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2014年12月30日火曜日

2014年を振り返って*


今年も残すところあと2日。
年の瀬に今年の印象深かった出来事をあれこれ振り返っています。

「小さなホテル奈良倶楽部」としては、夏に行なった補修改修工事(エアコンの付替え・客室の壁の塗替え・防音・水回り工事)と、そうするに至ったお客様からの後押しが有り難い出来事でした。
開業以来使い続けていたエアコンの経年劣化が気になりながらも全面付け替えに踏ん切りつかずにいたところ、宿泊いただいたお客様が、次の予約時に気になった箇所を指摘して下さったおかげで決断できたこと。
宿のハード面に対する要望を伝えても、多大な経費のかかることをすぐに改善するのは簡単なことではありません。でも、その次の予約を入れる時に伝えていただいたことに(口コミ欄への投稿ではなく)大変有り難い気持ちと、お客さまに恵まれているという誇りもいただきました。

ブログ「奈良倶楽部通信」として印象深い出来事は、何といっても
25周年企画で募集した「奈良の旅人エッセイ」です。
「奈良」や「旅」をキーワードに「奈良へ旅する楽しさ」を、多くの方と共有できればという思いから企画したこのエッセイを通して、私自身も奈良への想いを再確認し、書き手の皆さん達(奈良倶楽部のお客樣方)と同じ想いを共有できたこと。
例えば・・・
トップの画像は、今年の旧暦新年の日の出を飛火野で迎えた時の写真です。先日、過去のブログを見直していて、ブログアップした飛火野の風景にとても清々しい気を感じ、あらためて奈良の景色に感動したのでした。(偶然にもその日は朝から「鹿寄せ」のお手伝いで飛火野にいたこともあるのですが)
何となく今まで薄々感じていた「奈良は気のいいところだな」という感覚。これは「奈良の旅人エッセイ」の中で(それぞれ奈良の中の場所は違えど)何人かの方も書いてらっしゃいます。私も同じような想いで奈良を楽しめていることが嬉しいことでした。

また、私自身の一番の思い出といえば、夏に旅したノルウェイ!というか、思い切って長期間のお休みを取ったことです。(誰の目も気にすることはないのに、何故か自分に縛りを作ってしまうところがあって、いつかそういうところから自由になりたいと思いつつ。今回の旅ではそういった縛りから自由に振舞えたことが大きかったです。)
そして旅先で出会った人達から異口同音に聞いた「ノルウェイは信頼の国だから」という言葉。”人間性善説”に基づくようなことを誰もがさらりと言える世界があることに大変驚き羨ましく感じたこと。羨ましく思っているだけでなく、自分の周りからでもそういう信頼し合う世界を作っていければいいなと思いました。(ちょっと難しいけれど、大きな目標です)

最後になりましたが、今年もたくさんのお客さまにご宿泊いただき、どうもありがとうございました。
またブログもご愛読いただいてありがとうございます。
今年3月に無事25周年を迎えられたこと、長く続けてこられたことにも、多くの方の関わりがあってのことと感謝申し上げます。

そして、ちょこっと予告♫
27年目に入る来年3月にHPをリニューアルする予定です。
奈良倶楽部も、新しいHPも、お客樣方の奈良への旅が心に残る快適な旅となりますようお手伝いできればと考えています。(乞うご期待♪)

では皆様、どうぞ佳いお年をお迎え下さいませ。
2015年、新しい年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2014年12月28日日曜日

今年最後の散歩道*

いつもの散歩コースで二月堂さんへ。
多分、今日が今年最後のお散歩かな。
思えば、今年もよくここへ来たものです。
足腰を鍛えるためと気分転換とお願い事と・・・。
普段の暮らしの中で当たり前のような景色に思っているけれど、ここへ来て、いつも気持ちのいい気をもらってリフレッシュしていることに、あらためて感謝せずにはいられないです。
大湯屋の前のお地蔵さんの装いも新しくなっていました。
今日の護摩木にも今年一年の感謝を記して。

