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2018年6月20日水曜日

漢國神社「鎮華・三枝祭」神饌

奈良の社寺で行われる神事や法要などの伝統行事について。
ブログでは、月末に「翌月のお出かけ情報」を時系列に掲載しているのですが、私自身は、観光される方が多い行事ほど奈良倶楽部も忙しくて出かけられず、実は参列した行事はわずかです。
ようやく出かけられても時間的な制約があって途中で帰ったり。そういう積み重ねを何年もしているうちに、長い時間をかけてようやくその行事が理解できたり・・・とこんな見学でも一長一短があったりします。
前置きが長くなりましたが、先日は、漢國神社の「鎮華・三枝祭」に行ってこられたお客様が、神饌の写真を送って下さいました。
こちらの行事も拝見したことがなかったので、大変貴重な写真をありがとうございました。ブログ読者の方にもご覧いただければと思い、許可を得て、アップさせていただきます。
漢國神社の「鎮華・三枝祭はなしずめ・さきぐさまつり」では、清和四條流式包丁儀式奉納が行われます。お出かけ情報をブログに書くときに、行事の時間の確認を電話でお尋ねすることが多いのですが、今回も漢國神社さんに始まる時間を問い合わせましたら、「お供物に手を触れることなく、箸と庖丁を使って切り奉納していただくので、包丁儀式を一番最初に行います」とのこと。
写真を送って下さったお客様は、同時刻に行われた率川神社「三枝祭-ゆり祭-」を拝見してから、漢國神社に向かわれたので、包丁儀式奉納はご覧になってらっしゃいませんが、神前に御供えされた鯉の様子がよくわかって、できれば来年に拝見したいと思いました。
率川神社と同じく笹百合が奉納されます。
三枝とは、正式にはひとつの茎に3つの花がついているもので、今回は100本頼んだうち1本しかなかったそうです。わかりにくいのですが、右手前にあるものがそれです。希少なお花に祈願を込めたのだろうと、神社の方はおっしゃっていました。(お客様より)
御供えの「ぶと」
ぶとは全部で7種類作るとのことでした。(お客様より)
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歴史ある奈良の行事は「今までと同じように、これからもずーっと続くから、いつでも行ける」という、私の甘い考えを一旦封印して、やはり実際に足を運んでこそ理解できることもあるのだから、もっと奥の深いところのせめて入口にでも立って、奈良の歴史の真髄を感じていきたいと思いました。K様、ありがとうございました。