二月堂の下、食堂西側の場所で行われました。
「お祓いにござろう、お祓いにござろう」という声とともに
参籠宿所から出てこられた練行衆は細殿の方へ。
作法を行うのは今年初めて「咒師」になられた上司永照師。
祓詞を黙読され、御幣を振り、祓い清めの儀式を行います。
「大中臣祓」は別名「天狗寄せ」ともいわれます。春を待ちかねて天狗が集まって嵐を呼び、修二会の邪魔をしたことから天狗を呼び寄せてお祓いしたという伝説があるのだそうです。
その後、二月堂にも結界が張られました。
夕闇が迫る中、二月堂へ上がってお詣りを。
修二会の本行を前に、二月堂に漂う匂いや気配に、心がざわめき気味になりそうですが・・・
今この時間、誰もいない二月堂の舞台。
今年もここに来られることに喜びを感じています。