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2010年12月20日月曜日

土の下のロマン*


今年の奈良を振り返ってみると・・・
歴史上の発見・発掘がとても多かったような気がします。
中でも記憶に残っているものを幾つか、ピックアップしてみました。

桜井茶臼山古墳から国内最多の銅鏡片出土
御所市秋津遺跡で囲形埴輪の原型出土
中宮寺で心柱建立の櫓跡出土
橿原市観音寺本馬遺跡で縄文時代晩期の樹木の根株出土
大和郡山市の筒井城跡で信長の「破城」跡が見つかる 
明日香村の甘樫丘東麓遺跡で蘇我邸の城柵が見つかる
西大寺旧境内で渡来人の名前を記した須恵器が見つかる
平城宮跡で礎石建物跡と築地塀跡出土
明日香村の飛鳥京跡最大級の建物跡発見
桜井市の脇本遺跡で飛鳥時代の大型建物跡出土
興福寺南大門跡から出土の鎮壇具に魚の骨が見つかる
平城宮跡の便槽遺構から寄生虫の卵の遺物が見つかる
御所市の中西遺跡で弥生時代前期の埋没林と水田跡が出土
元興寺の禅室に最古の現役木造建材が見つかる
明日香村の牽牛子塚古墳が八角形墳と判明。斉明天皇陵か?
牽牛子塚古墳前に別の古墳。大田皇女の墓か?
桜井市の纏向遺跡で桃の種2000個出土
東大寺大仏の足元から幻の宝刀
御所市の秋津遺跡で大型建物群が見つかる
春日大社東塔跡「雨落溝」とみられる遺構の一部が見つかる
(◆印は新聞記事をリンク、印はかぎろひさんのブログ記事をリンクさせていただきました。)

ざっと数えても20件。本当にすごい!という印象の一年でした。
でも、私なんかは「ふわ〜。すごいな〜」と感心しているだけですが
こういう風に、きちんと出土するまでには、どれほどの地道な発掘作業や調査などの時間が費やされ継続されていることか。出土した遺物の保存や整理や研究など 、文化財と関わることはロマンもあるのでしょうが苦労も大変なことでしょうね。
こういう世界を詳しく知らないながらも、ちょこっと想像して
ちょこっと興味を持ってみたりしました。

トップの画像は奈良国立博物館敷地内の「春日大社東塔跡」発掘現場。
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