奈良国立博物館での「貞慶」展を鑑賞する前に、貞慶さんが 後年
活動の拠点とした笠置寺と海住山寺に行っておきたいと思ってました。
海住山寺にはまだ行けてませんが、先だって
3月末に笠置寺に行ってきた時の写真などを、今頃ですが・・・。
その前に、お寺でいただいた「笠置寺略記」を簡単に記します。
笠置寺の創建は古く、すでに2000年前から笠置山の巨岩は信仰の対象となっていたそうです。
実際に建物が建てられたのは1300年前。
東大寺の実忠和尚とその師良弁僧正によって、笠置山の大岩石に仏像が彫刻され、その仏を中心として笠置山全体が一大修験行場として栄えます。
平安時代後期、世の末法思想流行とともに大磨崖仏は天人彫刻の仏として非常な信仰を受け
鎌倉時代に解脱上人貞慶が笠置寺に活動の拠点を移すと、笠置山は宗教の山、信仰の山として全盛を極めます。
しかし、1331年、倒幕計画に失敗した後醍醐天皇を笠置寺に迎えたことにより、攻防一ヶ月ついに笠置山は全山焼亡し(元弘の戦)
以後室町時代に少々復興するも、江戸時代中期より荒廃
明治初年には無住の寺となります。
では、このパンフレットに記載されている通りに
笠置寺修行場めぐりをしてみましょう。(一周800m、所要時間30分)
向こうに見えるのが正月堂。東大寺二月堂の前のお堂です。
正月堂の横に本尊弥勒磨崖仏があり
その前には十三重石塔が建っています。
本尊弥勒磨崖仏の礼拝堂で正月堂とも言います。
東大寺二月堂修二会の第一回目は この正月堂で営まれましたが
実忠和尚創立の建物(現在の大師堂のある所に建っていた)は
元弘の戦で焼失し、こちらは室町時代に再建されたものです。
本尊弥勒磨崖仏。ものすごーく大きい!
元弘の戦などの戦火で表面が焼け落ちてしまっています。
正月堂の床下を見ながら脇道を歩くと
千手屈。お水取りを始められた実忠和尚がこの修行場で行中感得されたと伝わります。
また、大仏殿建立の折り、木津川の水量が少なく資材運搬に支障が出た時に、実忠和尚がここで雨乞いの修法を行い大雨を降らせ無事大仏殿が建立できたという故事にちなみ、以後、大仏殿の修理の折には、ここで無事完成の祈願法要が執り行われるのだそうです。
伝・虚空蔵磨崖仏。
弘法大師によって造られたと伝わる虚空蔵磨崖仏。
胎内くぐり。
修行場入りする前には滝で身を浄めるのですが笠置山には滝がないため
この岩をくぐり抜けることによって、身を浄めたそうです。
太鼓石。たたくと音がするのだそうです。
かなり山の上、ここから見える景色にしばし疲れも忘れます。
ゆるぎ石。後醍醐天皇が鎌倉幕府から奇襲を受けたところです。
この石は奇襲に備えるため武器としてここに運ばれたそうですが使用されませんでした。この石は重心が中央にあり、人の力で動くため「ゆるぎ石」と言われているのだそうです。
平等石。江戸時代には月見の場所だったそうです。
蟻の戸わたり。
二の丸あと。
貝吹石。元弘の戦の折、勤王軍の士気を高めるために、この岩上で盛んにほら貝が吹かれたと伝わっています。
行在所あとへの石段。
後醍醐天皇行在所あと。(標高290m、笠置山山頂)
宝蔵坊あと。この日訪れた時はまだ桜も咲いていませんでしたが
桜や紅葉の頃はさぞかし綺麗なことでしょうね。
大師堂。実忠和尚建立の正月堂跡地に建っています。
椿本護王宮。
本尊仏香炉
こちらは本尊磨崖仏前に置かれていた香炉です。
解脱鐘(重文)
東大寺俊乗坊重源上人が貞慶に送った鐘です。
余談ですが ・・・笠置寺に小学校の遠足で訪れたことがあります。
宝蔵坊跡のある公園の青楓が見事だったのが子供心に印象に残っていて
遠足の思い出の絵を描く時に、先生が「燃えるようなもみじでしたね」と仰って、「燃える=赤色?」と、緑色の楓がどうして赤色に表現しなきゃいけないのか不思議だったことを今でも強烈に覚えています。
その後、奈良に住まうようになって、笠置寺はお水取りを始められた実忠和尚にご縁深いところと知り、いつかまた訪れたいと思っていた所でした。
この日は念願叶っての訪問でしたが
大変急なカーブの多い山道で車の対向もしにくい道でしたので
運転に自信のある方でもどうぞご用心してお出かけ下さい。
2012年5月15日火曜日
