こちらも「埒あけ」同様、一度拝見したかった「競馬」です。
春日大社「おん祭」のサイトによると・・・
赤と緑の錦地の裲襠装束りょうとうしょうぞくに身を固め、細纓冠さいえいのかんむりをつけた騎者は競馬の一行である。かつては、興福寺三綱から出された。もとは五双(二騎ずつ五回)が参道を疾走していた。「馬出まだしの橋」と「馬止まどめの橋」はその時のスタートとゴール地点であった。現在は馬出橋から出発し、お旅所前の勝敗榊まで競う。舞楽の蘭陵王と納曽利はこの競馬の左右の馬の勝負によって演奏された勝負舞であるので競馬の勝敗により左舞の蘭陵王と右舞の納曽利の順番が決められる。
と、説明されています。
一昨年のお渡り式の見学は「松の下」あたりでしたので
その場所からはこの「競馬」を見ることはできませんでした。
「松の下式」の猿楽座、田楽座の時間にこの競馬が行なわれています。
では写真とともに実況中継を・・・
ゴール地点での合図があって、出走。
1回目はダントツに緑の勝ち。
2回目の出走では赤の勝ち。
3回目も赤の勝ちでした。
・・・ということで、今年は蘭陵王(左舞)が納曽利(右舞)より先に舞われることになりました。
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今年の「おん祭」は大変な寒さの中で行なわれました。
そのせいもあって、あまり早くからの人出もなく、ゆっくり出かけたにもかかわらず割合に前の場所で見学することができました。
お旅所の入口近くで拝見した「お渡り式」の様子はこの後に続きます。