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2018年12月13日木曜日

県立図書情報館のイベントあれこれ*

まずはこちら!
タラブックス展~インドのちいさな出版社とゆかいな本づくり
11月中は忙しくて伺えず、それでも無理してでも、展示されている本の販売日に伺えばよかったと後悔しきりの素晴らしい展示でした。

タラブックスはインドの南東部の都市チェンナイにある、ちいさな出版社です。タラブックスが出版するインド土着の芸術や各地の民俗芸術をモチーフにした出版物は、他に類を見ないものとして注目されています。出版・編集手法も独特で、企画から印刷、製本にいたるまで、一貫して職人さながらの本づくりに徹して仕事をしています。特に手漉きの紙にシルクスクリーンで印刷し、一冊ずつ手製本で仕上げられたハンドメイド本は、世界中で高い評価を受けています。(サイトより引用)
自然や動物と人間の共生、経済成長と開発などをテーマにしたタラブックスの本や、インド文化からインスピレーションを得て、司書が選書した関連図書などが展示されていたり。
こちら↑は、タラブックスの名を世界に知らしめた代表作「夜の木」
漆黒の手漉き紙に鮮やかに手刷りされた木々が芸術作品のよう!
こちら↑は、グジャラート州のブロックプリント職人のコミュニティ・ヴァガリに伝わる技法でつくられた女神の布のミニチュア版を観音開きの本としたもの。精緻な工芸品のような素晴らしさ!
タラブックスの絵本の多くは、インドの少数民族のアーティストの手によって描かれているそうで、民族によって絵のタッチや文様の描き方はさまざま。こちら↑は色んな民族の画家に描いてもらった猫をあつめて一冊の絵本にしました。
タラブックスの仕事場や印刷工程の解説などのパネル展示

刷り損じの紙も無駄にせず、ランダムなコラージュになった紙を表紙に手づくりノートブック「フルークブック」が出来上がったり。
巻物紙芝居ポトゥアでつくられた「つなみ」は日本語版も。
それにしても手漉きの紙にシルクスクリーン印刷の感触が素晴らしすぎて、離れがたいものがありました。
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図書情報館のイベントあれこれ、その他には・・・
15日16日にはこんな素敵なイベントも!(10:00~16:00)
トショカン ノ クリスマス
奈良を中心に活躍する、手作り作家、お店、パフォーマーなど約30組が集まる、本と雑貨のクリスマスマルシェです。
マルシェの参加店舗さんや詳細はこちらをご覧ください。
2Fエントランスホールには「宇宙椅子」「日+月+星」さん達が作られた『クリスマスノ星』クッションオーナメントが展示されています。
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正面玄関では、映像作家 保山耕一さんの 2018年12月の映像『古墳の美』が上映されています。保山耕一さんが綴る映像詩『奈良、時の雫』からセレクトした作品を月替わりで常設上映されているのですが
12月は「古墳の美」(上映時間約24分、リピート再生)です。
保山さんの心の目を通して撮影された古墳のある風景。
悠久の時の流れや儚げな自然の美しさが素晴らしいです。
(願わくば玄関スペースではなく、もう少しゆっくり見られるところだったらと思わずにはいられませんでしたが。)
外に出たら、すっかり落葉して枝ぶりの美しさが際立つ木々。白い実が点々としてイルミネーションが灯ったようでした。