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2016年3月25日金曜日

法隆寺「お会式」

法隆寺の「お会式えしき」に行ってきました。
毎年3月22日より24日まで。
今年は奈良倶楽部のお休みの日と重なって、初めての参拝です。
塔頭にも境内のあちこち、お祭という厳かでありながらどこか賑やかな雰囲気が漂っていました。そして大勢の人達が参拝に来られています。
「お会式」が執り行われるのは聖霊院しょうりょういん
「お会式」の始まりは、夢殿が建立された後の天平20年(748年)頃と考えられています。この行事は、聖徳太子のご命日にその遺徳をたたえ、供養する法要で、現在10年に一度大講堂で行われる聖霊会を「大会式」とよび、毎年行われる聖霊院の法要を「小会式」とよんでいます。法隆寺HPより抜粋)
※次回の「大会式」は2021年だそうです。
お会式に聖徳太子の御前に供えられるお供物は、堂内の華やかな荘厳とあいまって、まるで極楽世界を演出しているかのようです。それは約1ヶ月前の2月の末ごろから古い記録に則って準備されるもので、すべて寺僧や法隆寺に働く人たち、あるいは奉仕者によって手作りで行われます。これらのお供物は中世以来、綿々と伝わったもので、その源流は朝鮮半島にあると言われ、当時の食生活の貴重な資料ともなっています。
法隆寺HPより抜粋、HPにはお供物の写真も載っています。)
また、朝日新聞 には・・・
斑鳩町の法隆寺で22日、聖徳太子の命日の法要「お会式」が営まれた。国宝の太子像をまつる聖霊院に高さ1.7mもある2基の「大山立おおやまだて」などの供物が並び、大野玄妙管長らが厳かに声明を唱えた。
大山立は天上界の須弥山をかたどったもので、米粉で作った梅やスイセン、干し柿と米粉を油で揚げた「カキ揚げ」などを飾り付けている。最上部には、長い竹串 にさした鳳凰とツバメの団子を約170個取り付け、天空を舞う姿を表している。豆やクワイなどを盛りつけた供物もあり、昔ながらの食べ物を今に伝える。2 月下旬からひと月かけ、僧侶や信者らが準備した。
お会式は法隆寺で最も盛大な法会。太子像と供物は24日まで無料で拝観でき、境内には露店が並ぶ。
・・・という記事が掲載されていました。
大山立と華やかに荘厳されたお供物を間近に見てみたいと訪れたのですが、法要さなかで近くでお参りできず。そこで偶然出会った写真家の知人に「同じ大山立とお供物が、この期間のみ律学院にお供えされていて拝観できるよ」と教えていただき、そちらへも行ってまいりました。
夢殿近くにある律学院は、普段は一般の方の参拝ができませんが、お会式の期間のみ無料拝観できます。

堂内撮影禁止、外からならいいとおっしゃるのでパチリと。ちょっとわかりにくいですが、大山立の雰囲気だけでも感じてみて下さい。
ちなみに、こちらにお供えされているのは全てレプリカだそうです。
(言われないとわからなかったですが) でもお寺の方に一つ一つ説明をしていただけたので、大変満足したお参りになりました。
また、お供物を作るところから取材されていた朝日新聞の小滝記者が、制作過程の様子をツイートされています。→    
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3/24のお会式に行って来られたお客様のお話によると・・・
24日にお参りした時はたまたま人も少なく、国宝の聖徳太子像もよく拝観でき、説明もしていただけてよかったということでした。