お待たせいたしました!「川路聖謨と奈良を学ぶ会」の第2回講座は
3/4(土)19:00より、県立文化会館小ホールで開催されます。
講師は、深澤吉隆さん。春日中学校の教頭先生です。
江戸時代に「奈良町」でどんな事件があったのか!
奈良奉行・川路聖謨の日記『寧府紀事』を元にお話をされます。
(桜奉行こと奈良町奉行の「川路聖謨かわじとしあきらと奈良を学ぶ会」連続講座の第1回めのブログ内記事はこちら★)
また第3回は、4/9(日)13:30~15:00に奈良県立図書情報館にて
直木賞作家・出久根達郎氏による「川路聖謨ってどんな人?―『桜奉行』の著者が語る 川路聖謨の虚像と実像―」が予定されています。
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余談ですが……私の中にようやく「奈良は天平時代だけじゃないよ」というような、もっと中世から近世・近代の奈良を知らなければという気運が高まりつつあります。
例えば、興福寺や春日大社を通していかに近世の奈良が豊かであったかということや、もっと時代を遡れば「後南朝」のこと、また明治維新のきっかけともなった「天誅組」のことなどを岡本彰夫先生の講演から学び、また「奈良晒」の展覧会を見、きたまちの観光案内所で定期的に開催されている勉強会は「松屋会記を学ぶ」という戦国時代の茶会のことなど(こちらにはまだ参加出来ずにいますが)。
都が京都へ遷って、奈良がそこで廃れてしまったのではなく、反対に都での戦乱がなかったからこそ残っている文化や歴史遺産。
豊かな暮らしや文化が歴史に埋もれながらも連綿と続いてきていること。そういう積み重ねが神仏への信仰を支えていることなどが、色々なテーマでクローズアップされてきています。
私自身は何と言っても、かつて都があった時代の奈良が大好きですし、その時代の歴史的な遺構に興味を持っているのですが、それだからこそ、その大いなる歴史遺産を大切に守り伝え残してこられた先人が生きていた時代の奈良も学びたいと思っています。