2014年12月27日土曜日

春日大社「学びの会」講座のご案内*

今年の暮れも押し迫ってまいりました。
大掃除にお正月の準備と、何かと忙しい毎日でゆっくりパソコン前に座る時間も取れず、ブログも毎日の更新ができずにいますが、今日は春日大社「学びの会」の講座のご案内を++
◆1/9(金)12:00〜18:00「嘉例の本宮登拝」
参加費:1万円/申し込み締め切り:12/31まで
新年早々の御蓋山へ、私も申し込んでいます。
1/9は奈良倶楽部休館日ですが、本宮登拝される方のみ素泊まりで宿泊予約をお受けしています。どうぞ宜しくお願いいたします。
過去記事はこちら→2013年 2014年

◆1/21(水)9:30〜13:00「社伝神楽の源流 春日の八乙女
参加費:1000円
場所:感謝共生の館
講師:花山院 春日大社宮司

◆1/31(土)13:00〜15:00「西山厚が読む春日権現験記①
参加費:無料/定員:300名(1/20締切り・要申し込み)
場所:感謝共生の館
講師:西山 厚 帝塚山大学教授

◆2/7(土)~2/22(日)「東御廊ひがしおろう 造替工事現場見学会」
時間:1回目10:45~11:15/2回目13:15~13:45
※2/11・2/17・2/21の午前の部は行なわれません。
参加費:500円/定員:各回20名(先着順・予約無し)

◆2/22(日)12:30〜16:00「 春日大社の神木 竹柏なぎ
参加費:1000円
場所:感謝共生の館
講師:中野 権禰宜
内容:ナギを中心とした春日の御神木の歴史と春日の森について

◆3月は3/27の假殿遷座祭のため、研修会や峰入は行なわれません。

◆4/12(日)12:30〜15:30「春日大社式年造替と撤下社殿」
参加費:1000円
場所:感謝共生の館
講師:菅谷橿原考古学研究所所長

◆4/29(祝)13:30〜18:00「和舞と東遊やまとまいとあずまあそび
参加費:1000円
場所:感謝共生の館、本社、若宮神社
講師:秋田学芸員
おん祭で奉納される和舞や東遊について、その歴史や特徴の紹介などの講話と、本社と若宮神社で奉納される様子を間近で拝観します。

◆5/17(日)12:30〜「父と母〜親孝行のすすめ」
参加費:1000円
場所:感謝共生の館
講師:岡本権宮司
内容:春日権現験記や中国の古典から本当の親孝行とはについて

◆6/7(日)8:30〜18:00「春日山錬成会 夏の峰」(経験者のみ)
参加費:1万円/申し込み締め切り:5/30まで

いよいよ来年春には春日大社「第六十次 式年造替」の諸儀式が始まり
それに伴って特別公開などの奉祝記念行事もたくさん執り行われます。
特別公開や特別企画の詳しい内容についてはこちらをご参照下さい。
ブログでもご案内しています。こちら

2014年12月25日木曜日

クリスマスの思い出*

クリスマスの日の朝、フェイスブックのタイムラインには、子供達の笑顔の写真がたくさん!
サンタさんからのプレゼント、子供達が喜んでくれるって大人にとっては何よりの喜びですね。
夫と二人では今更クリスマスでもないし、我が家はケーキもプレゼントもないいつもと変わらない一日でしたが、ふと思い出して、初めてクリスマスにもらった紙芝居を出してみました。
これは50年以上も前にサンタさんからもらった、私が覚えている最初のプレゼント。数年前にたまたま実家で見つけたのです。
(両親にとっても思い出深くて捨てられずにいたのでしょうか)

