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2013年1月13日日曜日

春日大社一の鳥居*

春日大社の一の鳥居。
春日大社では「おん祭」や「春日祭」などの祭礼の際
一の鳥居に御神木のナギの枝が掛けられます。
(偶然その様子を拝見した時のブログ記事はこちら

↑「おん祭」期間中の一の鳥居。

今までは、祭礼の期間以外は御神木が掛けられていない一の鳥居でしたが、昨年より、ずっと北側(向かって左側)にだけ一本、御神木が残されるようになって、何か意味があるのかなぁと思っていました。
ひょっとして、その年だけのことかなとも思っていたのでしたが
今年も、このように北側一本だけに御神木が掛けられた状態です。

先日の「嘉例ノ本宮登拝」の直会 の際に、神職の方と親しくお話できる機会がありましたので、思い切ってお尋ねしました。

神職の方が仰るには、猿沢池に住む龍が、春日大社本社第四殿の後ろにある宝珠を狙って、鳥居の上で、頭を北にして、寝そべっているという言伝えが有り、南側に御神木があると尻尾が当たってくすぐったいと・・・。それで南側の御神木を取っているという古儀に則って、昨年よりこのようにされているのだそうです。

一の鳥居の上に、尻尾を垂らして寝そべっている龍の姿。
このお話を聞いて以来、ここを通るたびにその姿を想像してしまって
くすっとなっています。