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2015年4月4日土曜日

春日大社「国宝御本殿特別公開」と「御神宝特別拝観」

「春日大社 第六十次式年造替」20年に一度執り行われる御本殿の大修理のために、先月27日の夜に御本殿をお出ましになって、御仮殿に遷座された春日の神様たち。

神様がお留守の御本殿(国宝)が間近に拝観できる『御本殿特別公開』が、4/1より始まりましたので早速行ってきました。(5/31まで)
上の御本殿の写真↑は以前いただいたパンフレットより。
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たまたま「慶賀門」から入ったら、直会殿西側に特別拝観の入口があり、その手前にはこのような↑手水も用意されていていました。
御本殿に辿り着くまで延々と続く行列でしたが、帰りにはもっと長蛇の列ができていました。(ツアー団体客が多かったような)
御神木の大杉から中門↑前を通って、神様がお遷りになってらっしゃる御仮殿おかりでん「移殿うつしどの」へ。まずはこちらで、春日大社四柱の神様にお参りさせていただきます。
御仮殿を出て、多賀神社↓を参拝し
「後殿うしろどの」へ。下の写真↓は行列中に撮った御仮殿。

昨年秋にお参りしたときは「後殿」は門の中には入れず、開門された外から中を拝見するだけでしたが、今回は「後殿」の中に入りることができるのです。(明治維新以来初めて、140年ぶりの公開だそうです。)
御本殿の背後にある「後殿」には、全体を漆喰で白く塗られた神秘の石「磐座いわくら」が祀られていて、今回、初めて公開されてます。
真っ白な磐座は、神様がそこに座られるには先がとんがりすぎているような・・・何とも不思議な形をしていました。
また後殿には、佐軍神社(御祭神・布津之霊大神)、海本神社(御祭神・大物主大神 )、栗柄神社(御祭神・火酢芹大神)などなど霊験あらたかな神々様もお祀りされていて、それぞれの神様のお力に祈念祈祷の手を合わせたりして、普段の春日大社参拝とは違ったお参りとなりました。
下の写真↓は 春日大社式年造替のサイトから拝借の「御本殿の千木」。後殿から見た、青空に映える千木ちぎが とても美しくて、ちょっと感動していました。
(「たかまのはらに千木高知りて すめみまのみことの みずのみあらか つかえまつりて・・・」とつい口から出てしまうほど。)

「後殿」「御本殿」内は写真撮影禁止でしたので、「御本殿」の写真↓もHPから拝借しましたが
「御本殿」に神様がお留守といっても、つい一週間前まではそこに長い間お住まいだったところです。ほわりと神様の体温が感じられるような・・・そんな有り難い気をいただいた「国宝御本殿特別参拝」。
5/31までの期間中にもう一度ここに来てみたいと思いました。
「御本殿」拝観での見どころに、社殿の間にある御間塀に描かれた獅子や神馬などがあり、これが絵馬の原形とも言われています。また第四殿の外側には、おんまつりの恋笹が描かれてありました。
「御本殿」参拝のあとは、 禁足地に設けられた浮雲峰憩拝所へ。
そして最後に、桂昌殿へ移動して、御神宝の「鹿島立御神影図かしまだちのごしんえいず」「鹿島立鉾かしまだちのほこ」を拝観しました。
南門側の枝垂桜が満開でした。
こちらが桂昌殿↑
御神宝の「鹿島立御神影図」は春日大社のご祭神 武甕槌命タケミカヅチノミコト様が白鹿にのって奈良においでになった御姿が描かれています。
「鹿島立鉾」は 奈良時代に、鹿島から武甕槌命様がお遷りになられた時に、お供の神官が奉持したといわれる鉾で、20年に1度しか奉拝出来ない御神宝です。

「国宝御本殿特別公開」は5/31まで。8:30~16:45
「御神宝特別拝観」は4/5まで。9:00~16:00

※式年造替特別企画が色々日程も決まって発表されていますね。
「朝のお参りと茶粥」とか「御蓋山本宮登拝」「重森三玲の庭園公開」など気になる企画もあり、詳細はこちらでご覧下さい。