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2012年5月25日金曜日

本の紹介*

この春、奈良倶楽部の小さな図書室に仲間入りした本たち。
まずは知人の著作や友人が掲載されている本などをご紹介します。
『空とぶ鉢』 国宝信貴山縁起絵巻より 文・寮美千子

信貴山朝護孫子寺に伝わる国宝「信貴山縁起絵巻」から引用した絵に
寮美千子さんが文章を書かれた絵本です。
寮さんの書かれたお話はとてもわかりやすくて面白くて
博物館で鑑賞したことのある同じ国宝の絵巻とは思えないくらい
その中に描かれた絵の世界が生き生きと感じられるから不思議です。
平安時代後期に描かれた『国宝信貴山縁起絵巻』は
信貴山の高僧・命蓮上人みょうれんしょうにんに関する物語が題材で
「飛倉とびくら」「延喜加持えんぎかじ」「尼公あまぎみ」の3巻からなり
今回の絵本は、命蓮上人の力で空を飛び、托鉢をして回る鉄の鉢を描いた「飛倉の巻」が題材になっています。
それにしても、 国宝の絵巻を絵本にするという、何とすごい考えに
これをまた快諾された信貴山朝護孫子寺も素晴らしいなぁと
読みながら、これは是非ほかの2巻も絵本にしてほしいと思いました。

『朝のはじまり』『フタを開ける』『言の葉』 西尾勝彦
『朝のはじまり』『フタを開ける』発行から2年。
この春、西尾さんの新しい詩集『言の葉』が届きました。
読んでいると肩の力が抜けて、いい具合に身も心も脱力していくのです。言の葉の中にひっそり包み隠されている上質なユーモアのセンスが心地よく、無理しないで自然体でいいよと肯定された気持ちになれるのもまたいいのです。

『フクギドウ暮らしの器とごはん〜料理上手の台所から〜』
神戸六甲にある器と暮らしの道具を扱うお店「フクギドウ」。
お店の中で繰り広げられる美味しいものの話と器の話がまとめられた本の中に、酒井了子さんの黒豆味噌を使ったお料理レシピが紹介されています。そして、了子さんの黒豆味噌をプロデュースしている中野啓子さんも一緒に登場☆
啓子さんといえば「もっとずっときっと祭」奈良倶楽部併催イベントで
ポジャギワークショップの先生をして下さる方ですが、その日の韓国伝統茶カフェも 素敵にプロデュースして下さるのです。お楽しみに♫
(参考までに黒豆味噌の過去記事はこちらこちらです。)

その他に・・・

きたまちのロシア雑貨のお店「マールイミール」の小我野明子さんの
『おとぎの国。ロシアのかわいい本』も図書室に新しく仲間入り。

・・・とこんな風に、小さな図書室の仲間入りをした本たちを
時々紹介していきたいと思っています。よろしくね。