昨年の3月から、奈良倶楽部25年記念イベントとして一年を通して開催してた「ティータイム茶論」もいよいよ最後の会となりました。
フィナーレを飾るのは飯田むつみさんの「茶粥の会」です。
東大寺の塔頭に生まれ、毎朝 茶粥を食べ親しんでこられた飯田むつみさんは、レストランでいただくような かしこまった茶粥でなく、日常の食べ物としての茶粥をもっと知ってほしい、奈良の伝統食「茶粥」をもっと手軽に食べてほしいと、こうして「茶粥の会」を 時々催してらっしゃいます。
簡単な紹介になりますが、当日実演していただいた様子を・・・
大きなお鍋には、前の晩に洗っておいた3合のお米と8倍の水と、茶袋ちゃんぶくろに入れた、分量のほうじ茶粉。お鍋二つは、おかわり用に時間差をつけて炊き始めます。6合のお米で18人分お代わりもいただけましたので、茶粥というのは随分節約にもなるということがわかりました。
沸騰したら、蓋を取って強めの中火で
鍋の底をお玉で軽く混ぜ、アクもすくい取り
ぐらぐらと米を踊らせるくらい、10~12分位炊き上げていきます。
5分炊き↑から8分炊き↓くらいの様子です。
お米がふわーっと膨らんだ状態になったら出来上がりです。
奈良倶楽部の館内に焙じ茶のいい香りが漂う中、茶粥にまつわる色々なお話もしていただけました。
そうこうする内に、出来上がりましたよ。
では、いただきましょう。
茶粥自体には味をつけてないので、梅干しや塩昆布、お香こ、そして
二月堂の行法味噌などといただきます。
写真は↑↓参加者の方の、ブログ記事から拝借させていただきました。
デザートは、焙じ茶粉をたっぷり入れたクッキーと黒豆ゼリー。
(最後のティータイム茶論ということで、ちょっと張り切って
初めてお手製デザートが登場です^^お料理も頑張りました^^)
参加者の皆さんが和気藹々と楽しんで下さっている様子が、裏方仕事をしている私にも伝わってきてとても嬉しかったです。本当にいい時間を共有させて頂きました。
一年間の中で、奈良倶楽部25年記念イベントに参加して下さった皆様、講師の皆様、あらためまして、どうもありがとうございました。
余談ですが、この日の参加者の中には、お一人旅の方が4名いらっしゃって(皆さん、奈良倶楽部のリピーターさんですが)、茶粥をいただきながら話が盛り上がり、夕方からの若草山焼きにご一緒され、朝食の席も一緒になって、それぞれの「奈良話」に花が咲いていました。このようなご縁や輪を繋げる場として奈良倶楽部があることに感謝です。
25年記念イベントとしての「ティータイム茶論」は、これで一旦終了しますが、今後も機会があれば、奈良倶楽部を使って何か企画していきたいと思っています。その節はまたどうぞよろしくお願いいたします。
また25年記念イベントの最後の企画「奈良の旅人エッセイ」は
締切りが2/10ですから、こちらもどうぞよろしくお願い申し上げます。
最後に、今までの「ティータイム茶論」の様子です。
第1回 3月「 奈良で始まったこと」中島史子さん★
第2回 4月「かぎろひさんと歩く東大寺境内桜巡り」豊永かずみさん★
第3回 6月「奈良のたからもの」石村由起子さん★
第4回 9月「美しい葛を知る」中井孝嘉さん★
第5回 10月「天平の余韻ひびき~雅楽器と復元された正倉院楽器と~」田島和枝さん★