2月11日午前中に、二月堂「修二会」のお松明に使われる
竹の奉納行事「竹送り」が行なわれました。
お松明用の竹は他に近畿一円からも奉納されていますが
京田辺の「山城松明講」や般若寺町「仁伸会」からの奉納は、地元住民や観光客も巻き込んで二月堂の近くから台車や人力で運ばれるので
近ごろはお水取りが始まる頃の風物詩のようになっています。
今年も私は仕事の都合でお昼前にようやく二月堂に駆けつけるも
「竹送り」行事はすでに終わっていて
でも大勢の人たちの手によって運ばれて来たばかりの根付きの真竹は
二月堂下のいつもの場所に天高く堂々と立ち
真っ直ぐに伸び、どっしりと根を下ろした竹を見ているだけで
いよいよ今年もお水取りが始まるのだとわくわくしてくるのです。
こちらは甲賀市信楽町「江州紫香楽一心講」から奉納されたクツワ蔓。
お松明をくくる時に使われます。
このように修二会ではお松明の竹やクツワ蔓を始め
他にも色々なものがたくさんの人たちによって奉納されています。
多くの方の力で支えられ、連綿と続いてきた不退の行法。
奈良に春を呼ぶという二月堂修二会はもう間もなくです。