2012年5月14日月曜日
緑の中へ*そして八房藤と子鹿公開
ようやく今日は風薫る五月らしい爽やかなお天気になりました。
こんな日は若葉輝く緑の中を歩きたくなります。
といっても、休憩時間中の2時間程。
春日大社からささやきの小径を通って奥飛火野まで散策してきました。
自然の山藤がまだ咲いているのか、もう終わってしまったのか
それすらもわからずにいましたので
ひょっこり野生の藤に出会えれば・・と淡い期待を抱きながらでしたが
残念なことに藤の花は形跡すらなく
風の向こうに緑陰深く、草いきれの中を歩くと
季節は確実に夏に向かっているのだと感じるひとときでした。
藤の花を見ることはできませんでしたが
藤の木の枝や蔓の傍若無人な造形ぶりに見蕩れながら歩いていると
飛火野の中だけでも心惹かれる気になる樹形に多く出会います。
千手観音さん?と思うようなたくさんの枝。
そして飛火野と奥飛火野の境に立つこの木。 横からや
正面から
下から見上げたり
反対側から見たり
ごわごわの木肌を触ったりと
木の周りにいるだけで気持ちが落ち着きます。
飛火野まで出てきました。今日は絶好の遠足日和ですね。
飛火野でも樹木の造形美ばかり目に入ります。
::
昨晩ご宿泊のお客さまからの情報によりますと
春日大社の砂ずりの藤は終わってしまって
若宮神社の八房の藤が満開ということでそちらに寄ってみることに。
本当に・・・まだ短いまま花が終わってしまって残念です。
こんな年もあるのですね・・・。
若宮神社の樹齢500年の八房藤は満開に見えますが
よく見るともう終わりかけ・・・。
でももう一度、最後に藤の花を見ることができてよかったです。
今年の藤もこれでフィナーレです。
::
最後はまたお腹ぺこぺこで飛び込んでしまった、あのお店^^
そして道中、水谷茶屋あたりの青楓の美しかったこと!
気持ちのいい散策ができて五月らしさを満喫したのでした。
::
春日大社の参道では「子鹿公開」のポスターを見かけました。
6/1から7/1の毎日11時〜14時、鹿苑にて公開されます。
今年もかわいい赤ちゃん鹿に会えるのですね。
そして今日、今年の子鹿第1号が誕生しました。→ ☆
かわいい男の子ですって。元気に育ってほしいですね。
こんな日は若葉輝く緑の中を歩きたくなります。
といっても、休憩時間中の2時間程。
春日大社からささやきの小径を通って奥飛火野まで散策してきました。
自然の山藤がまだ咲いているのか、もう終わってしまったのか
それすらもわからずにいましたので
ひょっこり野生の藤に出会えれば・・と淡い期待を抱きながらでしたが
残念なことに藤の花は形跡すらなく
風の向こうに緑陰深く、草いきれの中を歩くと
季節は確実に夏に向かっているのだと感じるひとときでした。
藤の花を見ることはできませんでしたが
藤の木の枝や蔓の傍若無人な造形ぶりに見蕩れながら歩いていると
飛火野の中だけでも心惹かれる気になる樹形に多く出会います。
千手観音さん?と思うようなたくさんの枝。
そして飛火野と奥飛火野の境に立つこの木。 横からや
正面から
下から見上げたり
反対側から見たり
ごわごわの木肌を触ったりと
木の周りにいるだけで気持ちが落ち着きます。
飛火野まで出てきました。今日は絶好の遠足日和ですね。
飛火野でも樹木の造形美ばかり目に入ります。
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昨晩ご宿泊のお客さまからの情報によりますと
春日大社の砂ずりの藤は終わってしまって
若宮神社の八房の藤が満開ということでそちらに寄ってみることに。
本当に・・・まだ短いまま花が終わってしまって残念です。
こんな年もあるのですね・・・。
若宮神社の樹齢500年の八房藤は満開に見えますが
よく見るともう終わりかけ・・・。
でももう一度、最後に藤の花を見ることができてよかったです。
今年の藤もこれでフィナーレです。
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最後はまたお腹ぺこぺこで飛び込んでしまった、あのお店^^
そして道中、水谷茶屋あたりの青楓の美しかったこと!
