先日、飛び込みで倉橋みどりさん主宰の俳句講座に参加しました。
こちらは月一回(第一水曜日の19:00~21:00)「ギャルリ・サンク」で開催されている初心者向け俳句講座で、一回だけの参加もOK。
まずは俳句について学び、句作は一年後というので、文章は書けても、俳句や短歌となると途端に敷居が高くなって固まってしまう私にもプレッシャーなく参加できたのでした。
まず俳句には「春・夏・秋・冬」とは別に「新年」という5つの季語があり、今回は倉橋先生が選んだ新年の名句を何点か鑑賞しました。
冒頭の句「初空の藍と茜と満たしあふ」はその中の一句。
初日の出の前の、蒼い空と陽が昇りつつ淡く茜色に染まっていく空を「満たしあふ」という言葉で表現されて、いいなぁと思ったのでした。
藍と茜で「分かち合う」ではなく「満たしあふ」。
「満たしあふ」という言葉には、美しさが溢れるような・・・祝福されたような印象を感じました。
写真はブログ内過去記事(2012年12/12のBLUE HOUR★と2014年1/31 旧暦新年の日の出★)より。藍と茜で満たしあっている空の色。
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新年の季語には 「去年今年こぞことし」「新玉の年あらたまのとし」「初御空はつみそら」「御降おさがり・富正月とみしょうがつ」(正月に降る雨や雪のこと)「食積くいつみ」(おせち料理のこと)「七草・七種ななくさ」など、美しい響きの言葉がたくさんあり、季語を知るだけでも心豊かになりそうです。
その他に、教えていただいたこと・・・
・俳句は物を描くことで想いを伝える詩。(対して短歌は想いを描く。また俳句では楽しい・美しい・綺麗などの形容詞を使わない)
・日常で何気なく出会ったささやかなできごとや、季節の巡りや当たり前のことに感謝する詩。
・日常の小さな幸せを俳句に留めて未来の自分に残す。俳句は自分を表現するもの。
・俳句には必ず季語を入れる。季語とは、普段の暮しの中で見つける季節のある言葉のこと。季語を使うことで十七音の世界が広がる。
・・・・・などなど。
まだほんの入口に立っただけですが、少し知識を得るとまた違ったものが見えてきて楽しいものですね。
来月は2/3に開催予定です。
興味のある方は「ギャルリ・サンク」へお問い合わせ下さい。
また、同じく倉橋みどりさんの指導で俳句をつくる「はじめの一句」という俳句講座は「入江泰吉旧居」で開催されています。次回は2/28 14:00~16:00です。