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2015年3月12日木曜日

水島太郎彫刻展*尚古会ギャラリー

今年の修二会で処世界童子をつとめてらっしゃる彫刻家の水島太郎さんの作品展が、転害門前の「尚古会」ギャラリーで開催中です。
上の写真は、お水取りゆかりの椿をモチーフにしたもの。
父である彫刻家の水島石根先生より「脱活乾漆」の技法を受け継いで制作された作品は、荒々しさの中にも柔らかな質感があって優しげな印象を受けました。
天平時代に用いられた技法で、ギリシャ神話に題材を取ったものや動物をモチーフに制作されているので、ちょっと不思議な魅力も感じます。
 椿の絵皿は、彫刻家のお父様がつくられた陶芸作品。
お水取りのちょうど今日12日だけは、処世界さんも初夜上堂をされるので、太郎さんも籠松明を担いで二月堂へ上がっていかれるのですね。
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会期終了間際のご案内となってしまいましたが
水島太郎作品展「漆の影」は3/15まで開催中です。
場所:ギャラリー「尚古会」(転害門前)
開廊時間:10:00〜18:00

興福寺の阿修羅像などと同じ「脱活乾漆」技法で制作された現代彫刻の作品展。是非お立寄り下さいませ。

2015年3月11日水曜日

26周年*感謝とともに


お水取りさなかの11日は小さなホテル奈良倶楽部が開業した日。
4年前の大惨事を思うと手放しで喜ぶことが躊躇われますが
「奈良倶楽部」を通して、多くの方と知り合い、多くの方から教えられ、多くの方に支えてきてもらって今日があるといつも思っていますので、あらためて感謝の気持ちを記したいと思います。
そして「奈良倶楽部」を通して出会ったたくさんの喜びを、また多くの方に繋げてお渡ししていければと思っています。
「奈良倶楽部」があったからこそ体験できた素晴らしいことや出会えた温かな人達。本当に有り難いことですね。ありがとうございます。
また明日から淡々と27年目を歩んでいきますので
どうぞよろしくお願い申し上げます。
写真は、ちょうど今日いただいたお客様からのお礼状の中に入っていた、糊こぼしが描かれた文香を、開業記念日に必ず飾るラナンキュラスの花とともに。


2015年3月10日火曜日

二月堂修二会2015*参籠お見舞い

下七日の3日目、3月10日。
本行が始まってから、午前中の二月堂に行くのは今年初めてです。

閼伽井屋はもう榊で囲まれて、厳重に祓い浄められていました。
12日に上げられる籠松明も食堂や仏餉屋に立てかけられていました。
その仏餉屋の中には・・・
お水取りの時に、閼伽井屋から香水を二月堂に運ぶ時に用いられる閼伽桶の担い台が、榊で飾られて置かれていました。
12日の「お水取り」まであと2日の二月堂では、修二会の別名「お水取り」への準備が着々と整っている様子で、また満行まで後4日の今日は、厳しい行も後わずかなところにきているせいか、二月堂周辺の張りつめた空気の中に少し和らいだような、行の終わりが名残惜しいような雰囲気も感じられました。
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食堂作法の準備を前に、破れ釜もスタンバイOKです。
この底の抜けた大鍋「まんしょ」は、食堂に担がれて入ってきて一旦床に置くとすぐさま帰っていくという不思議な所作をするもの。(床にコトンと置く音を合図に食器が引かれるとか)
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さて、本日の目的は参籠宿所へのお見舞いです。
3年前に奈良倶楽部で開催した「上司永照さんのお水取りについてのお話会」のご縁から、上司さんが練行衆として参籠されると、参籠お見舞いにお伺いさせていただくようになりました。
今日は雪のちらつく冷え込みの厳しい一日でしたが、練行衆の皆様のお元気なご様子、お若い方達のはつらつとしたご様子や、ご家族の方もいらっしゃっての和やかな様子に、こちらが元気をいただいたような気がします。
宿所中庭にある水道管が凍らないようにの工夫↑が何ともいいですね。
梅の花、水仙の花も咲き始めて 「お水取りが終わると春がくる」という言い習わしが頭に浮かんだ、春の訪れが待ち遠しい一日でした。


2015年3月8日日曜日

人気店の二号店open 続々と*(追記有り)

