12/8、今日は朝から冷たい雨が降って一気に季節は冬へ。
いえ、もう暦の上ではとっくに冬でしたが、秋の装いの美しさに心を奪われたままでいたいと、一人で抗っていただけでした。
冷たい雨のせいで観念して、ようやく冬の到来を認めた日ともいうべきでしょうか。いつもの大仏池もすっかり冬木立でした。
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つい2日前まで滞在していた東京では、あちこちの大銀杏から黄葉が舞い散り、雪のように降り注いでは降り積もり、それはそれは見事で、まるで往く秋を見送ったような感じでした。
上野公園↑や、旧岩崎邸庭園↓でも。
皇居の周りを歩いていて、偶然にも「皇居乾通り一般公開」がされていることを知って入った皇居でも。
思う存分、晩秋から初冬へ移りゆく風情を楽しませてもらったのです。
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東京へは、同じ年度に開業した同業の仲間たちとの年一回の懇親会で出かけたのでしたが、行きの新幹線や、小田原への道中に乗った小田急ロマンスカーや、宿泊のホテルへの往復で乗ったゆりかもめの車中から、大好きな富士山を何度も見ることができ、我を忘れてカメラに収める自分が可笑しいくらい富士山に見惚れることができました。
新幹線から↑
「小田原文化財団江之浦測候所」へ向かう小田急ロマンスカー から、いつもと違う角度から見る富士の山に感激!
ゆりかもめからの夕景をカメラに収めて、ふっと見ると富士山らしき山影が写っています。東京都内からこんなにはっきり大きく見えるとは知らなかったので、半信半疑のまま・・・
翌朝のゆりかもめから、富士山だと確認出来て嬉しかったこと!
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東京では美術館巡りが楽しみの一つなのですが、今回は二つだけ。
東京都立美術館「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」と、汐留ミュージアム「表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち展」。
どちらの展覧会も、画家個人の画業だけを取り上げたものでなく、あるものとの関連性や関係性を、多分に後世の研究者によって意味づけられたものを軸とした展覧会。
展覧会が意図したものを、理解できたような、できなかったような気もしますが、ルオー作品や、意外に多くのクレーの作品も観ることができ、まぁまぁよかったのではないかと思っています。
一日かけて出かけた 「小田原文化財団江之浦測候所」については、また後日にブログに綴りたいと思っています。
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奈良の冬の始まりから、東京の思い出話と、ブログの内容があちこち飛んでしまいましたが、今回あらためて思ったのは、東京と奈良では寒さの感度が違うということ。
奈良の冬は、寒いというよりは冷えるという感じで、来週の「おん祭」にお越しの皆さまは、どうぞしっかり温かくしてお越しくださいませ。