ページ

2010年5月18日火曜日

春日大社「朝のお参り」

仕事柄、奈良の寺社のHPは時々チェックをしているのですが
春日大社の「平城遷都1300年記念事業」の一つで
先日来より気になっていたのが『朝拝』という朝のお参り

”神様の世界をプチ体験、癒しのひととき・朝のお参り”とあり
朝9:00前に集合・特に出欠は取りません・無料・所要時間30分という
ゆる〜い内容が気に入って、お客様のいらっしゃらない休日明けの朝。
今日こそはと、行ってまいりました。

いつものように自転車で大仏殿前を通りますと・・・
 大仏殿の西側辺り。あれれ、いつもと様子が違うじゃない?
「ああ、今日はツアーオブジャパン奈良ステージの日だったんだ !」
大仏殿前をちょうど9:00amにスタートされるのだけれど
これを見学していたら「朝拝」に間に合わないしで後ろ髪引かれながら
この場を立ち去ろうとしたら・・・今日で拝観見納めの法華堂参拝に
来られたこの方と遭遇〜。何でも9:30amまで三月堂に入堂できなくて
大仏殿に時間待ちしに来られたところでした。
「私はこれから春日大社の朝拝に行くのだけれど」とお誘いして
一緒にお参りすることに。・・・でもちょっとお喋りしていたら
集合時間の9:00amを少し過ぎてしまった。集合場所の
参拝所横の直会殿ではもうお参りが始まっていました。
少々遅れましたが、途中から参列させていただきました。

この朝拝は、今まで神職の方や神社職員のみで行なわれていたのですが
遷都1300年を記念して、一般参拝者でも参加できるようになったもの。
今年一年だけなのか、これからもずっとなのか詳しく知りませんが
朝拝が出来ない日の年間カレンダーがHPに記載されていますのでご参考にして下さい。


「大祓詞」という祝詞を唱えるお参りは約10分程。その後、
神職の方と一緒に若宮神社など各神社を順次お参りしていきます。
この時に、色々な説明も聞くことができ
二礼二拍手一礼の参拝の作法の正しい姿勢や手の合わせ方など
細かいところまで教えていただけて、ちょっと神社通になった気分です。
参拝途中にある、良縁成就・夫婦円満の「夫婦大国社」ではちょうど
『御前立神像』が特別開扉中でした。(〜5/26まで 10:00~15:30)
若宮社の向こうにはりっぱな野生の藤。

さて、ここで問題です。下の写真↓のこれ、何だと思いますか?

答えは・・・
「おんまつり」の遷幸の儀の際、真っ暗闇の中
若宮社から春日大社参道へ曲がる時に、足元で目印になる石でした。


こうして説明を聞きながら、また本殿前に戻ってきて
朝拝の最後はお神酒をいただき解散です。

ちょっとした体験でしたが、なるほど朝のお参りは気分も安らかになって、癒し効果もありますね♪
朝のひととき、こういう体験もいいものでした。

::

春日大社境内の様子はブログ内のこちらの記事でもご覧いただけます。
また「ツアーオブジャパン奈良ステージ」昨年の記事はこちら

この後、もう一つの「祈りの回廊〜秘宝秘仏特別開帳」を訪ねます。
(・・・続く)

奈良きたまち*「koharu cafe」

自称「きたまちウオッチャー」ことワタクシメが
ニューオープンのお店を偶然見つけました。

近くのスーパーへお買い物の帰り道。
地元の人しか 通らないような裏道にひっそりと出ていた看板。

あれ?こんなところにカフェ?
買い物袋を持ちながらも、好奇心が先に立って「ええぃ入っちゃえ」

借家だった古いお家に誰も住まなくなって
壊してしまうのも惜しかったので・・・と店主さん。
自らも改装して古いお家をまた人の集まるところにと。




メニューにお昼ごはんもあったので
早速ランチセット(950円飲み物付き)をお願いしました。

まだオープンして10日も経っていないので
誰も知らないお店です。
ほっとひと息つきたい昼下がりにどうぞ**

「koharu cafe」

住所:奈良市東包永町61(若草公民館の近所)
TEL:0742-26-1710
営業時間:11:00~17:00
定休日:第1・3水曜日・木曜日

2010年5月17日月曜日

霊山寺*三重塔内陣壁画公開とバラ園

東大寺大仏建立の功労者・行基さんと
大仏開眼法要の導師を務めた菩提僊那僧正により創建された霊山寺
霊山寺では、通常非公開の三重塔初層が特別開扉され
内陣の美しい壁画が拝観できます。(5/15~6/6)
また、本堂(国宝)の厨子が開かれ、本尊の薬師如来坐像や
日光・月光菩薩立像も特別開帳されています。

