修二会最終日の聴聞では、心が嬉しすぎて舞い上がってしまい、しっかりとお参りできていなかったので、翌日もう一度二月堂さんへ。
二月堂での涅槃講勤行を終えて、開山堂へ向かわれる練行衆のお姿を、ちょうど拝見することができました。
東大寺初代別当・良弁僧正と修二会を始められた実忠和尚を
お祀りする開山堂に参拝して満行を報告の後
門前にて一同 輪になって一言二言小声で挨拶をかわされて解散。
そして、それぞれの自坊へと帰って行かれます。
皆さま晴れ晴れとしたお顔でいらして、周りにいる私たちも満行の喜びに包まれるようでした。
::
涅槃図の掛けられた二月堂で観音様に感謝の気持ちをお伝えして
二月堂南面では行われている「達陀帽いただかせ」へ。
達陀の行法の際に、練行衆が被っていた帽子を子供が被せてもらうと健康に過ごせると伝えられているので、小さなお子様連れの方が大勢来られていました。
そのお子さんたちに混じって大人の私も、大人になってから初めて被らせていただきました。
閼伽井屋を覆っている榊も半分ほど鹿さんに食べられていました。
帰り道、いつもの木の枝に、練行衆のご自坊を結界していた注連縄がお役御免とこちらに掛けられていました。
ソメイヨシノの蕾も膨らみかけ、正倉院東の小径の石垣にも菫。
本当に「お水取りが終わって春が来た」という一日でした。
・・・でも、このブログを書いている16日は雪まじりの雨が降り、とても寒かったのです。しばらくは気温の変化に気をつけて体調を崩さないようにしないといけませんね。
2019年3月16日土曜日
2019年3月15日金曜日
二月堂修二会2019*「3/14の聴聞」
昨年に続いて今年も最終日まで聴聞を控えていました。
14日間、この日が来るのが待ち遠しくて、遠足を楽しみにしている小学生のように前日から荷物も詰めて、数日前からは音源を聞きながら佐藤先生のご本の内容を頭に入れて、どの局から拝聴するのがいいか・・・などなどシュミレーションに余念がありませんでした。
18時半からの「尻焦がし松明」を二月堂裏参道から見学して
結界の注連縄が外されるのを待って二月堂へ。
昨年のように、注連縄を切るのではなく外されました。
特に決まりはないようですね。
::
さて、聴聞は東の局の北の方に場所を取りました。
ふだんの東の局でしたら、正面と反対側になり、ビジュアル的には見えるものが少なく声明に耳を傾ける局という認識なのですが(音は一番よく聞こえるのではと思っています)、最後の3日間(12~14日)は内陣の板戸を外されるので、ここから練行衆のいらっしゃる様子がしっかり見えるのです。
色々な場面でなさるお作法や所作。本や音源から仕入れていただけの知識を目で見ることができ、また遮るものがないので、練行衆の発する言葉もしっかりと耳に入ってきます。
何より東向きに座していらっしゃる咒師さんの真正面。目が合っているのではないかと一人でにんまりして、敬虔な気持ちで祈ることをすっかりどこかへ置いてきてしまった自分に苦笑い。
そして、東の局で見た舞台裏のような様子にまた感動しております。
咒師さんが咒師帽を被られる時に、衆の一さんが手を添えて後ろ側を直してあげてらっしゃる様子。走りの行法が始まる前の、無言行道で、順に後ろを向いて後続の人に一礼する所作。戸帳巻き上げは見えませんが、このような所作を見ることができ感動しておりました。
そしてそして、今日も絶対聞き逃さないぞと意気込んでいました「教化」の部分。頭とうを取る咒師さんを真正面に見ながら聞くことができ、その後に続く「九条錫杖」も頭が声明上手の咒師さんならでは!
普段の「法華懺法」の後に続く「九条錫杖」も大好きなのですが、頭が素晴らしいと安定して聞き惚れることができ至福のひとときでした。
そしてそしてそして、「名残の晨朝」。
喉を痛めて声が出にくい衆の一さんが時導師役でしたので、皆さんがカバーをしようと心を一つにされているのがよくわかる素晴らしいお声明でした。
・・・ということで、心から堪能した聴聞のひととき。
満室の奈良倶楽部を早い時間から出かけるので、留守居役を引き受けてくれた夫にも、「14日の聴聞をどうぞ楽しんでいらしてください」とメールをいただいた友人やお客様方にも感謝です。
ゆっくり「名残の晨朝」の余韻にひたっていましたが、平衆の下堂にも間に合いました。いつも修二会で出会う人たちにもお目にかかれて、観音様にもご挨拶して、帰りはお客様方とご一緒に、奈良太郎の午前1時の鐘の音を聞きながら帰宅しました。
::
最後になりましたが、修二会期間中にご宿泊いただきましたお客様、どうもありがとうございました。みなさんのお話を聞かせていただいて、14日間、私も二月堂に通っているような楽しさをいただいていました。
14日間、この日が来るのが待ち遠しくて、遠足を楽しみにしている小学生のように前日から荷物も詰めて、数日前からは音源を聞きながら佐藤先生のご本の内容を頭に入れて、どの局から拝聴するのがいいか・・・などなどシュミレーションに余念がありませんでした。
18時半からの「尻焦がし松明」を二月堂裏参道から見学して
結界の注連縄が外されるのを待って二月堂へ。
昨年のように、注連縄を切るのではなく外されました。
特に決まりはないようですね。
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さて、聴聞は東の局の北の方に場所を取りました。
ふだんの東の局でしたら、正面と反対側になり、ビジュアル的には見えるものが少なく声明に耳を傾ける局という認識なのですが(音は一番よく聞こえるのではと思っています)、最後の3日間(12~14日)は内陣の板戸を外されるので、ここから練行衆のいらっしゃる様子がしっかり見えるのです。
色々な場面でなさるお作法や所作。本や音源から仕入れていただけの知識を目で見ることができ、また遮るものがないので、練行衆の発する言葉もしっかりと耳に入ってきます。
何より東向きに座していらっしゃる咒師さんの真正面。目が合っているのではないかと一人でにんまりして、敬虔な気持ちで祈ることをすっかりどこかへ置いてきてしまった自分に苦笑い。
そして、東の局で見た舞台裏のような様子にまた感動しております。
咒師さんが咒師帽を被られる時に、衆の一さんが手を添えて後ろ側を直してあげてらっしゃる様子。走りの行法が始まる前の、無言行道で、順に後ろを向いて後続の人に一礼する所作。戸帳巻き上げは見えませんが、このような所作を見ることができ感動しておりました。
そしてそして、今日も絶対聞き逃さないぞと意気込んでいました「教化」の部分。頭とうを取る咒師さんを真正面に見ながら聞くことができ、その後に続く「九条錫杖」も頭が声明上手の咒師さんならでは!
