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2011年3月16日水曜日

奈良の寺社でも・・・(追記あり)


先日の東大寺二月堂修二会では、北河原公敬 東大寺別当より
お松明の前に参拝者の皆さんへというメッセージがありました。

春日大社でも東日本大震災復祈願「萬度祓」がHPに案内されています。
「中臣祓」という、春日大社で最も大切にされている祝詞を
神職と参加者全員で、延べ一万回奉唱し、萬度祓に達する満願日まで
続けていくもの。 毎朝のお参り「朝拝」に合わせて行なわれますので
朝拝のある日はどなたでも参加できます。(開催日はHPを参照)
時間と集合場所は、朝8:50より春日大社直会殿です。

<3/17追記> 
今朝の毎日新聞奈良版にも「萬度祓」について載っていました。
一日の朝拝で唱えられる「中臣祓」は3回程だそうで
延べ1万回になるまでには10年以上費やすことになるのですね。
復興までにも膨大な時間が掛かりそうです。
被災地に平安な暮らしが取り戻されるまでの長い歳月を
心を寄せて継続して支援していきたいです。

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トップの画像は氷室神社の「氷献灯」氷の中のほのかな灯りです。
昨晩遅くに訪れました。
暗闇の中に浮かぶ氷の灯り。
境内の静けさと荘厳さにあらためて気持ちを込めて祈りを捧げます。
「氷献灯」次回は、3/21、4/1の18:00~22:00に行なわれます。

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その他、興福寺では当面の間 五重塔のライトアップが中止されます。

2011年3月15日火曜日

祈る

心が辛くて悲しくてもどかしい。
何をしてもやるせなくて虚無感を感じてしまう。
きっと多くの方が同じ思いを抱いていることと思う。

地震以来、こんな時だからこそ祈らなければと
そう思いながらも、すぐ家の近所で行なわれている祈りの法会
「二月堂修二会」にどうしても出かける元気がでなかった。
ずうっと心の中では祈っている。心をいつも寄せている。
でも、二月堂にお参りしてそこに居る人達とともに
練行衆とともに祈ること、出かけることが正直できなかった。

悶々と過ごした3日間。
最後の日の最後の時間になって
迷っているくらいなら出かけてみようと二月堂へ。

修二会最後の日の「達陀」の後のお声明は
囁くような微音にて唱えらる「名残の晨朝」。
今年も最後にこのお声明を聴けたことに素直に感謝しながら
被災された全ての方々の未来をお守り下さいと心から祈る。

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トップの画像は3/14ではなく3/10の下堂風景。
法華懺法 ほっけせんぽうの声明の美しい唱和を聴きにお参りしました。
地震の後、素直に二月堂へお参りできなかった理由の一つに
修二会は、今の私にとっては「見る・聴く・知る・学ぶ」というような対象となっていて、素直に祈りを捧げられるのかどうか自分でも自信がなかったからだと思うのです。

でもそんな些細なことにこだわらずに
小さな祈りですが心の中でいつも祈念して
他者に心を寄り添い、今の自分に出来ることをやっていきます。

2011年3月13日日曜日

吉野檜のほのかな灯り*


「ギャラリー&カフェ岡村」で先日まで開催されていた
あかり作家 坂本尚世さんの『吉野檜あかり展』で
奈良倶楽部に似合うのでは?と思っていただいた照明の
ほのかな優しい灯りに癒されています。

私が買い求めたのは吉野檜ではなく、吉野杉で作られているもの。
気に入ったデザインのが、たまたま吉野「杉」のシートで作られたものだったのですが、作品展名にも「吉野檜」と入れるくらい、どちらかというと檜にこだわりを持ってらっしゃる坂本さん。

吉野の木材と言えば、すぐに「吉野杉」と頭に浮かびますが
ご実家が吉野で製材所を営んでらっしゃる坂本さんのお話では
吉野檜には適度な油分があってしなやかで、シルクのような質感があり、檜を透過した光の色や質が、人の心を癒し安らぎをもたらす「ライトテラピー」に適しているのだとか。

ご実家が製材所と伺って、失礼ながら、端材などを利用して作ってらっしゃるのかと思ったのですが、全くそうではなく、柾目の美しい部分をご自分で薄く削って、吉野の手すき和紙に張り合わせて作り上げているのだそうです。