紙芝居というものを知ったのもこのプレゼントで、カタカナをひらがなに振り仮名してもらって、友達の前で一生懸命読んでいたのを思い出します。半世紀前の田舎ではサンタクロースの存在も珍しかったので、得意になって読んでいたのも覚えています。子供の頃はサンタの存在を信じて疑わなかったし、お手紙を書いたこともありました。
親となって自分達も枕元にそーっとプレゼントを置いたこと、今は遠く懐かしい思い出ですが、人の子の親となった子供達がまた同じように子供達にサプライズな嬉しさを届けていくであろうことは思い描けます。
そういう循環の輪の中で、ワクワクを届ける一人であれたことに、両親に、子供達にありがとうと思ったクリスマスの朝でした。

2014年12月23日火曜日

2/1に福森道歩さんの「土鍋の会」を開催します*

来年2月1日(日)に奈良倶楽部で開催の、久しぶりのイベント
土楽窯の福森道歩さんによる「土鍋の会」のお知らせです!
上の写真は、2015年4月に発売される福森道歩さんの2冊目の料理本のために撮影されたもの。(土楽窯のFBページより拝借)

古く奈良時代から焼物の里として名を馳せる三重県伊賀市丸柱の
懐かしい里山の風景のなかに、伊賀焼の窯元「土楽」はあります。
その土楽窯の要である土鍋は、ろくろと職人の手によって一つ一つ丁寧に作られたもの。粗めの伊賀の土のみで作られる土楽の土鍋は、優れた保湿性と、一度熱くなると冷めにくいという特徴を持ち、鍋料理だけでなく、ご飯を炊いたり、焼き物・煮物・炒め物からスイーツまで楽しめる万能な土鍋として知られています。

私も、ちょうど一年程前に「土楽の土鍋」デビューをしたのですが
今まで使っていた他の鍋での調理とは格段に違う、食材の力強さ、味のまろやかさ、そして料理そのものの絶対的な美味しさに驚きながら、ただいま夢中になって使っています。

(2枚目3枚目の写真は「ほぼ日」サイトより拝借)

この度ご縁をいただき、土楽の陶芸家であり料理家でもある福森道歩さんの土鍋料理の実演と食す会を開催させていただくことになりました。

詳細は以下の通りです。


福森道歩さんの「土鍋の会」
会場:小さなホテル奈良倶楽部
開催日:2015年2月1日(日)
時間:11:00〜13:00と14:30〜16:30 の2回開催
全席満席になりました。どうもありがとうございます。
※キャンセル待ちも承りますので宜しくお願いいたします。
定員:各回12名様(定員になり次第締切らせていただきます)
参加費:税込み4000円(土鍋料理3~4種類と飲み物付)
申込み方法:
・メール(naraclub@kcn.ne.jp)または電話(0742-22-3450)で受付
・お名前/参加人数/携帯電話番号/希望時間/駐車場利用の有無を
お知らせ下さい。

短時間で美味しく作れて、そのまま食卓にも出せる土鍋料理。
当日は参加者限定のお得な土鍋の販売もありますので、この機会に是非ご参加下さいませ。どうぞよろしくお願いします。

「ほぼ日刊イトイ新聞」での福森道歩さんの紹介記事はこちら
我が家のまかない土鍋料理写真などもよかったら・・・。


根菜のポトフ/玄米ご飯/麻婆茄子/根菜のオーブン焼き です。
(玄米も簡単に美味しく炊けますし、根菜類はほくほく柔らかくて煮崩れしないので重宝しています。)

2014年12月22日月曜日

年末年始のお出かけ情報③〜新春の秘宝秘仏公開

新春に合わせて特別開帳される秘宝秘仏のご案内です。

◇1/1~1/15 9:00~16:00 喜光寺「宇賀神特別開帳」
毎年7月の暁天講座の時にだけ公開されていた、人頭蛇身の姿の宇賀神がこの時期にも特別公開されます。

◇1/1~1/3 10:00~16:00 霊山寺「薬師三尊特別公開」
かや材一木造りで62cmの薬師如来が公開。
脇侍の日光・月光菩薩の光背には十二神将が描かれている。