普段の「法華懺法」の後に続く「九条錫杖」も大好きなのですが、頭が素晴らしいと安定して聞き惚れることができ至福のひとときでした。
そしてそしてそして、「名残の晨朝」。
喉を痛めて声が出にくい衆の一さんが時導師役でしたので、皆さんがカバーをしようと心を一つにされているのがよくわかる素晴らしいお声明でした。
・・・ということで、心から堪能した聴聞のひととき。
満室の奈良倶楽部を早い時間から出かけるので、留守居役を引き受けてくれた夫にも、「14日の聴聞をどうぞ楽しんでいらしてください」とメールをいただいた友人やお客様方にも感謝です。
ゆっくり「名残の晨朝」の余韻にひたっていましたが、平衆の下堂にも間に合いました。いつも修二会で出会う人たちにもお目にかかれて、観音様にもご挨拶して、帰りはお客様方とご一緒に、奈良太郎の午前1時の鐘の音を聞きながら帰宅しました。
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最後になりましたが、修二会期間中にご宿泊いただきましたお客様、どうもありがとうございました。みなさんのお話を聞かせていただいて、14日間、私も二月堂に通っているような楽しさをいただいていました。
2019年3月1日金曜日
舞台の上でのお松明見学は3/1~3/7のみ*
(トップの画像は2008年に撮影したもの)
初めて舞台の上で、お松明を間近に見た時の感動は今も忘れられません。大迫力の火の玉、飛び散る火の粉に胸躍らせて見学したものでしたが、今はかなり前に行かないと舞台の上で見られなくなっているので、お客様のチェックインと重なる時間帯に出かけるのは無理と諦めております。ところで・・・
このような張り紙があったと教えていただきました。
舞台の上でお松明の見学ができるのは上七日(3/1~3/7)のみ。
下七日(3/8~3/14)は舞台の上でお松明を見ることができなくなりましたので、ご注意下さい。
初めて舞台の上で、お松明を間近に見た時の感動は今も忘れられません。大迫力の火の玉、飛び散る火の粉に胸躍らせて見学したものでしたが、今はかなり前に行かないと舞台の上で見られなくなっているので、お客様のチェックインと重なる時間帯に出かけるのは無理と諦めております。ところで・・・
このような張り紙があったと教えていただきました。
舞台の上でお松明の見学ができるのは上七日(3/1~3/7)のみ。
下七日(3/8~3/14)は舞台の上でお松明を見ることができなくなりましたので、ご注意下さい。
2019年2月28日木曜日
二月堂修二会2019*練行衆 別火坊出発
今年も「ブク」にて、結界の注連縄が外される3/14まで聴聞を控えて、結界の外で想いを馳せる修二会となります。
2月晦日午後3時過ぎ、いよいよ別火坊を出て参籠宿所入りです。
練行衆の方々が粛々と参籠宿所に向かわれるところを
大仏殿裏でお見送りさせていただきました。
いよいよ始まるのだという気持ちと不思議な高揚感。
今日は「一徳火」のためにご宿泊の方もいらっしゃって、私自身は聴聞できずともお客様方のお話をお聞きしながら、修二会聴聞の宿のあるじとして気を引き締めてまいろうと思っています。
2019年2月25日月曜日
二月堂修二会2019*二度目の「社参」
汗ばむようなぽかぽか陽気に青空。
2月25日、今日は二度目の社参の日。
ずーっと追っかけして、練行衆の方々にカメラを向けるのも気が引けるので、大仏殿前でお待ちすることにして・・・
でも、気が引けてと言いながらも、パチリと撮ってしまうのですが。
二度目の社参は、別火坊・八幡殿・大仏殿・天皇殿と巡拝の後、二月堂表参道を通って開山堂へとお参りされます。
二月堂表参道の木立と練行衆の皆さま。
練行衆11名がお揃いの様子、その清々しいお姿を目に焼き付け
手向山八幡宮参道を横切って行かれるのをお見送りして
私はまっすぐ手向山さんへ・・・
::
手向山さんの帰り。
ご自坊に戻って行かれる練行衆をお見かけしました。
26日からの「総別火」を前に、ご自坊でのつかの間のひととき。
ごゆっくりお過ごしされたことと思います。
2月25日、今日は二度目の社参の日。
ずーっと追っかけして、練行衆の方々にカメラを向けるのも気が引けるので、大仏殿前でお待ちすることにして・・・
でも、気が引けてと言いながらも、パチリと撮ってしまうのですが。
二度目の社参は、別火坊・八幡殿・大仏殿・天皇殿と巡拝の後、二月堂表参道を通って開山堂へとお参りされます。
二月堂表参道の木立と練行衆の皆さま。
練行衆11名がお揃いの様子、その清々しいお姿を目に焼き付け
手向山八幡宮参道を横切って行かれるのをお見送りして
私はまっすぐ手向山さんへ・・・
::
手向山さんの帰り。
ご自坊に戻って行かれる練行衆をお見かけしました。
26日からの「総別火」を前に、ご自坊でのつかの間のひととき。
ごゆっくりお過ごしされたことと思います。
2019年2月24日日曜日
修二会期間中の奈良倶楽部は*
毎年ブログで書いているので繰り返しになりますが
二月堂修二会本行(お水取り)期間中の奈良倶楽部について++
奈良倶楽部は、二月堂まで歩いて15分という距離にあるため
練行衆上堂のお松明の見学だけではなく
深夜の行を聴聞されるお客さまも多くお泊まりいただいています。
また、まったく初めての方も多くいらっしゃいますので「お水取り」を堪能していただくためにできるだけのサポートを心がけています。

修二会期間中の奈良倶楽部では**
◇深夜の聴聞にお出かけのお客様のために門限フリーにしています。
(ただし、22:00までにチェックインをお済ませ下さい。)
◇お部屋に電気ポットやお茶のご用意の他に
この期間だけ、身体がほっと暖まる「生姜湯」をサービス。
◇ふだんの朝食の時間は午前8:00頃ですが、
3/12、13、14日にご宿泊の方の翌朝食は8:00~8:30と
少しごゆっくりめにも対応致します。素泊まりでも承っています。
◇修二会関係の写真集や解説書などたくさん揃えております。
期間中の行法のタイムスケジュール表などもご用意しております。
::
奈良倶楽部通信内の修二会についての過去記事を以下に記します。
◇まずは「お松明」について・・・
・お松明についてのよくある質問(2008)
・お松明を作る童子さんの話(2008)
・籠松明の部品作り(2010)
・舞台下で見たお松明(2010/2011/2013/2014/2016/2017)