気持ちのいい散策ができて五月らしさを満喫したのでした。
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春日大社の参道では「子鹿公開」のポスターを見かけました。
6/1から7/1の毎日11時〜14時、鹿苑にて公開されます。
今年もかわいい赤ちゃん鹿に会えるのですね。
そして今日、今年の子鹿第1号が誕生しました。→ ☆
かわいい男の子ですって。元気に育ってほしいですね。
2012年5月11日金曜日
薬師寺東塔保存修理現場見学会について*
薬師寺東塔保存修理現場見学会が6/2、6/3に開催されます。
現場見学会では、この素屋根の内部に入り職員の解説を聞きながら
上層部の屋根などを見学することができます。
工事が終了する2018年度まで外から塔を見ることができませんが
工事期間中は定期的に見学会が行われる予定で
今回は解体前の姿を間近に見ることができる数少ない機会となります。
::
以下、奈良県公式HPより
◆国宝薬師寺東塔保存修理現場見学会について◆
見学会内容
主 催 者:奈良県教育委員会 文化財保存事務所
日 時:平成24年6月2日(土)、3日(日)
各日共に、9時、10時30分、12時、14時、15時30分(計5回)
場 所:奈良市西ノ京町 薬師寺境内
見学定員:1回100名(50組)
1日当たり 計500名(250組)
2日間合計 1000名(500組)
見学対象:小学5年生以上(但し、小学生は保護者同伴のこと)
参 加 費:無料(但し、入山に際し拝観料は必要)
参加申込方法
往復はがきで申し込み(はがき以外の申し込みは受け付けません)
同伴1名まで申し込み可。
往信用はがきに・行事名(国宝薬師寺東塔保存修理現場見学会)
・住所、氏名(ふりがな)、電話番号
・見学希望日、時間(上記5つの時間より1つ選択)
・同伴者氏名(1名まで) を記入してください。
返信用はがきの表に、応募者の郵便番号、住所、氏名を明記してください。
〈申込先〉〒630-8502
奈良県奈良市登大路町30番地
奈良県教育委員会事務局 文化財保存事務所 あて
【申し込み締め切り】
平成24年5月18日(金)消印有効
応募者多数の場合は抽選となります。
問い合わせ先
奈良市登大路町30番地
奈良県教育委員会事務局 文化財保存事務所
電話:0742-27-9865(直通)
<<往復ハガキでの申し込み締切りは 5/18(消印有効)です>>
東塔は現在、工事用の素屋根に覆われています。↑(4/2撮影)現場見学会では、この素屋根の内部に入り職員の解説を聞きながら
上層部の屋根などを見学することができます。
工事が終了する2018年度まで外から塔を見ることができませんが
工事期間中は定期的に見学会が行われる予定で
今回は解体前の姿を間近に見ることができる数少ない機会となります。
::
以下、奈良県公式HPより
◆国宝薬師寺東塔保存修理現場見学会について◆
見学会内容
主 催 者:奈良県教育委員会 文化財保存事務所
日 時:平成24年6月2日(土)、3日(日)
各日共に、9時、10時30分、12時、14時、15時30分(計5回)
場 所:奈良市西ノ京町 薬師寺境内
見学定員:1回100名(50組)
1日当たり 計500名(250組)
2日間合計 1000名(500組)
見学対象:小学5年生以上(但し、小学生は保護者同伴のこと)
参 加 費:無料(但し、入山に際し拝観料は必要)
参加申込方法
往復はがきで申し込み(はがき以外の申し込みは受け付けません)
同伴1名まで申し込み可。
往信用はがきに・行事名(国宝薬師寺東塔保存修理現場見学会)
・住所、氏名(ふりがな)、電話番号
・見学希望日、時間(上記5つの時間より1つ選択)
・同伴者氏名(1名まで) を記入してください。
返信用はがきの表に、応募者の郵便番号、住所、氏名を明記してください。
〈申込先〉〒630-8502
奈良県奈良市登大路町30番地
奈良県教育委員会事務局 文化財保存事務所 あて
【申し込み締め切り】
平成24年5月18日(金)消印有効
応募者多数の場合は抽選となります。
問い合わせ先
奈良市登大路町30番地
奈良県教育委員会事務局 文化財保存事務所
電話:0742-27-9865(直通)
2012年5月10日木曜日
久しぶりの奈良公園とナラノヤエザクラのその後*
GWが終わって、またいつもの静かな奈良公園を
今日は久しぶりに歩きました。
実は今朝は、近鉄奈良駅近くの「山本珈琲」で早朝モーニングをいただきながら「きたまち」イベントのミーティングをして、その後まっすぐ帰るにはちょっと勿体無いかなぁ・・・と、てくてく。
興福寺境内を歩きながら奈良国立博物館で2度目の「貞慶」展鑑賞。