◇1/1~1/3  9:00~17:00 慈光院なき龍 本堂絵天井特別公開

◇1/1~1/3 法隆寺「舎利殿・絵殿特別公開」
南無仏舎利を納める南無仏舎利塔は13:00〜の法要の間参拝可能。

◇1/1~1/3 聖林寺秘仏・宝蔵天、弁財天特別開扉

◇1/1~1/12  9:00~16:00 信貴山朝護孫子寺「毘沙門天王秘仏御開帳」
                          ※祈祷中は拝尊できませんのでご注意下さい。

◇1/1〜1/15 8:30~16:30 薬師寺
「玄奘三蔵院伽藍・大唐西域壁画殿特別公開」
「国宝・吉祥天女画像特別公開」
注: 1/8~1/14は新たに造顕された「平成の吉祥天女像」が公開。

◇1/1~1/15   10:00~16:00 浄瑠璃寺「秘仏吉祥天女像特別開扉」
◇1/8~1/10  10:00~16:00 浄瑠璃寺「大日如来特別公開」

◇1/1~1/31 9:00~16:30  石光寺弥勒堂開帳

◇1/1~1/31 松尾寺「松尾山七福神開扉」「大黒天念持仏公開」
   1/1は0:00~17:00 1/2~1/31の5日と土日祝日は8:00~17:00
 1/2~1/31の平日は9:00~16:00

◇1/1~2/28 談山神社談峯龍神像 新春特別公開

◇1/1~2/28 9:00~16:30  當麻寺中之坊布袋尊百童子屏風ご開帳
◇1/16 9:00~17:00 當麻寺中之坊導き観音ご開帳

◇1/10~2/28 壺阪寺本尊御前立秘仏厄除観音特別開帳

◇1/15~2/4 9:00~16:30 西大寺「愛染明王」「聚宝館」特別公開

2014年12月21日日曜日

年末年始のお出かけ情報②〜初詣と寺社新春行事

奈良県内の寺社で行われる越年行事や初詣、お正月の伝統行事など
奈良倶楽部にご宿泊のお客様にお奨めしやすいところをご案内致します。(同じ寺社での行事はまとめて紹介しています。)
春日大社「初詣」
・1/1は0時~20時 1/2、1/3は6時30分~19時が開門時間です。
・1/1  5:00 歳旦祭 摂末社巡拝 (※拝観は不可)
・1/2 10:00〜「日供始式並興福寺貫首社参式
神仏習合時代の神前読経が偲ばれる珍しい行事です。
・1/3 11:00〜「神楽始式」
巫女により本社中門前で神楽が奉納されます。
・1/4、1/5の開門時間は6時30分〜18時です。

東大寺大仏殿無料拝観
・1/1 0:00~8:00
大仏殿中門を開扉。鏡池付近では「とんど」
中門内側大仏殿参道両側の水路では篝火が焚かれます。

◇東大寺二月堂「観音経読経
・1/1 0:00
鏡池辺りの参道から二月堂まで135基の石灯籠に灯が入ります。
またこの時から3日間、二月堂内では万灯明を灯しています。
・1/3と1/5 10:00~ 「大般若法要」
11:00~13:30 お雑煮ふるまい(万灯明、お鏡餅の申込み者)

興福寺「新春護摩祈祷」
・1/1~1/3 14:00頃~ 南円堂そばの不動堂にて(要申込)
・1/2 「春日社参式」

護国神社「御火焚祭」
・12/31 から1/3まで
除夜祭の後、浄暗の中、県下一の「大とんど」に点火( 23:30点火)
天高く立ち上る炎のもとでの年越し。
・1/1 7:00〜歳旦祭
・1/2 10:00〜日供始祭
・1/3 11:00〜新春祈願祭 祭典後、古式包丁式を奉納
「大とんど」は3日間絶えることなく燃え続けます。
三が日の参詣者には白神酒が振舞われます。

大安寺「除夜の竹明かり」
・1/1 0:00~
除夜の鐘の響きとともに、本堂では大般若会が修されて
松三宝昆布挟みの儀が執りおこなわれ
護摩堂では越年の護摩が焚かれます。
また境内には108本の竹明かりが灯されます。