注①:舞台下の斜面で(竹矢来の中に入って)見学するには、年々早い時間に行かないと中に入れなくなってます。目安として平日は18時までに、週末はもっと早い時間に竹矢来の中に入れなくなったようです。ただ、戸外で長時間待機するのが難しい場合は、竹矢来の外の見やすいポイントを、チェックイン後にご案内していますので、お松明見学をメインにされている方はなるべく17時までにチェックインをお済ませ下さい。
・舞台の上から見たお松明(2008/ 2009/ 2010/ 2012/2012)
注②:舞台の上からのお松明見学ですが、年々、舞台に上がれる時間規制が早くなっています。ブログ記事の10年~数年前は18時までに上がればよかったのですが、近年は17時よりも前になっています。
注③:2019年より、舞台に上からの見学は上七日(3/1~3/7)のみとなりました。下七日(3/8~3/14)は舞台の上からの見学はできませんのでご注意下さい。
・3/12の籠松明見学(2012)
・奉納の竹がお松明に(2014)
・3/14の尻焦がし松明見学(2010/2012)
東大寺二月堂修二会 お松明
3/1~3/11と 3/13は毎夜7時(19:00~)から
3/12は夜7時半(19:30~)から
3/14は夜6時半(18:30~)から
※注意事項
・フラッシュ・ストロボや三脚・一脚を使用しての撮影は禁止です。
・二月堂周辺は段差が多く、転倒など足元にご注意ください。
・お松明が始まると街灯はすべて消されます。
お子様の迷子やスリ、落とし物にはご注意ください。
・お松明は、二月堂に上堂する練行衆の足元を照らす灯りで、観光イベントで行われているものではありません。マナーを守って安全にご覧いただくようお願い申し上げます。
◇お昼間の二月堂での様子など
・3/1お昼の二月堂点描(2013)
・3/1「惣神所そうのじんしょ」(2012)
・食堂作法について(2008/ 2012)
・お昼の二月堂で(2010/ 2014)
・参籠お見舞いに伺う(2015/ 2016)
・「数取懺悔」(2017)
◇夜の聴聞
・「一徳火」と「開白法要」(2017)
・「称揚」(2008/2017)
・「お声明」南無観コーラス(2008)
・「法華懺法 ほっけせんぽう」を聴く(2012/ 2013)
・「過去帳」聴聞(2011/2017)
・「大導師作法」聴聞(2014)
・「 咒師作法」聴聞(2015)
・「上七日」3/5の「後誓と勧請」(2016)
・「下七日」に唱えられる「教化きょうけ」(2016/2017)
・「小観音」さんのお松明(2010)
・「小観音後入」(2011/2016)
・3/11深夜の聴聞(2013/ 2014)
・「お水取り」(2012)
・「達陀だったん」の様子(2008)
・ 「名残の晨朝」(2009/2016)
・「深夜の満行下堂」(2013)
・3/14「服喪中(ブク)」の年の聴聞(2018)
・3/15「修二会満行」(2010/ 2012)
・その他(2015年 3/14・3/20)
最後に・・・
3月といえども完全防寒着でお越し下さい。
お松明見学では戸外でじっと立って待っていなければいけません。
奈良の夕刻は3月でもまだ大変冷え込みます。
また深夜の行を聴聞するために二月堂内に籠られる方も
堂内でも、じっとしているとかなり冷え込みますので、念には念を入れるくらいの防寒対策(特に足元の防寒)をしっかりしてお越し下さい。
その他に、堂内聴聞をされる必需品として、靴を入れる布袋(ビニールの袋は音が迷惑になります)・マスク・ひざ掛け・ホカロンなどもご用意されるといいと思います。
二月堂修二会本行(お水取り)期間中の奈良倶楽部について++
奈良倶楽部は、二月堂まで歩いて15分という距離にあるため
練行衆上堂のお松明の見学だけではなく
深夜の行を聴聞されるお客さまも多くお泊まりいただいています。
また、まったく初めての方も多くいらっしゃいますので「お水取り」を堪能していただくためにできるだけのサポートを心がけています。
修二会期間中の奈良倶楽部では**
◇深夜の聴聞にお出かけのお客様のために門限フリーにしています。
(ただし、22:00までにチェックインをお済ませ下さい。)
◇お部屋に電気ポットやお茶のご用意の他に
この期間だけ、身体がほっと暖まる「生姜湯」をサービス。
◇ふだんの朝食の時間は午前8:00頃ですが、
3/12、13、14日にご宿泊の方の翌朝食は8:00~8:30と
少しごゆっくりめにも対応致します。素泊まりでも承っています。
◇修二会関係の写真集や解説書などたくさん揃えております。
期間中の行法のタイムスケジュール表などもご用意しております。
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奈良倶楽部通信内の修二会についての過去記事を以下に記します。
◇まずは「お松明」について・・・
・お松明についてのよくある質問(2008)
・お松明を作る童子さんの話(2008)
・籠松明の部品作り(2010)
・舞台下で見たお松明(2010/2011/2013/2014/2016/2017)
注①:舞台下の斜面で(竹矢来の中に入って)見学するには、年々早い時間に行かないと中に入れなくなってます。目安として平日は18時までに、週末はもっと早い時間に竹矢来の中に入れなくなったようです。ただ、戸外で長時間待機するのが難しい場合は、竹矢来の外の見やすいポイントを、チェックイン後にご案内していますので、お松明見学をメインにされている方はなるべく17時までにチェックインをお済ませ下さい。
・舞台の上から見たお松明(2008/ 2009/ 2010/ 2012/2012)
注②:舞台の上からのお松明見学ですが、年々、舞台に上がれる時間規制が早くなっています。ブログ記事の10年~数年前は18時までに上がればよかったのですが、近年は17時よりも前になっています。
注③:2019年より、舞台に上からの見学は上七日(3/1~3/7)のみとなりました。下七日(3/8~3/14)は舞台の上からの見学はできませんのでご注意下さい。
・3/12の籠松明見学(2012)
・奉納の竹がお松明に(2014)
・3/14の尻焦がし松明見学(2010/2012)
東大寺二月堂修二会 お松明
3/1~3/11と 3/13は毎夜7時(19:00~)から
3/12は夜7時半(19:30~)から
3/14は夜6時半(18:30~)から
※注意事項
・フラッシュ・ストロボや三脚・一脚を使用しての撮影は禁止です。
・二月堂周辺は段差が多く、転倒など足元にご注意ください。
・お松明が始まると街灯はすべて消されます。
お子様の迷子やスリ、落とし物にはご注意ください。