塔内陣の壁画は鎌倉時代終わりから南北朝時代にかけて制作され
一部剥脱しているところもありますが
全体としては極彩色がよく残っていて美しい文様や飛天など
見応えのあるものでした。
三重塔は、三間三間の桧皮葺、総高17メートルの小塔で
1283〜1284年頃の建立と推定されています。
鎌倉期の純和様式で、各重中の間板扉、両脇の間連子窓、組物も
よく整ったその姿勢はなかなか華麗であります。
こちらの拝観は別途100円。
内部の壁画の様子はサイトに写真が ありますので。

本堂は 鎌倉期に建立されたもので国宝。
堂内は外陣、内陣、脇陣からなり、外陣の天井は折上小組格天井。
その下に額縁型の区画を設けその中に堅連子があり、また
正面三間は上が吹寄菱格子欄間、下には引き違い格子戸で
内外陣を区画しているのですが(サイトより抜粋)
詳しいことを知らなくても、堂内のいたるところに格子があって
建築的にも美しいなぁと思ってました。



また、薬師三尊の厨子が特別開扉されていますが
ご本尊とは別に、仏堂内壁に取り付けられたせん仏三尊像
左右両脇陣に安置されている阿弥陀如来座像大日如来坐像
目立たないけれど、いいお顔をされていました。

どうも、境内の派手派手しさに誤解しがちなんだけれど
じっくりお参りすると、それなりに静かな古寺なんだと
随分前に訪れた時に、ここのお寺に持ったイメージを
ちょっと払拭することができました。



霊山寺の境内は広くてもっと他にも色々あるのですが
少々疲れましたので、この後はバラ庭園だけ見て帰りました。

1200坪の庭園内に200種類2000株のバラが美しく咲き誇っています。
開花状況としては、今年は遅い目のようで、まだこれからの様子でした。来週から6月上旬ころまでは充分楽しめると思います。
ではたくさんの品種の中から少しだけご紹介しましょう。

エナハークネス(英)


カクテル(仏)


カーディナル(独)

スパニッシュビューティ(西)

バタースコッチ(米)

テディベア(米)

ブルームーン(独)

ホワイトマスターピース(米)

レオニダス(仏)

プリンセスダイアナ(英)

では日本の薔薇もご紹介しましょう。
プリンセスアイコ

万葉

都大路

花嫁

なにわ茨

「霊山寺」では次のようなイベントも行われます。
・5/23 13:00~「薔薇会式・えと祭り
・5/29 13:00~「假屋崎省吾デモンストレーション&トークショー
・5/29~6/6  「假屋崎省吾個展
(詳細は各リンク先をご覧下さい。)

2010年5月15日土曜日

交友録*交流録

以前のブログ「奈良倶楽部通信」になかったラベルを一つ。
お店をしていて知り合えた方々、宿泊のお客さまや
お店つながりの方や ブログつながりの方・・などなど
ちょっとした交流&交友録を綴ってみたいと思います☆

まずは最近ご宿泊いただいたお客さまより
「ブログに奈良倶楽部のこと書きましたよ」とのメールあり。
お二人とも、偶然一人旅の方でした。

お一人は、初めての奈良旅のようで
GW中の一泊2日の旅行記()は
法隆寺・平城宮跡会場・東大寺・ならまち・朝の二月堂や国宝館と
奈良旅の王道をめいっぱい楽しまれた様子が書かれていて
思わずこちらも一緒に奈良の街角を歩いているような錯覚に。
上記↑の☆印が奈良倶楽部について書いて下さったページです。
その中で、奈良倶楽部のことを
「とにかく、何の気負いもなく、自然体でいられるお宿だった。
本当にここに泊まってよかったな~。
また奈良にヒトリで行くときはお世話になりたいと思う。」
・・・と書いて下さって、大変嬉しかったです。
どうもありがとうございました。また是非お越し下さいね!