元興寺「国宝五重小塔開眼法要」
・1/1 9:00〜
五重小塔開眼法要参列者を含め先着888名に記念散華の授与あり。
 
◇唐招提寺「修正会
・1/1 0:00~2:00 修正会護摩供
・1/3 18:00~20:00 修正会護摩供 餅談義

◇薬師寺「修正会 吉祥悔過法要
・1/1~1/7と1/15 8:30~17:00「国宝吉祥天女画像特別開扉」
(※1/9~1/14は新たに造顕された平成の吉祥天女像を公開)
・12/31 23:45~「 修正会吉祥悔過法要」(金堂)
・1/1 0:30~「年頭法話」(東僧房)
・1/1~1/3 9:00~「写経会」(写経道場)
・1/1~1/3 10:00~「初護摩祈祷」(大講堂前)
・1/1~1/3 13:00~「修正会吉祥悔過法要」(金堂)
・1/1~1/3 13:30~「新春法話」(東僧坊)

霊山寺修正会
・1/1 0:00~5:00(奥の院、本堂、弁天堂)17:00~(本堂)
・1/2・1/3 17:00~(本堂)
・1/1~1/3 10:00~16:00 聚楽殿にて初福茶
・1/1~1/3 10:00~16:00「本堂薬師三尊の特別開扉」

帯解寺修正会
・1/1 0:30~2:00

率川神社御神火拝戴祭
・1/1 0:45~
本社・大神神社の繞道祭の御神火を受けて大松明に点火。
火縄に移して家庭に持ち帰り新年の火種にしていただきます。
参列自由。火縄1巻き1000円。

大神神社繞道祭にょうどうさい
・1/1 1:00~
拝殿奥・神山三輪山でご神火が切り出され(0:00)
灯篭から大松明と火が移され
三輪山麓の摂社末社18社を大松明を担いで巡拝する。

石上神宮「新春初太鼓 神火祭」
・1/1 0:00〜
・1/1 5:00〜「歳旦祭」

信貴山朝護孫子寺修正会
・1/1〜1/3 17:00〜本堂にて
一山総出仕により、うるしの木を打つ行事はダイナミックです。
・1/1〜1/12 9:00〜16:00 「毘沙門天王秘仏御開帳」
・1/2 4:00「新年初寅」

宝山寺「初聖天」
・1/1〜1/3 福財布の授与
・1/1〜1/15 午前中〜14:00 新年特別祈祷会

松尾寺「七福神祭」
・1/1 0:00~17:00  1/2~1/31 8:00~17:00(平日は9:00~16:00)
・1/3 10:00~歳旦祭(松尾山神社にて)神楽奉納も。

長谷寺 「観音万燈会 」
・12/31 19:00〜 1/1 5:00
本堂と登廊に明かりが灯ります。
・1/1~1/3は17:00~20:00 
※12/31 16:30〜1/3夕方まで入山無料

◇法隆寺「舎利講
・1/1~1/3 13:00~(夢殿北、東院舎利殿にて。参拝可) 
絵殿も特別公開

聖林寺「新春特別公開」
・1/1 ~1/3 「秘仏宝蔵天・秘仏弁財天特別開扉」(通常拝観料要)

橿原神宮「御垣内特別参拝」
・1/1~1/7 9:00~17:00(3日は正午から)初穂料 1000円以上

大和神社 「新春行事」
・1/1 2:30~「歳旦祭」
・1/1 14:00~「御神楽祭」
・1/3 10:00~「元始祭」
・1/4 13:00~ 「御弓始祭」

談山神社「新春行事」(1/1~1/3:入山無料・内庭特別参拝)
・1/1 0:00 開門、初太鼓
・1/1 10:00~「元旦祭」
・1/2 13:00~「神楽式 談山翁」
・1/2・1/3 10:00~15:00「書き初め」
・1/3 9:00「元始祭」11:30「福禄寿大神新春大祭」