・お松明は、二月堂に上堂する練行衆の足元を照らす灯りで、観光イベントで行われているものではありません。マナーを守って安全にご覧いただくようお願い申し上げます。
◇お昼間の二月堂での様子など
・3/1お昼の二月堂点描(2013)
・3/1「惣神所そうのじんしょ」(2012)
・食堂作法について(2008/ 2012)
・お昼の二月堂で(2010/ 2014)
・参籠お見舞いに伺う(2015/ 2016)
・「数取懺悔」(2017)
◇夜の聴聞
・「一徳火」と「開白法要」(2017)
・「称揚」(2008/2017)
・「お声明」南無観コーラス(2008)
・「法華懺法 ほっけせんぽう」を聴く(2012/ 2013)
・「過去帳」聴聞(2011/2017)
・「大導師作法」聴聞(2014)
・「 咒師作法」聴聞(2015)
・「上七日」3/5の「後誓と勧請」(2016)
・「下七日」に唱えられる「教化きょうけ」(2016/2017)
・「小観音」さんのお松明(2010)
・「小観音後入」(2011/2016)
・3/11深夜の聴聞(2013/ 2014)
・「お水取り」(2012)
・「達陀だったん」の様子(2008)
・ 「名残の晨朝」(2009/2016)
・「深夜の満行下堂」(2013)
・3/14「服喪中(ブク)」の年の聴聞(2018)
・3/15「修二会満行」(2010/ 2012)
・その他(2015年 3/14・3/20)
最後に・・・
3月といえども完全防寒着でお越し下さい。
お松明見学では戸外でじっと立って待っていなければいけません。
奈良の夕刻は3月でもまだ大変冷え込みます。
また深夜の行を聴聞するために二月堂内に籠られる方も
堂内でも、じっとしているとかなり冷え込みますので、念には念を入れるくらいの防寒対策(特に足元の防寒)をしっかりしてお越し下さい。
その他に、堂内聴聞をされる必需品として、靴を入れる布袋(ビニールの袋は音が迷惑になります)・マスク・ひざ掛け・ホカロンなどもご用意されるといいと思います。
2019年2月4日月曜日
東大寺友の会講座「東大寺の声明」
2月2日。
長く「東大寺友の会」に入会していながら、友の会の講座に出るのは初めてだと思います。でも今回は修二会を前にして、上司永照師の「東大寺の声明」と題した講座ですから、何を置いても参加しようと楽しみにしていました。
出かける前に「月刊大和路ならら2月号」の修二会特集号が届きました。表紙が上司永照師!
そして、中には岡本先生の「神さまと言霊」という関連記事もあり。
ちなみに、岡本先生が示して下さった内容は大変参考になることばかりで勉強になりましたので、是非「ならら」のこの記事を読まれることをお奨めします。
また、奈良の地元ラジオ「ならどっとFM」の「岡本彰夫の奈良、奥の奥」2/4(月)15:00~と2/8(金)20:00~放送分では、上司永照師がゲストで出演されています。(インターネット配信はこちら★ / 番組終了後の過去の音源はこちら★)
::
話が脱線しましたが・・・
上司師の講座の中にも岡本先生との対談のことが出てきまして。
それは、神職の岡本先生も僧侶の上司師も「祝詞やお経は神様や仏様に聞いてもらうだけでなく、来られる人にもわかるように聞いてもらう。そうでなくては神様仏様には届かないのではないだろうかと思っている」という同じ考えを持っていたというお話です。
そういうところから、法会でどういうことを祈っているかをわかってもらうために、ここ最近は「東大寺の声明」「修二会の声明」と題した講座の機会を持つようになりましたと、上司師のお話が始まりました。
昨年は2回、上司師による声明のお話を伺う機会がありました。
(ブログ内記事はこちら→★ ★)
今回の講座でも、まず最初に一座を静粛にする役割を持つ「唄ばい」を朗々と唱して始まり、修二会での「唄」との違いを少し説明されました。→ 修二会ではすでに場を静粛にしているので、普段の寺役のようにその場を「唄」によって鎮めなくてよく、「さぁやりますよ」という感じで、「唄」の前に「すでに場を静粛にしている」ことの一つに、四職が入堂する時に南座で平衆による観音経読経について教えていただきました。
初夜上堂松明が上がって練行衆が上堂される場面を、実は拝見したことがなく、一つ一つの所作に込められた意味なども初めて知ることばかりで、ぐーっと惹きこまれる内容でした。
おそらく本を読んでいただけでは想像できないような場面を、ジェスチャーも詳しくその場面を再現して説明してくださるのです。例えば、入堂作法が平衆と四職では違うことの所作や、南北問合せの場面で上司師は南座と北座で場所を替え、大導師になったり咒師になったり。
ユーモアと、伝えたいという真剣な気持ちを交えての講座は素晴らしいものでした。
さて、四職内陣出仕作法の間、読経される法華音曲の中の観音経については詳しく触れられ、読経もして下さいました。
この観音経はあくまで脇役で主役は四職入堂。佐藤道子先生の著書にも、観音経読経で場が荘厳されることが美しい文章で綴られていると、その一部を読んでくださいました。→・・・法華経から抜粋した唱句を美しい旋律で唱誦する。明るいともし火と、香のかおりと快い音楽。法要を始めるための道場の荘厳は、これですべて整うことになる。
読経のあとの南北問合せ、如来唄、散華、そして大導師の大咒願。
法要の趣旨を述べ、その成就を祈願するという大咒願は、レジュメに和訳もあって、どういうことを祈っているかを理解する一つとなり有難いことです。
最後にもう一つ、神名帳を詠みあげて下さいました。
神名帳を聞いて神様が来られる、神様に来ていただいて大咒願で祈り願う。ルールを変えずにわからないけれどやっている、やっているとわかってくる。そして、毎回の講座でお話されていることですが、修二会は何のためにするのか?修二会は「春を迎えるための行事」である。春を迎える=季節が順当に巡ること、すなわち風雨順時であること。修二会は春を迎えるためにする(祈る)のである。そのためには我々の営みに度が過ぎてはいけない、度が過ぎることを反省する等々。
今回も内容が濃くてどこまで理解できたかどうかわかりませんが、(また間違って理解しているところもあるかもしれませんが)自分メモとして、ここに綴っておきます。
長く「東大寺友の会」に入会していながら、友の会の講座に出るのは初めてだと思います。でも今回は修二会を前にして、上司永照師の「東大寺の声明」と題した講座ですから、何を置いても参加しようと楽しみにしていました。
出かける前に「月刊大和路ならら2月号」の修二会特集号が届きました。表紙が上司永照師!
