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2018年10月16日火曜日

新薬師寺「香薬師像の右手」特別公開

長く所在不明だった新薬師寺の「香薬師如来像の右手部分」が、正倉院展開催期間中(10/27~11/12)に、新薬師寺で特別公開されます。
高さ約73cmの香薬師像は白鳳時代を代表する仏像として多くの文化人らに愛された。しかし度々盗難に遭い、1943年に3度目の盗難に遭った後は行方が分からなくなっていた。
ところが、ノンフィクション作家の貴田正子さんや寺の調査で、盗難時には右手だけ本体から外されて難を逃れ、その後、1950年に何らかの理由で寺から流出したことが判明。2015年5月、鎌倉市内の寺で保管されていたのが確認された。
右手は同年10月に新薬師寺に返却され、法要の後、盗難防止のため奈良博に寄託された。今回の特別公開は、寺側が「ぜひお戻りいただきたい」と願い、決まった。毎日新聞記事より要約抜粋)

中田定観ご住職のFBによると
正倉院展開催にあたって香薬師如来様の右手を公開致します。
香薬師如来は、光明皇后の念持佛でありました。
正倉院の御物も聖武天皇、光明皇后の持物であります。
新薬師寺もご存じのように両陛下が建てられました。
この機会にゆかりのある二場所を訪ねられることをおすすめいたします。・・・とのこと。
また、平成20年に奈良教育大学敷地で、新薬師寺金堂礎石が発掘されましたが、その時の埋蔵物なども本堂内陣にて同時公開されます。

約70年ぶりに本来安置されていたお寺での参拝ができるということで、是非お参りさせていただきたいと思います。