この春、奈良の人気店が続々と二号店をオープンされます!
<<下段に移転オープンの「若草カレー」情報を追記しています>>
◆きたまちの「フルコト」2号店が近鉄奈良駅近くに。
「雑貨カフェ ことのま あかり」
3/27(金)11:00オープン
場所:奈良市小西町2-2F(元「アカダマ」のあった場所です)
営業時間:月・水木は14:00~20:00/金土日は11:00~21:00
定休日:火曜日
奈良の食材を使ったカフェメニューや天平BARのように、飲食をしながらゆっくりと奈良や古代史の話ができるお店。
フルコトあるじ達の益々のDeepな発展がとっても楽しみですね。
詳細はこちら

◆ふわっふわのかき氷や、擂茶・大和茶の「おちゃのこ」2号店
「こおりとお茶のお店 ほうせき箱」
3/21(土)10:00オープン
場所:餅飯殿センター街「夢キューブ」奥
営業時間:8:00~19:00(LO 18:30)
定休日:木曜日
奈良から食を通じて氷の文化を発信するお店「ほうせき箱」
奈良では昔、おやつのことをホウセキと呼んでいたそうです。
さつまいもや果物、手作りのお菓子、保存食的なものなど、素朴で優しい味わいの家族の団欒には欠かせないおやつだったホウセキ。
1年を通じて奈良の食文化に寄り添ったかき氷を提供し、真心のこもったおやつで一息ついていただきたいと、店名にされたそうです。
そして、ちょっと嬉しいお知らせも♫
予約制で閉店後一組様だけの「大和ほうじ茶のしゃぶしゃぶ」
大和ポーク3,500円、予算に応じて奈良県産の鴨も)のご用意も。
ご予約番号:09027359677/またはFBページへメッセージで。
また茶粥は12時までの限定メニューで600円、しりしり(小麦粉を水で溶いて鉄板で焼く昔ながらのおやつ)と、かき氷は12時からのメニューだそうです。開店が待ち遠しいとても楽しみなお店ですね!

◆奈良町に行けば必ず立ち寄る「風の栖」の2号店
 「NAOT NARA」 
4/1(水)11:00オープン
場所:奈良市芝突抜町8-1(以前ボリクコーヒーのあったところ)
営業時間:11:00〜日没
定休日:月曜日
私も愛用しているNAOTの靴を買うために奈良に来られるお客様もいらっしゃるほど。NAOTの直営店として、NAOTの靴をゆっくり選べる空間が誕生しますよ。

◆そして「ボリクコーヒー」はこちらに移転しています。
3/3(火)にオープンしました。
場所:奈良市西新屋町40-1(地図はこちら
営業時間:12:00〜18:00
定休日:月曜・火曜日

カフェや雑貨のお店がオープンするのって、わくわくと楽しいですね。
オープンされたら、またお伺いしてブログアップいたしますね。

◆店舗を移転オープンされた「若草カレー」へ行ってきました。


今週いっぱい(3/13まで)はプレオープン価格でちょっぴりお得です。辛いのが苦手な私はこちらの甘口カレーが好きでよくいただいています。テイクアウトのカレーパンも美味しそうでしたよ。
場所:餅飯殿センター街「魚万」さん斜め向かい
営業時間:11:30~15:00/17:00~21:00
定休日:木曜日 

2015年3月6日金曜日

二月堂修二会2015*南の局にて聴聞「咒師作法」

3月4日夜。明日からまた忙しくなるので今日こそはと二月堂まで。
裏参道、大湯屋辺りの小川の水音が聞こえた途端に、別の空間に足を踏み入れたような錯覚に陥りながら
裏参道の注連縄、登廊入口の注連縄と、二つの結界を越える頃には
気持ちも姿勢もまっすぐにあらたまって
上堂松明の杉葉の燃えた匂いが、聴聞に上がるはやる気持ちを
落ち着かせて、祓い浄めてくれるように思えました。