そして、中には岡本先生の「神さまと言霊」という関連記事もあり。
ちなみに、岡本先生が示して下さった内容は大変参考になることばかりで勉強になりましたので、是非「ならら」のこの記事を読まれることをお奨めします。
また、奈良の地元ラジオ「ならどっとFM」の「岡本彰夫の奈良、奥の奥」2/4(月)15:00~と2/8(金)20:00~放送分では、上司永照師がゲストで出演されています。(インターネット配信はこちら★ / 番組終了後の過去の音源はこちら★)
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話が脱線しましたが・・・
上司師の講座の中にも岡本先生との対談のことが出てきまして。
それは、神職の岡本先生も僧侶の上司師も「祝詞やお経は神様や仏様に聞いてもらうだけでなく、来られる人にもわかるように聞いてもらう。そうでなくては神様仏様には届かないのではないだろうかと思っている」という同じ考えを持っていたというお話です。
そういうところから、法会でどういうことを祈っているかをわかってもらうために、ここ最近は「東大寺の声明」「修二会の声明」と題した講座の機会を持つようになりましたと、上司師のお話が始まりました。
昨年は2回、上司師による声明のお話を伺う機会がありました。
(ブログ内記事はこちら→★ ★)
今回の講座でも、まず最初に一座を静粛にする役割を持つ「唄ばい」を朗々と唱して始まり、修二会での「唄」との違いを少し説明されました。→ 修二会ではすでに場を静粛にしているので、普段の寺役のようにその場を「唄」によって鎮めなくてよく、「さぁやりますよ」という感じで、「唄」の前に「すでに場を静粛にしている」ことの一つに、四職が入堂する時に南座で平衆による観音経読経について教えていただきました。
初夜上堂松明が上がって練行衆が上堂される場面を、実は拝見したことがなく、一つ一つの所作に込められた意味なども初めて知ることばかりで、ぐーっと惹きこまれる内容でした。
おそらく本を読んでいただけでは想像できないような場面を、ジェスチャーも詳しくその場面を再現して説明してくださるのです。例えば、入堂作法が平衆と四職では違うことの所作や、南北問合せの場面で上司師は南座と北座で場所を替え、大導師になったり咒師になったり。
ユーモアと、伝えたいという真剣な気持ちを交えての講座は素晴らしいものでした。
さて、四職内陣出仕作法の間、読経される法華音曲の中の観音経については詳しく触れられ、読経もして下さいました。
この観音経はあくまで脇役で主役は四職入堂。佐藤道子先生の著書にも、観音経読経で場が荘厳されることが美しい文章で綴られていると、その一部を読んでくださいました。→・・・法華経から抜粋した唱句を美しい旋律で唱誦する。明るいともし火と、香のかおりと快い音楽。法要を始めるための道場の荘厳は、これですべて整うことになる。
読経のあとの南北問合せ、如来唄、散華、そして大導師の大咒願。
法要の趣旨を述べ、その成就を祈願するという大咒願は、レジュメに和訳もあって、どういうことを祈っているかを理解する一つとなり有難いことです。
最後にもう一つ、神名帳を詠みあげて下さいました。
神名帳を聞いて神様が来られる、神様に来ていただいて大咒願で祈り願う。ルールを変えずにわからないけれどやっている、やっているとわかってくる。そして、毎回の講座でお話されていることですが、修二会は何のためにするのか?修二会は「春を迎えるための行事」である。春を迎える=季節が順当に巡ること、すなわち風雨順時であること。修二会は春を迎えるためにする(祈る)のである。そのためには我々の営みに度が過ぎてはいけない、度が過ぎることを反省する等々。
今回も内容が濃くてどこまで理解できたかどうかわかりませんが、(また間違って理解しているところもあるかもしれませんが)自分メモとして、ここに綴っておきます。
2019年1月9日水曜日
「お水取り展鑑賞とお松明」2019ご案内
かぎろひさんのブログ「かぎろひNOW」に
奈良国立博物館特別支援会員「結の会」主催の「お水取り展鑑賞とお松明」についての概要★がご案内されています。
今年は、岡本彰夫先生の講演「神と仏」と保山耕一さんの映像上映。
先着順で、毎年人気の講座です。気になる方は早い目のお申し込みを!
申込みは「かぎろひNOW」の右下のメールフォームから
ご住所・お名前・お電話番号を明記してお申し込み下さい。
●とき:平成31年3月1日(金)13:30開会(受付12:45~)
※奈良国立博物館新館正面入り口前にご集合ください。
※19:30に二月堂前にて現地解散いたします。
●ところ:①奈良国立博物館講堂・特別陳列会場・なら仏像館
②東大寺本坊大広間
③東大寺二月堂
●内容:①「神と仏」 講演:岡本彰夫氏(奈良県立大学客員教授)
映像上映:保山耕一氏(映像作家)
②特別陳列「お水取り展」及び「なら仏像館」鑑賞
③上野道善東大寺長老の講話とお食事
④お水取り行事(お松明)観賞
●会費:6000円(当日、受付でお支払いください)
※前年のお松明で使用した竹で製作した箸をお持ち帰りください。
お楽しみ抽選会も予定。
※キャンセルされる場合は2月28日までにご連絡下さい。
それ以降のキャンセルは3000円を申し受けます。
●定員:100人(先着順)
●締切:平成31年2月15日(金)
(画像は「かぎろひNOW」より拝借しました。)
奈良国立博物館特別支援会員「結の会」主催の「お水取り展鑑賞とお松明」についての概要★がご案内されています。
今年は、岡本彰夫先生の講演「神と仏」と保山耕一さんの映像上映。
先着順で、毎年人気の講座です。気になる方は早い目のお申し込みを!