吉野の手すき和紙と吉野檜という、地元の素材を生かした灯りの作品。
奈良倶楽部の踊り場スペースが、暖かで優しい空間になりました。

「ギャラリー&カフェ岡村」での作品展はもう終了しましたが
坂本さんの『あかり工房 吉野』ではあかり作りのワークショップや
あかりの展示・販売もされていますので、詳しくはHPをご覧下さい。


展覧会場でちょこっと撮影させてもらった「あかり」です。

檜や杉を100分の1㍉単位に非常に薄くしたシート。
色々な重ね合わせ方によって奥行きや陰影が違って面白いですね。
壁掛けタイプも、こぼれくる光の陰影が美しいです。

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この展覧会には3/9に伺いました。
そろそろブログにアップしようと思っていた矢先に未曾有の大地震が起こり、しばらく「どこ行った、何食べた」などの呑気な記事をアップしている場合ではないと思ったのでしたが、この3日間の予約キャンセルを通して、私自身は普通に日常生活を淡々と送ろうと思いましたので、こらからも通常どおりの「奈良の素敵」を発信していくブログを続けていきます。

普通に日常の暮らしを送れることに感謝し、謙虚に、
そして、被災地にいつも心を寄せて
今の自分に出来ることを精一杯していこうと思っています。

2011年3月12日土曜日

地震

東北・関東地方で起きた大地震。
被災された方々にお見舞い申し上げます。

刻々と映し出されるテレビからの映像に言葉もなく
ただただ胸がしめつけられ心を痛めるのみ・・・。
どうかもうこれ以上ひどいことにならないでと
ここから祈ることしか出来ません・・・。
多くの方が一瞬の津波で命を亡くされました。
とても辛くて悲しい出来事です。
犠牲になられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

昨晩は、福島県郡山市の方、仙台にご実家のある方がお泊まりでした。
夕方遅くに来られてから、今すぐ帰った方がいいのか
新幹線も止まっているし、とにかく一泊して早朝に出発しようということになり、心細い一夜を過ごされたことと思います。励ましの言葉をかけるくらいしかできませんでしたが、無事帰宅されて大事には至りませんようお祈りするばかりです。

我が家の東京在住の子供達も息子は会社で泊まることに、娘と嫁は日付が変わってようやく帰宅できたようでした。子供達のメールから東京でも強い揺れと余震が続いていること、テレビから長野や新潟でも地震が発生していることなど、地震の拡大がとても心配です。

この週末(3/12,13,14日)の宿泊予約のキャンセルは取り消し料をいただきません。
地震に見舞われた地域以外の方でも旅行中止を迷ってらっしゃるようでしたらご遠慮なくご連絡下さい。

2011年3月10日木曜日

大和文華館*梅の美術館

開催中の「大和文華館の中国・朝鮮美術」展を観に大和文華館へ。
朝鮮のぼってりとした壷などが大好きなので、こちらの美術館の展示品のレベルの高さに至福の鑑賞タイムをすごさせてもらって・・・。

さて、今日のお目当ては庭園の梅の花。
見頃を過ぎた花もありましたが、まだまだこれからのものもあり。
品種もたくさんあって梅の小径の散策を楽しんできました。

この時はまだ固い蕾だったようですが「思いの儘」は今が見頃。↓↑
 これ以上ない最高の絞りという意味の「無類絞り」↓
 大輪八重の「青軸性」↓
開花時期の遅い「玉拳」はちょうど見頃↓
「長束」
こんなに可憐な花なのに実は肉厚で梅干し用に適しているらしい。↓
淡いピンク色が清楚な感じの「内裏」↓
枝垂れの梅はこの木一本だけ。「呉服枝垂れ くれはしだれ」↓




「大和文華館」
開催中の展覧会は3/27までです。

2011年3月9日水曜日

二月堂修二会2011*「小観音後入」


3月7日 夜10時より深夜1時頃まで二月堂 西の局にて聴聞。
この日7日は夕方に、行の後半(下七日)の本尊となる小観音さんの
御厨子を礼堂に移して荘厳する「小観音出御しゅつぎょ」がある日です。

リピーターのお客様から「小観音出御はいいですよ」と何度も伺って
いつか行ってみたいと思いながら、夕方の一番大事な時間に奈良倶楽部を離れることができずに、昨年も肝心のところで後ろ髪引かれながら
二月堂から帰ったのでした。勿論今年もこの時間帯に出かけられません
でしたが、深夜には小観音さんの御厨子を礼堂から内陣正面へ移す
「小観音後入ごにゅう」がありますので、かなり遅い時間ですが
気合いを入れて出かけてみました。