今年もお水取りに来られたなぁと、二月堂に来られたことに感謝しながら、ゆっくりゆっくりと登廊を上がっていきます。
菱灯籠の掛かった二月堂。舞台から見渡す夜の奈良の町。
お水取りが始まって、初めて上がった二月堂からの風景に少々センチメンタルになりながら、今日は南の局で聴聞いたします。
ちょうど「神名帳」の後の仮手水から練行衆が戻ってこられて
「大導師作法」が始まるところからでした。
昨年の修二会の「大導師作法」で、丁寧に詠み上げられた祈りの言葉を今年も拝聴するのを楽しみに、静かに局の中へ。
途中どんどん聴聞者が帰っていかれて、「大導師作法」に続く「咒師作法」の頃には、須弥壇の南面が正面に見えるところに位置することができました。ここからは「咒師作法」の様子が はっきりとよく見え、金襴の咒師帽を被ったしゅしさんの厳しく引き締まった表情、声を出さずに咒を唱えてらっしゃる様子、須弥壇の周りを巡って鈴を振り鳴らして四天王を勧請する場面。いつもは西の局で、戸帳越しに写る影から想像していた作法がリアルに迫ってくる不思議に、しばらく放心して見入っておりました。
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その他に、南の局で拝見したこと・・・
須弥壇の南東あたりに置いてあるという「時香盤」から煙が上がっているのがよく見えたこと。(「時香盤」とは 灰の上に線状に盛られたお香の燃え具合で時間の経過を計るもの)
須弥壇を荘厳する椿の枝が意外に大きく天高く感じたこと。
この椿の紅い色の華やぎや積み上げられたお壇供の美しさが、厳しい行法の束の間の慰めになっているのではと、ふと思ったり。
拝聴した「初夜」「後夜」の時導師さんの様子、処世界さんや権処世界さんの動きも垣間みえ、祈りを捧げにお参りしたことを忘れそうなくらい食い入るように内陣の様子を拝見していました。
視覚がクリアになると聴覚も冴えるのか、「後夜」での「南北点呼」もはっきりと耳に聞こえたこと。
その他に「散華行道」での様子も、ゆっくりと時々立ち止まっての「初夜」の行道から、足を踏み鳴らしての「後夜」の行道、「晨朝」では走ってと、それぞれの様子の違いを拝見でき、最後の「晨朝」では体育会系の叫ぶようなナムカンの「宝号」も耳に残りました。
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修二会の一コマが映像として目に焼き付き、午前1時に大鐘の撞かれているのも耳に入ってきて、五感が研ぎすまされてきていることに、もっと聴聞を続けていたいと少々ハイな気分になるのでしたが・・・。
練行衆も下堂されたあと、最後にもう一度 須弥壇へ向って十一面観音さまへ心を合せて局を後にしました。

2015年3月4日水曜日

「安全・安心マップ LIFE GUIDE nara」

奈良県旅館ホテル組合発行の
「安全・安心マップ LIFE GUIDE nara」が届きました。
 〜暮らすように旅する奈良〜
奈良を訪れる外国人観光客が大変多くなっています。
このマップは、海外からの観光客の皆様が安心して奈良市内を散策できるよう、市内の名所周辺を中心に、病院や、薬局、銀行、交番、公衆トイレなどの施設を示したものです。
英語と日本語を併記していますので、困った時は近くの人にマップを見せながら教えてもらえるようになっています。
This guide map is to help visitors safely navigate Nara city.
You'll find tourist spots ATM, hospital, pharmacies, banks, police stations, public toilets, and emergency site.
If you need any further help, please do not hesitate to ask a local, they’re always willing to help you.

マップは市内の観光案内所などにも置いてあるようです。外国人でなくても便利なマップですので、見かけたら是非お手に取ってみて下さい。そしてもし、外国人観光客の方からお尋ねがありましたら、どうぞよろしくお願いします! 

2015年3月3日火曜日

春を楽しむ*

お水取りが始まって3日目。
雨が降ったり少々忙しかったりして、まだ二月堂へ行けずにいます。
今年はお水取りをまったく初めてご覧になる方も多くいらっしゃるので、初めての方にもわかりやすくストレスなく見学できるよう、丁寧にご説明してサポート。そして、翌朝にお客様から修二会の感想をお聞きするのを楽しみに過ごしています。
お松明に奉納の竹で作られた花入れを出してきて春らしく
そして糊こぼしの椿を飾ったりして修二会らしく。
そうそう、庭の椿にメジロが夢中で蜜を吸っていましたよ。
春が待ち焦がれますね。