申込みは「かぎろひNOW」の右下のメールフォームから
ご住所・お名前・お電話番号を明記してお申し込み下さい。
●とき:平成31年3月1日(金)13:30開会(受付12:45~)
※奈良国立博物館新館正面入り口前にご集合ください。
※19:30に二月堂前にて現地解散いたします。
●ところ:①奈良国立博物館講堂・特別陳列会場・なら仏像館
②東大寺本坊大広間
③東大寺二月堂
●内容:①「神と仏」 講演:岡本彰夫氏(奈良県立大学客員教授)
映像上映:保山耕一氏(映像作家)
②特別陳列「お水取り展」及び「なら仏像館」鑑賞
③上野道善東大寺長老の講話とお食事
④お水取り行事(お松明)観賞
●会費:6000円(当日、受付でお支払いください)
※前年のお松明で使用した竹で製作した箸をお持ち帰りください。
お楽しみ抽選会も予定。
※キャンセルされる場合は2月28日までにご連絡下さい。
それ以降のキャンセルは3000円を申し受けます。
●定員:100人(先着順)
●締切:平成31年2月15日(金)
(画像は「かぎろひNOW」より拝借しました。)
2018年12月17日月曜日
2019年の修二会練行衆発表*
12月16日
この日は東大寺開山 良弁僧正の開山忌であり、また来年の修二会に参籠される練行衆が発表される日でもあります。
平成31年修二会参籠の配役は以下の通りでした。
和上=筒井寛昭長老
大導師=正観院・橋村公英師
咒師=持寶院・上司永照師
堂司=真言院・上野周真師
北座衆之一=祥明寺・尾上徳峰師
南座衆之一=寶珠院・佐保山曉祥師
北座衆之二=龍松院・筒井英賢師
南座衆之二=隔夜寺・中田定慧師
中灯=上生院・狹川光俊師
権処世界=中性院・北河原公慈師
処世界=公仁房・清水公仁師
良弁僧正ゆかりの良弁杉と執金剛神のいらっしゃる法華堂と。
開山忌に合わせてお地蔵さんの前掛けも真新しくなっていました。
法華堂参拝の前に、大和士・流鏑馬児の宵宮詣が行われる手向山八幡宮にもお参り。こちらにも懸物がお供えされています。
::
それにしても、ぐっと底冷えの寒い一日でした。
まだ冬の入り口に立ったところですが、春を呼ぶ修二会の配役を聞いて、心はすでにお水取りへ。3月が待ち遠しくなっています。
この日は東大寺開山 良弁僧正の開山忌であり、また来年の修二会に参籠される練行衆が発表される日でもあります。
平成31年修二会参籠の配役は以下の通りでした。
和上=筒井寛昭長老
大導師=正観院・橋村公英師
咒師=持寶院・上司永照師
堂司=真言院・上野周真師
北座衆之一=祥明寺・尾上徳峰師
南座衆之一=寶珠院・佐保山曉祥師
北座衆之二=龍松院・筒井英賢師
南座衆之二=隔夜寺・中田定慧師
中灯=上生院・狹川光俊師
権処世界=中性院・北河原公慈師
処世界=公仁房・清水公仁師
良弁僧正ゆかりの良弁杉と執金剛神のいらっしゃる法華堂と。
開山忌に合わせてお地蔵さんの前掛けも真新しくなっていました。
法華堂参拝の前に、大和士・流鏑馬児の宵宮詣が行われる手向山八幡宮にもお参り。こちらにも懸物がお供えされています。
::
それにしても、ぐっと底冷えの寒い一日でした。
まだ冬の入り口に立ったところですが、春を呼ぶ修二会の配役を聞いて、心はすでにお水取りへ。3月が待ち遠しくなっています。
2018年11月7日水曜日
12/7「東大寺深発見」
上司永照師の講演と声明「東大寺深発見」
女性の地位向上、教育の発展、世界平和の推進を行う世界的社会奉仕団体「奈良ゾンタクラブ」が発足30周年を記念して特別企画された「奈良歴史探訪 東大寺深発見」
今年の修二会で大導師を務められた上司永照師による、東大寺の歴史と二月堂修二会にまつわるお話を拝聴する特別講演です。
「女将の会」上田会長(奈良ゾンタクラブ理事)よりお奨めいただき、私も申し込んでいます。ご案内が遅くなってしまいましたが、残席が僅かのようです。もしよろしければお早い目にお申し込みください。
日時:12月7日(金)13:00~14:30(12:00~受付)
会場:東大寺 金鐘ホール 1F入口にお集まりください
参加費:2500円
申込み:FAX:0743-84-4887 / mail:zonta.nara@gmail.com
女性の地位向上、教育の発展、世界平和の推進を行う世界的社会奉仕団体「奈良ゾンタクラブ」が発足30周年を記念して特別企画された「奈良歴史探訪 東大寺深発見」
今年の修二会で大導師を務められた上司永照師による、東大寺の歴史と二月堂修二会にまつわるお話を拝聴する特別講演です。
「女将の会」上田会長(奈良ゾンタクラブ理事)よりお奨めいただき、私も申し込んでいます。ご案内が遅くなってしまいましたが、残席が僅かのようです。もしよろしければお早い目にお申し込みください。
日時:12月7日(金)13:00~14:30(12:00~受付)
会場:東大寺 金鐘ホール 1F入口にお集まりください
参加費:2500円
申込み:FAX:0743-84-4887 / mail:zonta.nara@gmail.com
2018年9月19日水曜日
京終さろん「東大寺の祈り 声明Ⅱ」
月一回、紀寺にある璉珹寺で開催されている「京終さろん」。
9月19日は、東大寺教学執事上司永照師による「東大寺の祈り 声明Ⅱ」ということで、ぜひ拝聴したいと初めて参加致しました。
上司師の講演はいつも人気で、お寺の庭にまで椅子が並べられるという盛況ぶり。私もお庭の端っこから拝聴いたしました。
(遠くから写した写真は画像が悪くてすみません)
昨年の「京終さろん」での上司師の講座では「神名帳」「過去帳」「宝号(南無観)」などの声明を解説付きで拝聴できたそうです。
2回目の今回はさらに「声明」の魅力についてより幅広く解説していただけるということで、私も初参加の「京終さろん」でしたが、同じように初参加の方が40名もいらっしゃったということです。
同じ声明でも、初夜と後夜ではどれだけテンポやリズムが違うかということがわかるように、それぞれを初夜節と後夜節で唱えて下さって、それはそれはうっとりと聞き惚れておりました。
小咒願は晨朝の節も唱えて下さり、晨朝がどれほどスピーディーでヤンチャ(?)な感じかわかります。
六時のそれぞれで声明のリズムが違うのは、練行衆の気持ちを萎えさせないためによくできているというお話も。
また、それぞれの声明についての解説、現代語訳もレジュメでいただきました。これで、もう少し予習して修二会聴聞に臨めるのではと、有難いことでした。
声明を唱えながらのお話で、上司師が何度もおっしゃったのは『修二会は、精進潔斎しただけでは間に合わない。結界して結界して結界する。いっぱい結界して、それくらいしないとだめ。』ということ。
例えば咒師は「あほ声」(あほほどの大声のこと)を出せと、橋本聖準師に言われたというエピソード。
帰宅してから『東大寺 お水取り』の207ページ・佐藤道子先生と橋本聖準長老の対談のページに『明日声がつぶれてもかまわないという気持ちじゃないといけない。私は咒師の四天勧請でも、あらんかぎりの声でやります。そうしますと、四天王さんが、はるか彼方から眷属を連れて近づいてこられるような気がします』という一文を確認したのですが、咒師は身体の芯からあらんかぎりの力で大声でもって結界する。
