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2018年5月6日日曜日

東大寺境内*初夏の花

この春からの花便りは本当に気ぜわしくて、こんなに咲き急ぐ年も珍しいのではと、植物世界のあるじに、どうして?と尋ねてみたいくらい。
例えば、昨年のブログを見てみると、大湯屋そばのマルバヤナギの「柳絮りゅうじょ」が雪のように降り注いていたのは5月の中頃でした。
今年は何でも10日ほど早いからと、散策途中に立ち寄ってみると
わー、ちょうど今!という様子でしばし見惚れておりました。
そして昨年のブログから柘榴と栴檀の花も気になり、二月堂・戒壇堂とお参りがてらのお花パトロール。
柘榴もやっぱり10日ほど早い!
二月堂手水舎の上のアケビは、お花の後が気になっていたのですが
 実を見つけることができず、そのかわりによく見ると
 定家葛の花を発見!(一昨年のブログを見ると20日も早い!)
馬酔木の花の終わりかけはこんな感じ。思えば、今年の開花時期は、椿や馬酔木までは例年より遅い目、梅から急に急ぎ足になったのでした。
定家葛は正倉院北側の塀の中↑にもあり、こちらの方が花盛りでした。
三月堂の前や大仏殿北側には百日紅の実がたわわ。

こんなボコボコ痘痕顔した百日紅の木も見つけました。
戒壇院までの道中、勧進所前の八重桜。
 かろうじて一輪残っていて、儚げで美しい。
戒壇院の栴檀の花はまだ満開にはちょっと早かったようでした。
(満開の様子は2015年5/14のブログをご覧ください。)
ここから見える若草色の若草山、綺麗!
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その他に・・・
公慶道辺りでマルミノヤマゴボウも見かけました。
こちらも一昨年は5/24のブログに登場していますので、随分早いのですが、同じ日のブログに出ていたウツギなどはまだでした。
ブログの冒頭に登場した「柳絮りゅうじょ」については過去記事に詳しく説明していますのでご参照ください。(池も真っ白です。)
色々なモミジを楽しめるのも今の季節ならでは。
ゴールデンウィーク最終日。ようやく気持ちに余裕もできて、お昼の休憩時間にいつものお散歩コースを歩いてきました。
GW中は奈良倶楽部に缶詰め状態でしたので、もう少し(と言っても奈良町あたりまで)遠出しようかとも思ったのですが、街中の喧騒から離れて、静かな東大寺境内を散策するのが一番落ち着きますので2時間ほどでしたがカメラ片手に、季節の花を追いながらのお参り散歩が一番のリフレッシュとなったのでした。