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2010年12月26日日曜日

「観るを楽しむ」


というラベルで美術鑑賞記などを書いているのですが
しっかり書かないととか、ちゃんと調べてからとか
そんなことを考え出すと 書くことがプレッシャーになって
ちっとも「観るを楽し」めなくなってしまっているこの頃。

あ、いえ。観ているときはとっても楽しいのです。
美術鑑賞は私の楽しみの一つ。一番の楽しみでもあります。

ただ、帰ってからそれをブログにアップしなきゃと思うと
近頃はちょっと気が重くなるのです。
そう、この時期はパソコンの前にゆっくり座っている時間なんて作れませんものね。そうして延び延びにしているといつまでたっても
あの記事書けてない・・・と、負担になってくるので
今日は心の大掃除。溜まりに溜まった負担を
画像アップ中心・簡単文章で軽くしちゃいましょう。
(トップの画像は松柏美術館の庭に咲く山茶花)

先日、写真美術館では
こちらを鑑賞。
もちろん鑑賞記はこの方に丸投げさせていただきます。(サンキュ!です)

この日は出かける前に、来月の若草山山焼きの日にご宿泊予約の
お客さまから、撮影ポイントでお奨めのところを教えてほしいと
お電話があって、 会場にいらっしゃった日本経済新聞社賞受賞の
野本さんにお奨めポイントのアドバイスもいただけました。
展示された3名の方の受賞作品はどれもこれも素晴らしく
奈良っていいなぁと写真を通して再認識。


そして、この時一緒に鑑賞した夫が
「會津八一と奈良の写真家−工藤利三郎・小川晴暘・入江泰吉」展の
小川晴暘さん撮影の法華堂金剛力士像を観たいと言ったところから
後日、金剛力士像が展示中の「なら仏像館」にも行ってみることに。

ただ、国立博物館「なら仏像館」の方は休館中でした。(1/2から)
西新館で開催中の「珠玉の仏教美術」展と「国宝を味わう」展も
もう一度観たいので、お正月のお楽しみにまた再訪いたしましょう。

ならば、ということで小川晴暘さんの「飛鳥園」へも足を延ばして。

あ、どうぞこちらです。
りっぱな牡鹿が案内してくれました。

普段、私は美術館へはほとんど一人で訪れています。
美術鑑賞好きなら、自分のペースで観て回りたいですものね。
でも近頃は夫も一緒のことが多く、今回「飛鳥園」を初めて訪問して
いたく気に入った様子でした。

そして今日は「大和文華館」へ。


今年最後の休日を取った今日。行きたいところが3箇所あって
26日で閉館になるサントリーミュージアムのラスト展示「ポスター天国」も観たいし、こちらも今日が展示最終日の佐川美術館「脇田和」展も捨てがたい)でも、結局寒さに負けて、県外お出かけよりは
車でさっと行ける「大和文華館」に決定。
ちょうど開館50周年の記念名品展を開催中で
その第一回展の「日本絵画」の展示も今日が最終日。
先月「新日曜美術館」で取り上げられていた内容がとてもよかったので是非観てみたかったのでした。
この写真はTV画面より撮影したもの↑尾形光琳筆「扇面貼交手筥」や
国宝「一字蓮台法華経」の気高いくらいの美しさに目を奪われ
伝俵屋宗達「伊勢物語図色紙 六段 芥川」や、光悦筆「新古今和歌色紙」に舌鼓を打ち、他にも珠玉の名品揃いのコレクションに眼福のひとときでした。
前期展示の「婦女遊楽図屏風」と「寝覚物語絵巻」が観られなかったのは残念でしたが、帰宅してからもう一度見直したテレビの録画画面にまたうっとり。
開館50周年の記念名品展は1/6から2/13まで「日本工芸」の展示に続きます。大変楽しみなことです。

ここまで来たので「松柏美術館」にも行ってみましょう。
「大和文華館」もですが「松柏美術館」も夫、初めての訪問です。

松篁さんも淳之さんも、膨大な量のスケッチを描いていて
そういう過程でインスピレーションを得て創作されているのですね。
美術館の裏山の樹々にはたわわに実。
今日訪れた二つの小さな美術館。
初めての夫も思わず「いいところだな」と。
美術を愛する心が詰った 小さな宝石箱のようだと感じました。

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(追記)
今年も何だか忙しくしていて、県外での美術展はほとんどパスの状態でした。そのかわり、県内での展覧会、特に奈良国立博物館の展示は、展示替えもありますが、一つの展覧会を3回は鑑賞していたでしょうか。
中でも記憶に残る今年のベストワンは「大遣唐使展」。
奈良倶楽部のお客さま方も、そう口にされていましたし
お客さまとの話題も弾みました。
素晴らしい展覧会に奈良博の方々にお礼を伝えたいです。
ありがとうございました。

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こんな風にとりとめもなく書いていければいいのですが
たくさんの展覧会をまとめて書いたので、結局いつものように長くなってしまいましたね。最後までお付き合いありがとうございました。

そして今日の夜は・・・

ご近所の「NATIVE WORKS.」さん5周年お祝いの集いへ。
飛鳥さんや泉さんや理恵ちゃんやアポロさんの美味しいお料理をいただきながら、若い世代の方々の輪の中で楽しいひととき。
NATIVE WORKS.さん。5周年おめでとうございます!