2015年3月2日月曜日

「入江泰吉旧居」一般公開始まる*

東大寺戒壇院にほど近い水門町に残る、写真家・入江泰吉さんの生前のお住まいが「入江泰吉旧居」として、3/1より開館しました。
入江さんが水門町に住居を構えられたのは戦後間もなくで、86歳で亡くなるまでの40年以上をここで過ごされました。
奈良を愛し大和路の風物を撮り続けた入江泰吉さん。
私事ですが、私達が奈良倶楽部を始める前に、奈良に引っ越す前に、入江さんの写真集から奈良について学んだことが大変多かったのです。
そしてしばらくして開館した「入江泰吉写真美術館」で、展示された大きな迫力ある仏像の写真に触れて、仏さまの素晴らしさを知ることになったことも懐かしく思い出されます。 
一般公開初日には伺えなかったのですが、奈良倶楽部のお客樣方に早くご案内したい気持ちもあって、旧居内部の写真を「旧居案内コーディネーター」を務める倉橋みどりさんから送っていただきました。
上の画像↑は、玄関を入ってすぐの場所にある飾り棚。短冊には
「うつりゆく はじめもはても しらゆきの あやしきものは こころなりけり 太田垣蓮月尼の歌を誌す 華厳海雲」と書いてあるのだそうです。
愛用のロッキングチェアがある書斎。ここで、原稿執筆や読書の他、趣味の木っ端仏やガラス絵も作られていたそうです。
応接間のソファ、テーブル、ファブリック、本棚は生前のままのもの。

奈良を愛した写真家 入江泰吉さんが創作に打ち込んだ暗室や、作品の構成を練った書斎、万葉の植物を愛したお庭など、入江さんの仕事ぶりや毎日の暮らし、交友関係、また歴史文化の深い理解に裏打ちされた美意識やまなざしに思いを馳せていただけます。今後、入江氏の美学の原点を探る写真に関する講座等も開催します。(奈良市HPより)

今後のイベントや講座の予定は・・・

◆シリーズ講座「入江泰吉を語り継ぐ」
入江泰吉ゆかりの人々によるトークイベント
第一回は、3/8(日)14:00~15:00 ゲストは写真家・矢野健彦氏
◆シリーズ講座「入江泰吉の『ことば』を学ぶ」
数々の自身の言葉から、大和路を写真で表現した入江泰吉のこころを学びます。
◆暗室見学・体験講座
数多くのモノクロ作品を生み出した暗室を使ってのプリント制作体験イベント
◆旧居案内
毎週日曜に1日3回(11時~/13時~/15時~)
旧居をコーディネーターが案内します。1回約30分/無料

入江さんが暮らした空間に佇み、入江さんの奈良へのまなざしや美意識に触れてみたいですね。東大寺戒壇院からもすぐのところにありますので、是非「入江泰吉旧居」へお立ち寄りくださいませ。

 「入江泰吉旧居」
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は最も近い平日)
入館料:200円/20名以上の団体は100円
    (70歳以上と高校生以下は無料)
住所:奈良市水門町49-2
電話:0742-27-1689

2015年3月1日日曜日

うつわ文居で「伊藤明美展」*

うつわ文居で開催中の「伊藤明美展 春のうつわ」
福岡県田川市在住の伊藤明美さんは、李朝や古唐津の器が持つ素朴な力強さを活かした、使うことで味わいの出る器づくりをされています。
奈良での作品展開催が3度目となり、すっかりこの時期の奈良に、お水取りの魅力の虜になってしまわれた伊藤さん。奈良倶楽部にご宿泊いただいて深夜の行法にもお出かけになって、修二会の奥深さを体験される毎に、また来年も奈良ヘと思って下さっているようです。(ありがとうございます!)
昨日から始まった作品展に、まだ時間が取れずにお伺いできていないのですが、「うつわ文居」フェイスブックページから、許可を得て写真をいただきました。
今回は、春に向っていく季節に相応しいうつわをテーマに、酒器・茶碗・小服茶碗・食器など約140点の作品が出品されています。
その他に、野点用の振出や小服茶碗なども。
「うつわ文居」さんは、JR奈良駅から三条通りを入って徒歩3分程の右手にある「菊屋」さんの2階にあります。駅から奈良公園方面へと歩いて向われる際に、是非お立ち寄り下さいませ。

「伊藤明美展 春のうつわ」

会期:2/28〜3/8
開廊時間:11:00〜18:00(最終日は16:00まで)
会場:うつわ文居(0742-93-8104)