(展覧会鑑賞記はまた後日に。
そういえば、3月に笠置寺を訪ねたこともまだ書いていなかった・・・。)
そしてここでちょうどお昼時。お腹の虫がくるるるぅと泣くので
久しぶりに行きたかったお店へ行こう!と奈良公園をまっすぐ東へ。
公園の鹿も、夏毛に模様替えの最中。冬毛がまだ抜けきらない下から
綺麗な鹿の子模様が見えてきています。
若草色の若草山や御蓋山を見ながらずんずん東へ歩いていると
偶然、向こうから歩いてくる友人と出会いました。どちらに?と聞けば、これから私が行くお店でランチをしてきたばかりと。
強引にもう一度お茶しようとお誘いして、しばし幸せのひととき。
「レ・カーセ」さんのキッシュ。勿論テイクアウトもしましたよ。
チェックイン時間までには戻らなければと、帰りは
東大寺境内を抜けて奈良倶楽部まで。
そうそう、あれだけずっとブログに取り上げていた「ナラノヤエザクラ」ですが、忙しくて外出できなかった GWにちょうど満開を迎えたので、その後の花の様子を見に行くことができませんでした。
もう今はほとんど散ってしまってますが、帰りの途中
鼓阪小学校前のナラノヤエザクラに少しだけ花が残っていました。
花の散りかけはまた紅色になるのですね。
そして結実もしますよ。↓
もう一つ、ナラノヤエザクラの特徴として
花びらが散るのではなく最後は「花ごと落ちる」のです。
::
こちらは4/28に撮影の、鼓阪小学校前の同じナラノヤエザクラ。
毎日通って定点観測をしたいなぁと思いながら、その後が今日になってしまいました。でも、落花時期にどうにか写真を撮っておくことができてよかったです。
::
今年は吉野山の桜も又兵衛桜も見に行けず
奈良公園の、それも「きたまち」エリアばかりでお花見でした。
狭いエリアの中だけでしたが、私自身は充分お花見を楽しみましたし、今日も久しぶりのあちこちお出かけでしたが、近場の奈良公園周辺で満足しています。
・・・さて、もうお気づきかと思いますが
私は奈良公園が大好きです。(特に東大寺境内が!)
この小さなエリアを歩いているだけで たくさんの美しい景色と出会えるのですから幸せなことです。
今日は久しぶりに歩きました。
実は今朝は、近鉄奈良駅近くの「山本珈琲」で早朝モーニングをいただきながら「きたまち」イベントのミーティングをして、その後まっすぐ帰るにはちょっと勿体無いかなぁ・・・と、てくてく。
興福寺境内を歩きながら奈良国立博物館で2度目の「貞慶」展鑑賞。
(展覧会鑑賞記はまた後日に。
そういえば、3月に笠置寺を訪ねたこともまだ書いていなかった・・・。)
そしてここでちょうどお昼時。お腹の虫がくるるるぅと泣くので
久しぶりに行きたかったお店へ行こう!と奈良公園をまっすぐ東へ。
公園の鹿も、夏毛に模様替えの最中。冬毛がまだ抜けきらない下から
綺麗な鹿の子模様が見えてきています。
若草色の若草山や御蓋山を見ながらずんずん東へ歩いていると
偶然、向こうから歩いてくる友人と出会いました。どちらに?と聞けば、これから私が行くお店でランチをしてきたばかりと。
強引にもう一度お茶しようとお誘いして、しばし幸せのひととき。
「レ・カーセ」さんのキッシュ。勿論テイクアウトもしましたよ。
チェックイン時間までには戻らなければと、帰りは
東大寺境内を抜けて奈良倶楽部まで。
そうそう、あれだけずっとブログに取り上げていた「ナラノヤエザクラ」ですが、忙しくて外出できなかった GWにちょうど満開を迎えたので、その後の花の様子を見に行くことができませんでした。
もう今はほとんど散ってしまってますが、帰りの途中
鼓阪小学校前のナラノヤエザクラに少しだけ花が残っていました。
花の散りかけはまた紅色になるのですね。
そして結実もしますよ。↓
もう一つ、ナラノヤエザクラの特徴として
花びらが散るのではなく最後は「花ごと落ちる」のです。
::
こちらは4/28に撮影の、鼓阪小学校前の同じナラノヤエザクラ。
毎日通って定点観測をしたいなぁと思いながら、その後が今日になってしまいました。でも、落花時期にどうにか写真を撮っておくことができてよかったです。
::
今年は吉野山の桜も又兵衛桜も見に行けず
奈良公園の、それも「きたまち」エリアばかりでお花見でした。
狭いエリアの中だけでしたが、私自身は充分お花見を楽しみましたし、今日も久しぶりのあちこちお出かけでしたが、近場の奈良公園周辺で満足しています。
・・・さて、もうお気づきかと思いますが
私は奈良公園が大好きです。(特に東大寺境内が!)
この小さなエリアを歩いているだけで たくさんの美しい景色と出会えるのですから幸せなことです。
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