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2013年5月17日金曜日

東大寺・法華堂拝観再開*

3年に及ぶ須弥壇の修理を終えて、東大寺・法華堂(三月堂)の拝観が
5/18より再開されます。一般公開に先立ち参拝させていただきました。
三月堂のお隣、二月堂下の黒板には
「不空羂索 再び華厳の光を放たれん」と大書されていました。
法華堂拝観再開を心待ちにしていた気持ちが込められているようです。
久しぶりに堂内に入ると、以前より随分明るい印象を感じました。
見ると西側の戸板が外されていて、格子戸と戸帳を通して
自然光が入ってきています。柔らかな光に包まれた法華堂の堂内。
ご本尊・不空羂索観音菩薩像を中心に、梵天、帝釈天、金剛力士二像、四天王像の9躰が安置され、秘仏の執金剛神像も含めて10躰の仏さま達。日光・月光両菩薩像がいらっしゃらないのは少し寂しく感じますが、ゆったりと安置された堂内の仏さま達の威風堂々のお姿に有り難い気持ちでいっぱいでした。

今回、三月堂を一足お先に参拝させていただけたのは「友の会」会員のおかげなのですが、記念品に素敵な散華や、法華堂須弥壇及び諸尊像の修理事業を記録したDVDも頂きました。ありがとうございました。
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ようやく拝観再開になった三月堂ですが、そのお向かいの四月堂では
仏像の移動や修理、内壁の塗り替え工事などの為、5/21より参拝ができなくなります。東大寺のサイトによると<内壁の塗り替え工事が含まれるため前後する可能性はありますが、予定では9月頃には工事が終了し、参拝いただけるようになる見込みです>とのこと。
千手観音像を四月堂で拝観できるのも20日まで。後僅かなのですね。

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久しぶりに訪れた東大寺境内は もうすっかり初夏の装いで
二月堂の柘榴も朱色の蕾をつけていたし
裏参道のヤマボウシの白い花も満開でした。