また、達陀の時に、和上は内陣で灯芯を結んで結界をする。灯芯のように引っ張るとちぎれるような細いものでも結界する。
こうして、くり返しくり返し結界して、各々が自身の中に結界をして護身し、初めて祈りに向かう。ひたすら祈り続ける。
これほど覚悟をして悔過しても、風雨順時でなく自然災害が立て続けに起こるのは、まだ我々の覚悟が足らないからではないかともおっしゃって、上司師が示して下さった祈りへの厳しい覚悟に、聴聞する者もあらためて気持ちが引き締まる思いでした。
::
初参加の「京終さろん」。
実は参加費1200円でお弁当と飲み物が付くのです。
そのシステムがわからずにびっくりしたのですが、2時間の枠の中で、講師のお話は1時間、あとの1時間でみんなでお弁当をいただき、初参加の者は自己紹介をし、イベント告知のある者はお知らせをし、和気藹々と時間を共有するという、まさしく「さろん」なのですね。
ただ、この日は参加者が多すぎて、自己紹介もなく、その場の席でお弁当をいただくことになりましたが、主催者やお手伝いの方々の進行も素晴らしく、また機会を作って参加させていただきたいと思うのでした。
::
次回の「京終さろん」は・・・
10/18(木)19:00~21:00
聖林寺・倉本 明佳住職による「明治維新と聖林寺の観音様」
申込み:京終さろん事務局 璉珹寺 0742-22-4887
町屋ゲストハウスならまち 0742-87-0522
E-mail info@nara-naramachi.com へ。
会費:1200円(お弁当・飲み物・資料代含む)
お弁当は「うとうと」さんより↓
9月19日は、東大寺教学執事上司永照師による「東大寺の祈り 声明Ⅱ」ということで、ぜひ拝聴したいと初めて参加致しました。
上司師の講演はいつも人気で、お寺の庭にまで椅子が並べられるという盛況ぶり。私もお庭の端っこから拝聴いたしました。
(遠くから写した写真は画像が悪くてすみません)
昨年の「京終さろん」での上司師の講座では「神名帳」「過去帳」「宝号(南無観)」などの声明を解説付きで拝聴できたそうです。
2回目の今回はさらに「声明」の魅力についてより幅広く解説していただけるということで、私も初参加の「京終さろん」でしたが、同じように初参加の方が40名もいらっしゃったということです。
さて、前置きが長くなりました。
声明は『散華』、咒師作法の『啓白』と『勧請』、大導師作法の『大咒願』と『小咒願』を、それぞれ解説付きで朗々と。同じ声明でも、初夜と後夜ではどれだけテンポやリズムが違うかということがわかるように、それぞれを初夜節と後夜節で唱えて下さって、それはそれはうっとりと聞き惚れておりました。
小咒願は晨朝の節も唱えて下さり、晨朝がどれほどスピーディーでヤンチャ(?)な感じかわかります。
六時のそれぞれで声明のリズムが違うのは、練行衆の気持ちを萎えさせないためによくできているというお話も。
また、それぞれの声明についての解説、現代語訳もレジュメでいただきました。これで、もう少し予習して修二会聴聞に臨めるのではと、有難いことでした。
声明を唱えながらのお話で、上司師が何度もおっしゃったのは『修二会は、精進潔斎しただけでは間に合わない。結界して結界して結界する。いっぱい結界して、それくらいしないとだめ。』ということ。
例えば咒師は「あほ声」(あほほどの大声のこと)を出せと、橋本聖準師に言われたというエピソード。
帰宅してから『東大寺 お水取り』の207ページ・佐藤道子先生と橋本聖準長老の対談のページに『明日声がつぶれてもかまわないという気持ちじゃないといけない。私は咒師の四天勧請でも、あらんかぎりの声でやります。そうしますと、四天王さんが、はるか彼方から眷属を連れて近づいてこられるような気がします』という一文を確認したのですが、咒師は身体の芯からあらんかぎりの力で大声でもって結界する。
また、達陀の時に、和上は内陣で灯芯を結んで結界をする。灯芯のように引っ張るとちぎれるような細いものでも結界する。
こうして、くり返しくり返し結界して、各々が自身の中に結界をして護身し、初めて祈りに向かう。ひたすら祈り続ける。
これほど覚悟をして悔過しても、風雨順時でなく自然災害が立て続けに起こるのは、まだ我々の覚悟が足らないからではないかともおっしゃって、上司師が示して下さった祈りへの厳しい覚悟に、聴聞する者もあらためて気持ちが引き締まる思いでした。
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初参加の「京終さろん」。
実は参加費1200円でお弁当と飲み物が付くのです。
そのシステムがわからずにびっくりしたのですが、2時間の枠の中で、講師のお話は1時間、あとの1時間でみんなでお弁当をいただき、初参加の者は自己紹介をし、イベント告知のある者はお知らせをし、和気藹々と時間を共有するという、まさしく「さろん」なのですね。
ただ、この日は参加者が多すぎて、自己紹介もなく、その場の席でお弁当をいただくことになりましたが、主催者やお手伝いの方々の進行も素晴らしく、また機会を作って参加させていただきたいと思うのでした。
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次回の「京終さろん」は・・・
10/18(木)19:00~21:00
聖林寺・倉本 明佳住職による「明治維新と聖林寺の観音様」
申込み:京終さろん事務局 璉珹寺 0742-22-4887
町屋ゲストハウスならまち 0742-87-0522
E-mail info@nara-naramachi.com へ。
会費:1200円(お弁当・飲み物・資料代含む)
お弁当は「うとうと」さんより↓
2018年3月15日木曜日
二月堂修二会2018*「3/14の聴聞」
3/14、修二会最終日。
この日のお松明は10本が舞台に並んで一斉に火の粉を振り落とされるという、行中で一日しかない特別なお松明の日です。
裏参道の随分手前のお供田あたりから見学しました。
離れた所からの見学でしたが、1本目2本目と松明が上がって舞台を進んで行く様子も肉眼ではとてもよく見えて、間近でなくてもお松明を堪能することができました。
今年は「ブク」(服喪中)のため、結界の注連縄が切られてからの修二会聴聞となります。2/21よりこの日を心待ちにしていました。
お松明の後、暫くしてようやく注連縄が切られて結界が外されました。
14日目にして初めての聴聞。昨年までのように短時間のピンポイントな聴聞では勿体な過ぎますね。お松明が終わってずっと最後まで通しで居たのは初めてでしたが、東の局の一番前で、例年にない暖かさと足を伸ばせたことで、しっかりかぶりつきながら聴聞することができました。
お松明が終わった直後の堂内は大変な混雑でしたが、どうにか局の中に入ることができ、途中神名帳で北の茶所にて二月堂うどんで温まりました。(初めていただきましたが、何て美味しいこと!)
