今年も「珠光茶会」へ行ってきました。
もう会期も終わってしまって、行ってきたという記録としてのブログアップになりますが・・・。
今年はいつもの各社寺でのお茶席の他に、参加七流派(表千家・裏千家・武者小路千家・遠州流・石州流・藪内流・宗徧流)のお点前実演などが拝見できる「七流派 おもてなしの共演」が新しくプログラムに加わりましたので、10日午前の部の「表千家・武者小路千家・藪内流」に行ってきました。
会場は東大寺総合文化センター小ホール。
3流派のお茶席が設えられていまして、2時間の間に三席点てられ、自由に見学できるようになっています。
まずは表千家のお点前から拝見。
お点前の流れからお道具まで一つ一つ丁寧に説明をして下さいます。
一席に二服点てられて、希望者がいただけるようになっていました。
こちらは武者小路千家。
こちらでは「烏帽子」の形に袱紗を棚(その名も烏帽子棚だったような?)に飾られて、ちょっと珍しいと思いました。
最後に拝見したのは藪内流。
若宗匠のお点前は姿勢がひとときも崩れずに大変美しいお点前で、でも男性のお点前だからなのでしょうか、美しいながらも大振りな所作に「武家点前」と云われているのも、成る程と納得いたしました。
また、こちらでは袱紗を腰の右側につけてらっしゃいます。
お茶を点てる前後にご自身で説明もして下さいます。
この台が置いてあるのが珍しいなぁと思っていましたら「よく拝見できるように持ってきました」ということで、普段は置いていないそうです。
また、お床にお花が生けられていなかったので、これも流派の作法かと思いましたら、「お花は他の流派が生けられるので 箱書を飾りました」と何ともユニークな(融通の利く)考え方!
若宗匠のお人柄もあるのでしょうか、とても和やかな場となり、堅苦しくなく楽しくお茶席を拝見させていただきました。
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お茶席拝見の後は、呈茶席へ。
樫舎のご主人がその場で百合根きんとんを作ってくださって、奈良産のお抹茶をいただきました。
わずかな時間でしたが、楽しく過ごさせていただきました。
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毎年、着物友達と参加している「珠光茶会」。
実はお茶会の後のランチも楽しみの一つでして、今年は新しくできたお店を早速予約して伺ったのでした。(明日に続く)