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2015年5月2日土曜日

「奈良町にぎわいの家」

奈良町に新しい観光スポットがお目見えしました。
築100年の町家空間「奈良町にぎわいの家」

新聞記事からの要約ですが・・・「奈良町にぎわいの家」とは
平成24年度に市が約9千万円で買い取り、25、26年度に全面改修。
敷地面積約670㎡。元は古美術商・大隅家の屋敷で、木造2階建ての主屋では、大正6年の棟札が見つかっている。蔵はならまちで最も古いとみられ、江戸中期を下らないという。離れもあり、自由で斬新な発想を取り入れた建物配置となっている。改修工事では、台所に姿を変えていた通り庭を、かまどがあった当初の姿に復元。飯や茶粥を炊くこともできるようになった。「奈良町にぎわいの家」としてオープン後は、町家での生活体験や中新屋町で今も続く庚申講などで活用が期待されている。

・・・というように、取り壊しの危機にあった町家をりっぱに改修して、地域の繋がりや観光振興に使われるようになったというのは素晴らしいことだと感じ入りながら伺いました。
玄関(写真の左手)から入ったところ↑↓
通りに面した店舗だったところの2階はとても天井が低くなってます。
住居棟(母屋)は奥に長く長くとても広いです。
三間続きの座敷にはそれぞれに床の間がありました。
手前の座敷はお茶室にも。(お茶室はもう一間あり)
真ん中の座敷。床の間には本物を置いてほしいとちょっと残念。
三間続きの座敷から見える四季の庭。

一番奥の座敷↑にはりっぱな仏間↓も。(天井絵もご覧下さい)

奥の離れ↑もりっぱでした。離れから見た母屋↓
母屋と離れの間の廊下にお手洗いなど↓
離れと母屋に高低差があるので廊下もこのようになっていました。
離れから見た住居棟↓お庭に臼型の石もあり。

離れの座敷もりっぱでした↑↓
離れの板戸に描かれた絵に注目↓
離れのお隣には、江戸中期に建てられた、奈良町で一番古い蔵。
蔵の中はギャラリーのように利用できるようです。
通り庭には、元のようにかまどが復元されて、茶粥や飯を炊いたりのかまど体験ができるようになっています。
ところで、このかまど↑の手前には、このような階段があって
階段下は座敷から見ると化粧台になっているという不思議な造り。
町家のお座敷を使って色々なイベント企画も盛り沢山です。
詳しくはHPの「イベント情報」をご覧下さい。→こちら
落語や箏曲、お茶会、文化講座など楽しそうですね。
ところで「にぎわいの家」のコンセプトの一つでもある「二十四節気」のロゴデザインがシンプルで素敵です。(こちら
「奈良町にぎわいの家」
開館時間:9:00~17:00
休館日:毎週水曜日(祝日の場合は翌日)
入館料:無料
住所:奈良市中新屋町5
TEL:0742-20-1917
駐車場:なし

HPより拝借した館内の見取り図も参考に。
kannai-map
すでに行ってこられた方々から「広くてりっぱでした」とお聞きしていた通りの、表屋造のりっぱな町家で、これなら京町家にもひけを取らないと思いました。花活けや室礼など 大人の女性も見て楽しめるような仕掛けがあればもっと素敵かなと・・・そんな感想を持ったのでした。