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2015年3月12日木曜日

水島太郎彫刻展*尚古会ギャラリー

今年の修二会で処世界童子をつとめてらっしゃる彫刻家の水島太郎さんの作品展が、転害門前の「尚古会」ギャラリーで開催中です。
上の写真は、お水取りゆかりの椿をモチーフにしたもの。
父である彫刻家の水島石根先生より「脱活乾漆」の技法を受け継いで制作された作品は、荒々しさの中にも柔らかな質感があって優しげな印象を受けました。
天平時代に用いられた技法で、ギリシャ神話に題材を取ったものや動物をモチーフに制作されているので、ちょっと不思議な魅力も感じます。
 椿の絵皿は、彫刻家のお父様がつくられた陶芸作品。
お水取りのちょうど今日12日だけは、処世界さんも初夜上堂をされるので、太郎さんも籠松明を担いで二月堂へ上がっていかれるのですね。
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会期終了間際のご案内となってしまいましたが
水島太郎作品展「漆の影」は3/15まで開催中です。
場所:ギャラリー「尚古会」(転害門前)
開廊時間:10:00〜18:00

興福寺の阿修羅像などと同じ「脱活乾漆」技法で制作された現代彫刻の作品展。是非お立寄り下さいませ。