正暦寺「修正会」
・1/3~1/5 13:00~16:00
年頭祈願、五穀豊穣を祈る薬師悔過法要。
正暦寺に古くから伝わる独特の声明によって法要を勤修。

◇1/5 10:30~ 率川神社阿波神社「初戎祭」
奈良市内最古の夷さま。吉兆福笹授与、お神酒・甘酒の振舞い有り。
(1/4 15:00 宵戎祭)

◇1/5 7:00~ 南市恵毘須神社「初戎 」

2014年12月20日土曜日

年末年始のお出かけ情報①〜大晦日「年越大祓式」と「除夜の鐘」

まずは大晦日に行なわれる「年越大祓式」 のご案内を**
春日大社 15:00〜 春日大社内 祓戸神社
護国神社 15:00〜
大神神社 14:00〜 祈祷殿前斎庭
石上神宮 15:30〜
談山神社 15:00〜


次に「除夜の鐘」のご案内ですが**
奈良倶楽部通信では、ご宿泊のお客さまが徒歩や車で動ける範囲のお寺で撞ける除夜の鐘のみご案内しています。
その他、奈良県下の寺院の除夜の鐘につきましては
こちらこちらをご参照下さい。

◇「五劫院」の除夜の鐘◇

奈良倶楽部の2軒お隣、23:45より参加者全員が順番に撞けます。
甘酒・福酒の振舞いや合格鉛筆、破魔矢の授与
また、五劫思惟阿弥陀仏像も拝観できます。
 五劫院の鐘

「般若寺」の除夜の鐘◇
23:45頃から、参加者全員が順番に撞けます。
元旦1:00頃まで本堂無料公開福茶のふるまい有り。

「東大寺」の除夜の鐘

23:00頃より整理券配布され、先着800名まで。
元旦の0:00より、8人一組で撞きます。
※整理券配布時間は人出の具合で決めるため前後する可能性あり。
また、列から離れると整理券は無効になります。
 

「興福寺」の除夜の鐘
南円堂と菩提院大御堂の2ヶ所で撞けます。
23:00より各先着100名(計200名)に整理券配布され
23:30より打鐘。

「薬師寺」の除夜の鐘

23:00より東僧坊で番号札を全員に配布。(越年写経の方優先)
23:45より5人一組で鐘を撞きます。
鐘を撞いた方にはお餅の接待もあり(数量限定です)

「唐招提寺」の除夜の鐘
23:00より南大門で先着108名に番号札を配布。
23:40より鐘をつくことができます。
参詣者には千手観音の御守札を授与。(拝観無料)

「西大寺」の除夜の鐘

23:40頃より開始。整理券なしで参加者全員が撞けます。

・・・・・・・・・・・・・・

大晦日から元旦にかけて、奈良倶楽部は門限フリーにしております。
奈良で迎える新年をどうぞお楽しみ下さい。

2014年12月19日金曜日

春日若宮おん祭2014*「お渡り式」

「お渡り式」とは、若宮社からお旅所行宮にお遷りになられた若宮様をお慰めする芸能集団や祭礼に加わる人々が若宮様に社参する行列で、意匠を凝らした華やかな風流の行列として、おん祭の大きな魅力の一つとなっています。
今年はこのお渡りを「埒あけ」がよく見えるお旅所入口付近で見学しました。写真多数ですが、おん祭「お渡り式」の様子をご覧下さい。