そして、もう一人の方は つい最近ブログを始められた
奈良倶楽部のリピーターさん。何度も訪れている奈良、
今回は法華寺での光明皇后御遠忌法要に参列のためにお越しでした。
(★★)  ←☆印が奈良倶楽部についての記事です。
奈良倶楽部を、自分のお家に帰ってきたように思う・・と
おっしゃって下さって本当にいつもどうもありがとうございます!

::

またブログを通して知り合えた、詩を書く若い友人からは
二冊の詩集をいただきました。ありがとうございます。
身近に詩を創作する人と知り合えたことで
今まで遠い存在だった「言葉の世界」の垣根が低くなって
ひょっとして自分も何か書き綴れるかもと錯覚してしまう
こんな夢想も楽しいことです。(夢想だけですが)

以前、この方から「奈良に越してきて、奈良の自然の中で
言葉が出てくるようになった。詩が生まれるようになった。」と
お聞きしたことがあります。奈良の美しい自然の中で暮らし
感受性豊かな心で得たインスピレーションを、このような言葉で
綴ることができる、その詩才にちょっとだけ嫉妬を覚えながらも
自分自身がもう少しゆっくりと暮らさないと言葉は生まれ出ないと
効率や段取りや時間の有効活用ばかり考えている今の生活を
ちょっと反省してしまいました。
いい詩集でした。ありがとうございました。
(奈良倶楽部 図書室の蔵書として置かせていただきました。)

最後に、この方もブログ繋がりで知り合えたのですが
ただ今「しくるくんの現代アート展」開催中★
平日は会場にいらっしゃると思って訪ねたのでしたが
お会いできずに残念でした。(私の勘違いでしたね)
使用後は捨てられるだけのトイレットペーパーの芯を使って
色んなインスタレーション。この中の何十本かは
奈良倶楽部のお客さまの協力で生まれた芯ですね^^

::

世代や職業、性別をこえてこうした交流ができるのも
お店という看板をしょっているからかもしれません。

昨晩は、80代のご高齢の女性のお客さまですが
60代の男性4人とご一緒の旅でご宿泊下さいました。
30年前に在職していた会社の元同僚同士だそうで
退職してからも家族付き合いがあり、数年前から
男性陣の中に紅一点、誘ってもらって一年に一度の
一泊旅行をご一緒されているのだそうです。
考え方や会話のセンス、前向きで柔らかで謙虚な人柄など
この方に学びたいものがたくさんありました。

::

また、今日は
先だってのお水取りの時期にご宿泊いただいたT様の結婚式の日。
奈良が大好きなので春日大社でお式を挙げられるのだそうで。
その時に、このお話を聞いて 何だか地元民として
とても嬉しくて、照れながらも誇らしく感じたものでした。
Tさま、ご結婚おめでとうございます。
末永くお幸せに!心よりお祝い申し上げます。

多くの方との出会いや交流をいただき「一期一会」に感謝です。

2010年5月13日木曜日

しっとり美しい「依水園」

前園で、三秀亭を背景に平戸ツツジやイロハモミジなど ↑
同じくこちらも、少しアングルをかえて ↓


氷心亭を前園の方から望む。↓


青紅葉に包まれた清秀庵 ↓


後園へ出て、東大寺南大門や若草山を借景に ↓


とにかくどこも緑が美しい!

満開をちょっと過ぎているけれど、平戸ツツジのピンクと
木々のフレッシュグリーンの配色がいい感じで♪








今日、ここに来たのは
杜若がお目当てだったのですが、もう少しまだのようでした。



咲いていたのはこの一輪だけ。

前園の池では睡蓮も。


最後に満開の平戸ツツジをどうぞ♪


一週間前に訪れた、山辺の道の「長岳寺」の杜若が
ちょうど今が一番綺麗と小耳にはさんだので
長岳寺までは無理でも、すぐ近くの「依水園」なら
お散歩途中にでも寄れるからと、見にきたのでしたが
まだ杜若はもう少し先、平戸ツツジは見頃過ぎという様子でした。

