奈良県立美術館で開催中の特別展「ニッポンの写実 そっくりの魔力」に行ってきました。
近代から現代までの写実絵画・超絶技巧による立体作品、高精細な映像作品を通じて本物「そっくり」に迫る美術の展開を紹介した展覧会。
磯江毅 高橋由一 須田悦弘などの好きな作品も展示されていたのが思わぬことでした。また教科書で見かける岸田劉生や、FOCUSの表紙を担当されていた三尾公三の作品に懐かしさを感じたり。その他に、すごいなぁと感心したのは、舞踏家の大野一雄を描いた作品(作者とモデルの大野一雄との距離感とか物語に想像力がかき立てられて)や、象牙で作った本物そっくりの工芸品など。それぞれ一点ずつの作品に力のあるので、充分楽しめたのですが、それだけに全体的には展覧会自体が散漫になっているような印象も受けました。
特別展「ニッポンの写実 そっくりの魔力」
会場:奈良県立美術館
会期:開催中~2018年1月14日(日)
開館時間:午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日・年末年始(12/27~1/1)・1/9(火)