「お渡り式」の中心は、平安時代から江戸時代に至る風俗・古式を伝える伝統行列ですが、明治以降に加わった前行行列がまず先行します。
前行行列:先頭は藤の紋所の紅白の幟
前行行列:今年から輿に台車が付けられたようです。
前行行列の榊車と御所車
前行行列:華やかな女官の行列(この前に稚児行列もあります)
前行行列
見事な傘!
前行行列:映画監督の河瀬直美さんも。
前行行列
「お渡り式」第一番の「日使ひのつかい」を先導するのが、「梅白枝うめのずばえ」と、御幣を掲げて歩く「祝御幣いわいのごへい」の赤依せきえの二人。
千早と呼ぶ長い白布を肩に掛け地面に曳いて進みます。
千早を肩にかけている様子。
前日の雨で地面がぬかるんでいたので、お旅所前で千早は巻き上げられました。
巻き上げられた千早。
「十列児とおつらのちご」。騎馬した4名の稚児で、頭に桜の造花を挿しています。お旅所で東遊あずまあそびを舞います。
さあ、いよいよ「お渡り式」の第一番「日使ひのつかい」(黒の束帯姿)の登場です。後ろに続くのが、お供の「陪従べいじゅう
「陪従べいじゅう」の冠には山吹の造花。
「お渡り式」の第二番は「巫女」
「辰市神子」「八嶋神子」「郷神子」「奈良神子」「拝殿八乙女」と続きます。
第三番は「細男座せいのおざ
同じく第三番「細男」に続いて「十番力士・行司・支証」
お旅所に入って行く行列。
馬の落とし物もきれいにしていきます。
山鳥の尾を頂に立てたひで笠をかぶり、背中に牡丹の造り花を負った「馬長児ばちょうのちご
「馬長児」の後には、五色の短冊をつけた笹竹を持ち、龍の造り物を頭にいただき、腰に木履を一足吊り下げた従者が二人ずつ従います

「馬長児ばちょうのちご」はお渡り式の第六番ですが、第四番「猿楽座」第五番「田楽座」よりも先に入ってこられます。
第七番「競馬」
赤緑2頭ずつ三組が出走し、この競馬の左右の馬の勝負によって、舞楽の蘭陵王(左舞)と納曽利(右舞)の順番が決められます。2014年は赤色(左舞)の勝ちでした。
「競馬」については前のブログもご覧下さい。
「競馬」が行なわれていた間に「松の下式」で演じおられた第四番の「猿楽座」が入ってこられます。
ここで、猿楽座、金春太夫による「埒あけ」が行なわれます。
「埒あけ」のブログ記事はこちら
第五番「田楽座」
「田楽座」奈良一刀彫りの起源といわれる人形を飾った大きな花笠を頭上にのせるのは笛役。
「田楽座」
第八番「流鏑馬」
「流鏑馬」の隋兵たち
第九番「将馬いさせうま
第十番「野太刀」
第十一番「大和士やまとさむらい
影向の松の前で「松の下式」を検知する重要な役目の「頭屋稚児とうやのちご
「松の下式」を終えて入ってこられました。両足を地面につけてはいけないのでおんぶされたままです。
第十一番「大名行列」の「子供大名行列」
元気いっぱい!「子供大名行列」の子供達。
「大名行列」は江戸時代からお渡り式に加わったもので、大和国内の郡山藩・高取藩などが務めてきました。一時は衰退していたものを、昭和54年に大名行列保存会が結成されて復活。「郡山藩列」「子供大名行列」「南都奉行列」と続きます
「大名行列」の「郡山藩列」
「大名行列」の一行
「ヒーヨイヤナー」「ヒーヨイマカセー」「エーヤッコラサノサー」と若々しい掛声が粋でかっこよかったです。
「大名行列」の息のあった道具の受け渡し。
最後にお旅所入りをするのは「南都奉行」。お渡り式の後に続く「お旅所祭」は南都奉行の着座で始まるのだそうです。
「お旅所」入口に張られた注連縄。
お旅所では、若宮さまへお供え(神饌)を捧げているところです。
役目を終えた馬たちもそろそろ奈良を去ります。
お疲れさまでした。また来年、宜しくお願いね!
参道横では、何事もなかったかのように
鹿たちののんびりとした日常が繰り広げられていました。
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風流で華やかなお渡りの様子、いかがでしたでしょうか。
この後は「お旅所」にて若宮様へ各種芸能が奉納される「お旅所祭」が23時頃まで続くのですが、それはまた来年以降のお楽しみとさせていただきます。