「後入」は北か東の局で聴聞するのがいいと聞いていましたが
同行の方に「走りの行法」や「五体投地」をご覧いただきたかったのと
混雑している局や撮影許可を持ったカメラマンがいる局が嫌だったので
あえて西の局に入りました。    思っていた通り・・・
カメラマンが最後まで誰一人 入って来られませんでしたので
局の中の皆さんも本当に静かに「行」に心を合わせて
私も久しぶりに心ゆくまで静かに聴聞できました。有り難かったです。

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7日から2日後に記憶を頼りに書いていますが・・・。

二月堂に入ったのはちょうど初夜の咒師作法の頃。
5日に東の局の全く見えない所で聴聞していたのと違って
今回は西の局で戸帳越しに映し出される練行衆の揺らめく影を
追いながら、あらかじめ頭に入れた行法を、これがあれかと
思いめぐらしたり。でもそのうちに、観音さまを独特の節回しで称える「南無観自在・・南無観、南無観・・」の宝号を耳にすると、もう小難しいことなどどこかへ飛んで行って、身も心も気もちのいい時間がやってくる。耳の端には「だーっん」っと五体投地の音が響き聞こえて。

本手水の間に娑婆古練が礼堂に入ってこられる。
西の局の格子の前、礼堂に横一列にお座りになって
これから行なわれる「小観音後入」を見守られるのだ。

ほどなく半夜の勤行。
「走りの行法」の前に堂童子が戸帳を巧みに捲し上げると
燈明の灯りが黄金色に輝き、美しく炎が揺れうごく内陣の様子が目の前に現れる。
須弥壇の周りを行道する練行衆。最初はゆっくりと、そのうちに
差懸さしかけを一人また一人と脱ぎすてると、あっという間に行道のスピードが早くなっていく。袈裟をたぐり上げて走り出したかと思うと、次々に礼堂に飛び出し五体板に膝を打ち付けてはまた戻る。
途中、走り松明を須弥壇正面の床にたたきつけて火の粉を散らして火を消すところも目に焼き付ける。豪快な火の消し方だった。

小観音御厨子の前の壇供などが片付けられる。
(よく見える位置に座っていました)

今は「連れ五体」をされているのだとわかるくらい「ダーン」と練行衆が内陣の扉に身体を打ちつけている音が遠く内陣の向こうから聞こえてくる。ああ、すごい音だ。

娑婆古練の皆様が出仕されていた時間は1時間程だったでしょうか。局の格子越しに手の届く距離にいらっしゃいましたが、長老様方は皆さん姿勢が美しく、そして不思議に感じたのは皆さん「気」を消されているというか無味無臭、そこにいるかいないかわからないような超越した存在でいらっしゃいました。(あくまで私の感想)

「走りの行」が終わると、練行衆二人が香水杓を持ち回って
娑婆古練の方々、そして私達聴聞者にもお香水こうずいを手のひらに数滴垂らして下さいます。冷やっとするほどの冷たいお香水を飲み干し、手のひらに残った水分を頬にこすりつけたり・・・。

さて、いよいよ「小観音後入」が行なわれます。
小綱と堂童子が暁御輿松明を抱えて先導し、4人の練行衆に担がれた御厨子が外陣を巡って内陣 須弥壇正面に安置されます。途中、外陣北面で一旦停止して、大導師による祈りが捧げられます。西の局の端っこからは、よくは見えないけれど何とか雰囲気だけは感じられます。私の周りのほとんどの方は西の局をすばやく抜け出し、北か東の局に駆け出されたようですが。(一気に人がいなくなってびっくり。ついていけばよかったかな?)

座した場所からは小綱しょうこうさんの動きがよく見えて、今年初めて「小綱」役として臨む、初々しい姿に応援のエールを心の中で送ったり。

この後、娑婆古練の方々も退出されます。
私達もここで二月堂を後にしました。

毎晩の深夜に及ぶ厳しい行の一端を垣間見せていただいただけですが
やはり言葉では、一言では言い表せられない何か深いものが修二会にはあり、1260年一度も途切れることなく続く「不退の行法」の深遠な魔力に引き寄せられて祈りを捧げることができることの有り難さをしみじみと感じた夜でした。

