2012年2月29日水曜日
二月堂修二会2012*練行衆参籠宿所入り
2月29日15:30、別火坊から二月堂下の参籠宿所に移られる
練行衆のお姿を大仏殿裏で拝見させていただきました。
和上さまを先頭に一列に無言で歩みを進める練行衆の方々。
参籠宿所前でお待ちの娑婆古練しゃばこれん(その年に参籠しない僧)に
無言で一礼してそれぞれの部屋に入っていかれました。
いよいよ、修二会本行が始まるのですね。
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佐藤道子先生の『東大寺 お水取り 春を待つ祈りと懺悔の法会』の中に
・・・とりたてていうべきお作法もなく、無言で歩みを進める行列に、なぜそれほど強烈な感動を覚えたのか、と自問しました。思い至ったのは、この一団を包む「慎ましやかな覚悟」、とでもいうべき雰囲気でした。今時こんな世界がある、と驚き反応し、そのままのめり込んでしまったように思います。
という一文があります。
粛々と無言で参籠宿所入りされる練行衆の行列に接したことが
「お水取り」に携わる原体験になったと仰る佐藤道子先生。
この一団を包む「慎ましやかな覚悟」。
先生が45年も前に感動された雰囲気は、今もそのままだと思うのです。