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2017年5月26日金曜日

あべのハルカス「マティスとルオー展」

あべのハルカス美術館で開催中の
「マティスとルオー展~友情50年の物語~」展を観てきました。
マティスは、学生時代から好きだった画家。(特に晩年の「ジャズ」や「ダンス」のシリーズなど)
ルオーは2008年に和歌山の美術館でたまたま観て、画家の静謐な精神世界に触れて感動した記憶があります。(ブログの過去記事を探したら記録が残っていました→

画風も全然違う二人の画家の間に、生涯にわたっての長く深い交流と固い絆の友情があったことを、今回の展覧会で初めて知りました。

この展覧会では、近年発見された往復書簡とともに、マティスの貴重な初期作品や、ルオーの重要な版画集『気晴らし』の油彩原画シリーズ全点など、初来日作品を含む約140点が展示され、半世紀にわたる二人の厚き友情と芸術の軌跡が紹介されています。

二人が交わした手紙が効果的に配された空間構成。その手紙に関連した作品の展示構成も素晴らしく、お互いの芸術に対する敬意と支援、二人の温かな交流に、展示会場で思わず癒されたりしました。

個人的にはマティスの絵を描くきっかけに驚きました。
(20歳の頃に盲腸炎で入院し、その時に母親から退屈しのぎのためにプレゼントされた画材で絵を描いたことがきっかけで画家を目指すことになったのですって!)
そして会場出口の手前にあった「ロザリオ礼拝堂」の動画展示がとてもよかったです。(検索してみるとこちらのブログに礼拝堂の画像が載っていました。)
また、学生時代に画集で見ては憧れていた「ジャズ」シリーズの原画を見ることができたのも嬉しいことでした。
ルオーに関して「黒は色である」という言葉も印象に残りました。

会期終了は5/28(日)まで。
よろしければ是非!
チラシの表面↑と裏面↓と。