トップの画像は小観音後入の際に使われた暁御輿松明。

この日も・・・

私達が帰る深夜1時頃には

2011年3月8日火曜日

「ごはんの間」でランチ*

先日のブログ内記事「きたまち界隈をぶらぶら♪その②」でも
ご紹介しましたが、東向き北商店街にオープンしたばかりの
「ごはんの間あいだ」でランチをいただきました。

たっぷりのお味噌汁とお代わりができるご飯に小鉢とサラダ。
お野菜たっぷりで優しいお味です。
そしてメインは選べるようになっていて
夫は大きな肉団子がごろごろ入ったものを↑
私は天ぷらをオーダーしました。↓
この天ぷら、サクサクとしてとても美味しかったですよ♪
アボガドを揚げたものもあって、意外な美味しさにびっくりしたり
よく味のしみ込んだ大根の炊いたんを天ぷらにしたりと
ひと手間かけたお料理に、心もお腹も満足満腹。

場所は近鉄奈良駅から北へ商店街を入った中程あたり。
駅から歩いてもすぐのところです。

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「ごはんの間」

営業時間:11:30〜16:00
定休日:水曜日
お昼の定食は750円。
16:00までランチ営業されていますがカフェはできないようです。

2011年3月6日日曜日

夜のとばりに・・・*

5日 夜の9時過ぎ。
正倉院を抜けて二月堂へ。
真っ暗の夜道を一人歩く。静かだ。
裏参道大湯屋辺りまで来ると、途端に
場の空気感が変わったように感じるから自分でも不思議。
川の流れる水の音の心地よさが
小さなこだわりをほぐしてくれて
今年もここへ来れることの有り難さを素直に喜べるようになる。

22年目にして初めて過去帳を二月堂 東の局にて聴聞。
神名帳、過去帳、諷誦文と初夜の大導師作法。
続いて咒師作法にて法螺貝のププーと吹き合わされる音。
振り鳴らされる鈴の音。
今回は全く見えない場所で、と決めて
耳を頼りにしばし堂内の人となる。

明日の仕事のことを思うと最後まで居ることはできず
今日はここまでと、日付が変わる前に二月堂を下りると
そこには・・・。

二月堂湯屋の前にて深夜の食事中の鹿たち。
これは、食作法の残りご飯。
鹿たちへの施食として用意されているのだそうです。

初めての「過去帳」

2011年3月5日土曜日

梅と椿と*新公会堂





散りゆく椿と、もうすぐ見頃を迎える梅と。
友人に教えてもらって奈良県新公会堂へ。


足元一面に敷き詰められた深紅の絨毯。
青空にまっすぐに伸びた枝には可憐な白い花。
すーっと大きく息をして、すっきりと気持ちのいいひとときでした。

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馬酔木の花も☆

2011年3月4日金曜日

法華寺で梅の花*

門跡寺だから、そう思うのかもしれませんが
法華寺に咲く梅の花には高貴な薫りが漂っているように感じます。

東庭園の「華楽園」に見事な枝垂れ梅が咲いていました。
本堂の前にも枝垂れ梅。
 本堂裏や東書院前にはりっぱな紅梅。
仙堂御所から江戸期に賜ったという紅梅もありました。

こちらは鶯宿梅、可憐ですね。
清楚な美しさが匂いたっているような白梅。
東書院で開催中の「古代ひな人形展」が目的で訪れたのですが
梅の花の思わぬ美しさに 気持ちがなごむひとときでした。

今の季節の「華楽園」には水仙や
とりどりの種類の椿など早春の花々が、種類は少ないながらも
春の訪れを告げるかのように咲き誇っていました。

「古代ひな人形展」は3/18まで。
代々の天皇家から拝領された御所人形や雛人形など
ほとんとが江戸時代の古代雛で 普段は非公開の東書院にて公開されています。



2011年3月3日木曜日

二月堂修二会2011*「お松明」見学









修二会の期間は「お水取り」リピーターの方が多く宿泊して下さってますが、でもやはり初めてお越しのお客さまも圧倒的に多いです。
奈良倶楽部コンシェルジュとして、お客さまにわかりやすく修二会の行法に触れていただいて、快適に堪能してくださるようにと、ご案内するよう心がけています。今年のお松明見学はそういう視点で、スタッフ2人と一緒に出かけました。
舞台の下の時間の経過とともにどれほどの混雑具合になるか、二月堂までの道順と道中の暗さをお客さまがどのように感じられるかなど、そのようなチェックもしながらのお松明見学。

雨模様の空だったのが、お松明の始まりとともに綺麗な星空となり
今年も思い出に残るお松明となりました。