00〜 菅原天満宮「筆まつり」
毛筆作りの元祖として仰がれている中国の蒙恬画像を拝殿に掲げ、祭典が行われ、その後参拝者は書の上達を祈願する。当日は使用済みの筆を無料で新しい筆と交換してくれる。使用済みの筆は筆塚の前に集めて供養され、筆に感謝の意をささげ、護摩火の中に投げられる。
問合せ:0742-45-3567

◇3/21 8:00~ 長谷寺弘法大師 正御影供
問合せ:0744-47-7001

◇3/22~3/24 13:00~ 法隆寺「お会式」
聖徳太子の遺徳を讃えて行う法要。
聖霊院では本尊聖徳太子摂政像が開扉。
問合せ:0745-75-2555

◇3/23 13:00~ 薬師寺金堂「お身ぬぐい」
問合せ:0742-33-6001

◇3/25・3/26 9:00~17:00 安部文殊院「文殊お会式」
両日とも16:30から智恵のお餅まきが行われる。
問合せ:0744-43-0002


◇3/25~3/31 薬師寺金堂「修二会 花会式」
2012年にお詣りしたブログ内記事はこちら→
修二会薬師悔過法要 3/25~3/31:各日19:00~/3:00~/13:00~
※3/25は19:00~の法要のみ
※3/31の19:00~の法要に限り、堂内に入るには整理券が必要です。

◇3/27 春日大社「仮殿遷座祭」
◆3/28 春日大社「第六十次式年御造替」記念祝賀特別企画
    仮殿遷座を祝う「御慶之舞楽」
事前申込み制、詳細はこちら★ 
◆3/29〜4/5 春日大社「御神宝特別拝観」
※4/1~4/5は国宝御本殿も拝観できます。

◇3/31 20:30頃〜花会式結願を飾る「鬼追い式

2008年の「鬼追い式」のブログ内記事はこちら→

2015年2月22日日曜日

二月堂修二会2015*「社参」「試みの湯」「注連縄張り」

昨日は「お水取り」の練行衆が行中の無事を祈願して
境内諸堂を参拝して回られる「社参」がありました。
今年は久しぶりに、最初から最後まで
練行衆の方々を追いかけながら廻ることができました。
写真が大変多くなっていますが、ご一緒にどうぞご覧下さい。
戒壇院別火坊を出発して、八幡殿参拝。


大仏殿参拝。

大仏殿から南大門の方へ、天皇殿参拝。

大仏殿東の石段(猫段)中程で、平衆が法螺貝を吹きます。

鐘楼の南側や
四月堂の側でも法螺貝を吹きます。
開山堂参拝。
閼伽井屋の前辺りでも法螺貝を吹かれます。
そして、湯屋に向って「試みの湯」
練行衆の方はここで参籠の意思を確認するのですが、硯と文巻を持参した小綱が、湯屋の外で再び入室の合図を待っています。
丁度その頃、童子さん達による、松明用の竹の並べ替えが行なわれていました。(これはたまたまその時にされたようです。)
昨年、奈良倶楽部奉納の松明を担いで下さったKさんの姿も。
こうして見ると、竹の大きさがどれほど長いものかよくわかります。

湯屋から出て来られて。また和上を先頭に二月堂へ上ります。
この時、登廊の石段下で法螺貝が吹かれます。

二月堂には入堂せずに、舞台から聖武天皇陵参拝。


南の石段を通って興成社の前を通り、普段は食堂南の広場で解散されるのですが、今年は新入のある年なので、解散せずにそのまま一同別火坊へ戻られます。
粛々と、練行衆の皆様の歩いて行かれる姿が本当に美しいです。
大仏殿裏を西に向って進んで行かれるという図は
新入さんのある年だけに貴重なショットですね。

この時、大仏殿北西の角でも法螺貝が吹かれます。





新入さんは社参に参列されずに別火坊で待ってらっしゃるので
帰坊した練行衆による新入見舞いや、衣の祝儀などが行われます。
同じ頃に二月堂では注連撒きが行なわれています。
別火坊から二月堂へ戻った時間には、注連撒きはすでに終わっていて、結界の注連縄が張られているところでした。







帰りの道中、練行衆の自坊には注連撒きで撒かれた注連縄が。
そして、馬酔木の花がほころびかけていました。
春がすぐそこに来ているような陽気な一日でしたが、お昼間はぽかぽかと暖かでも、夜には気温が下がって、まだまだ冷え込みます。お水取りが始まっても奈良の底冷えは厳しいものがありますので、修二会にお出かけの際には、防寒に充分お気をつけてお出かけ下さいませ。