花の見頃の一番のときではなかったのですが
美しく手入れされた庭園は、しっとりとした趣きがあり
5月の爽やかな風と柔らかな陽の光と木々の葉の重なりが
美しいハーモニーを奏でているようで
気持ちのいいお散歩のひとときでした。

寒さがぶり返しているので
杜若の見頃の時期は何ともいえませんが
来週になってからかもしれませんね。

庭園という限られたスペースの、手を入れた花々ですが
「ちょうど今日」という一番調和の取れた美しい一日があって
そういう日に、その美しさを感じとることができるのも
小さな幸せのように思います。
先日の藤の園では、まさに至福のひとときでしたもの。)

『依水園』

開園時間:9:30~16:30
休園日:毎週火曜日、年末年始
入園料:大人650円
住所:奈良市水門町74
tel:0742-25-0781

*昨年11月に訪れた「依水園」の様子はこちらです。

2010年5月12日水曜日

あしびの思い出



雑誌『いきいき』に掲載中の清川妙先生の随筆「清川妙の徒然草」
6月号は「あしびの花ざかりに」というお話です。

この随筆のために3月の終わり頃、奈良に取材に来られた先生。
清川先生をご案内された『あかい奈良』編集長倉橋みどりさん
ご紹介で、この日は奈良倶楽部にご宿泊をいただきました。

そしてつい先日、倉橋さんが
「奈良倶楽部のこと、たくさん書いて下さってますよ〜」と
『いきいき』6月号をお持ち下さったのですが・・・。
ここで、中々うまく自分のことを紹介することができません。
(奥ゆかしいとかじゃなくて自意識過剰で勝手に照れているだけなのですが^^)

奈良倶楽部のことはさておき、徒然草の中のお話とともに紡がれた
清川先生の文章がとても美しく瑞々しい感性でしっとりと心に響きます。

同じように瑞々しい感性で、日々のできごとを美しい言葉で綴られる
『まほろば・・・つれづれ日記」のしをんさんに、このお話を
しましたら「じゃ、私が紹介してあげるよ」と・・・。

そして本日、過分な言葉で紹介していただきましたので
少しだけ文章をお借りしてここに転載させていただきます。

『まほろば・・・つれづれ日記』”ピンクのあしび”より

掲載されたエッセイ「清川妙さんの徒然草」には、
清川さんが若き日に過された奈良で出会った恩師との思い出が、
徒然草の一文とともに綴られ、そして今年の春“花ざかりのあしび”を求めて
奈良を旅をされたことを語っていらっしゃいます。


残念ながら、清川さんの“花ざかりのあしび”を見たいという願いは
今回の奈良の旅では叶いませんでしたが
奈良倶楽部さんの引き出しの中から取り出された
“浄瑠璃寺のピンクのあしび”との出会いが、
あらたな喜びになったと締めくくられていました。


会話のなかで交わすさりげない一言。
奈良倶楽部さんの“引き出しの中”から取り出されたその一言が
清川さんの琴線にふれ、恩師との思い出に帰る旅を
より深く楽しいものにしていったのでしょう。

清川妙さんの美しい文章にも、とても心ひかれましたし
エッセイの中に奈良倶楽部さんが登場されたこともとても嬉しくて
ここでご紹介させていただきました。



・・・・・しをんさん、
素敵にご紹介していただきどうもありがとうございました。

::

清川先生の”あしびの花吹雪”のような思い出ではないのですが
奈良倶楽部にも、あしびの花にまつわる思い出があるのです。

開業当時のロゴマークには、ピンクのあしびがあしらわれていました。
奈良に住んで、ピンクのあしびの花を見つけるたびに
このデザインを決めた時の情景が浮かんできて
開業前の不安だった気持ちや一生懸命なひたむきさなども
思い出されて、少々懐かしい気持ちになるのでした・・・。

ピンクのあしびの花の思い出 ・・・
89歳で今なお素敵に輝いてらっしゃる清川先生にお会いして
これからは、前向きに明るく楽しく生きていくことの
素晴らしさを思い描くことでしょう。
ご縁をいただきましたこと、ありがとうございました。