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2010年12月16日木曜日

東大寺開山忌*


12月16日は、東大寺初代別当 良弁(ろうべん)僧正のご命日。
朝の法要の後、法華堂「執金剛神立像」、開山堂「良弁僧正坐像」
俊乗堂「重源上人坐像」各御像の特別開扉が行われます。

法華堂は修理中のため、執金剛神立像の拝観はいつもと違って
後ろの扉から入って拝観させていただくことになり
ちょうど修理中の堂内の様子も見ることができました。
それにしても・・・
年に一度 特別に開扉される「執金剛神立像」の美しいこと!
長い間、秘仏であったために彩色が色鮮やかに残っていて
大仏殿建立よりも古い時代からの仏像とは思えないくらい・・・。
甲冑に身を固め金剛杵を振り上げて忿怒の表情をされていますが
なぜかいつもきりっと引き締まったプロポーションの美しさに目がいってしまいます。


私自身は毎年必ずお参りしているわけではないのですが
こんなに近くにいらっしゃるのだから、できるだけ開山忌には法華堂へお参りしたいと思っている、ちょっと素敵な御像であります。
説明はクリックで拡大します。↓


開山忌の特別開扉、今年は正倉院展の期間中に特別公開されていた
「法華堂経庫」も再公開されてました。

こちらは開山堂。
 
俊乗堂。
行基堂や
念仏堂も今日は扉が開いていて、それぞれお参りさせていただきました。
特に念仏堂に安置されていますお地蔵様は大らかで泰然としたご様子。
そして大変見目麗しいお顔立ちのお地蔵様で
こういう機会にお参りできてよかったです。

帰り道。二月堂裏参道の紫木蓮にはたくさんの花芽がついていて
開山忌の日に、二月堂修二会参籠の練行衆が発表されることも合わせて
今日はもう冬を一飛びして 修二会の頃を思ったりしていました。
 

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東大寺の秘仏開扉について*

・法華堂(国宝)「執金剛神立像」(国宝)・・12/16のみ(有料)
開山堂(国宝)「良弁僧正坐像」(国宝)・・12/16のみ(無料)
俊乗堂    「重源上人坐像」(国宝)・・7/5(無料)12/16(有料)