::
さて、せっかくですから「走り」や「達陀」を正面から拝見すべきかと悩んだのですが、そして何より観音様へのお参りを正面からしなくてはと思ったのですが、西の局の人の多さと扉がずっと開いているようなので、正面の真裏になる東の局で拝聴することに専念。
今年初役の大導師さまの滑らかな祈りの言葉に耳を傾け、二月堂に寄進のあった人などのお名前読み上げが明瞭にわかりやすくて、寄進者の皆さんがご自分の名前を聞いたらきっととても誉れ高いことと喜ばれるだろうなぁ、大導師さまもここは大事にしたいところと心を込めてらっしゃるのではと思いを巡らせながら聴聞させていただきました。
::
実は「ブク」として聴聞を控えようと決めたのは1月になってから。(一般の人には服忌令は強制されるものではないとお寺に確認しておりましたので)そう決めてからはほぼ毎日、修二会のお声明のCDを聞いていたので、耳も慣れてきて、今までは聞き逃していたような、場面場面で発せられる言葉に反応できて嬉しかったです。
美しいお声明を耳にするとどうしても高揚してしまうのですが、最終日の醍醐味はやはり「名残の晨朝」。
今年もその微音の中で、守っていただいていることへの感謝をお伝えすることができました。有難かったです。
「名残の晨朝」の余韻に浸りながらも下堂されるところは見たいと、慌てて外に出て人垣の間から記念の一枚。
それにしても、空気が澄んで奈良の街の灯りが美しい。
正面にまわってもう一度 観音様にお参りして、一年に一度、二月堂でお見掛けする懐かしい方々と少しお話を楽しんで、午前1時の奈良太郎の鐘の音を聞きながら帰宅しました。
::
最後になりましたが、修二会期間中にご宿泊いただきましたお客様、どうもありがとうございました。みなさんのお話を聞かせていただいて、14日間、私も二月堂に通っているような楽しさをいただいていました。
この日のお松明は10本が舞台に並んで一斉に火の粉を振り落とされるという、行中で一日しかない特別なお松明の日です。
裏参道の随分手前のお供田あたりから見学しました。
離れた所からの見学でしたが、1本目2本目と松明が上がって舞台を進んで行く様子も肉眼ではとてもよく見えて、間近でなくてもお松明を堪能することができました。
今年は「ブク」(服喪中)のため、結界の注連縄が切られてからの修二会聴聞となります。2/21よりこの日を心待ちにしていました。
お松明の後、暫くしてようやく注連縄が切られて結界が外されました。
14日目にして初めての聴聞。昨年までのように短時間のピンポイントな聴聞では勿体な過ぎますね。お松明が終わってずっと最後まで通しで居たのは初めてでしたが、東の局の一番前で、例年にない暖かさと足を伸ばせたことで、しっかりかぶりつきながら聴聞することができました。
お松明が終わった直後の堂内は大変な混雑でしたが、どうにか局の中に入ることができ、途中神名帳で北の茶所にて二月堂うどんで温まりました。(初めていただきましたが、何て美味しいこと!)
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さて、せっかくですから「走り」や「達陀」を正面から拝見すべきかと悩んだのですが、そして何より観音様へのお参りを正面からしなくてはと思ったのですが、西の局の人の多さと扉がずっと開いているようなので、正面の真裏になる東の局で拝聴することに専念。
今年初役の大導師さまの滑らかな祈りの言葉に耳を傾け、二月堂に寄進のあった人などのお名前読み上げが明瞭にわかりやすくて、寄進者の皆さんがご自分の名前を聞いたらきっととても誉れ高いことと喜ばれるだろうなぁ、大導師さまもここは大事にしたいところと心を込めてらっしゃるのではと思いを巡らせながら聴聞させていただきました。
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実は「ブク」として聴聞を控えようと決めたのは1月になってから。(一般の人には服忌令は強制されるものではないとお寺に確認しておりましたので)そう決めてからはほぼ毎日、修二会のお声明のCDを聞いていたので、耳も慣れてきて、今までは聞き逃していたような、場面場面で発せられる言葉に反応できて嬉しかったです。
美しいお声明を耳にするとどうしても高揚してしまうのですが、最終日の醍醐味はやはり「名残の晨朝」。
今年もその微音の中で、守っていただいていることへの感謝をお伝えすることができました。有難かったです。
「名残の晨朝」の余韻に浸りながらも下堂されるところは見たいと、慌てて外に出て人垣の間から記念の一枚。
それにしても、空気が澄んで奈良の街の灯りが美しい。
正面にまわってもう一度 観音様にお参りして、一年に一度、二月堂でお見掛けする懐かしい方々と少しお話を楽しんで、午前1時の奈良太郎の鐘の音を聞きながら帰宅しました。
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最後になりましたが、修二会期間中にご宿泊いただきましたお客様、どうもありがとうございました。みなさんのお話を聞かせていただいて、14日間、私も二月堂に通っているような楽しさをいただいていました。
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