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2017年5月27日土曜日

奈良少年刑務所がホテルに*追記あり

<<下段に追記あり>>

この3月末で閉鎖された奈良少年刑務所の保存・活用について、法務省は民間事業者を募集していましたが、この度、全国で「チサン」ブランドなどのホテルを展開するホテル運営会社「ソラーレホテルズアンドリゾーツ」を優先交渉権者として選定し、収容棟をホテルに転用する案で、2020年中の開業を目指していると発表しました。

刑務所の建物を生かした「監獄ホテル~プリズンホテル」
海外では何軒かあるようですが、日本国内では初めての試みとしてこれから注目を浴びそうですね。

さてその内容ですが・・・各新聞社の発表から、印象に残った部分を転載させていただきます。

旧収容棟は「文化財ホテル」(約150室)とし、5平方メートルの独房を3室分あわせて客室にする計画だ。併設されている病棟も、より低価格で泊まれる宿泊施設(定員約60人)に改装。10万平方メートルを超える敷地内にはホテル(約80室)やレストラン、温浴施設などを新設するという。
また、日本の刑務所の歴史などを知ることができる「史料館」も2019年10月に開館させる予定。(朝日新聞

コンソーシアムが提案しているのが体験型複合施設だ。旧奈良監獄を耐震補強しつつ、必要最小限の改修を施す。重要文化財のため、文化庁の許可を得て、独房などを客室に改装。敷地内に別にホテル棟を新設し、客室は約290室確保する。
10万6千平方メートルの敷地内にはレストラン、カフェバー、イベント空間、コミュニティーセンターを配置。天然温泉の温浴設備も設けるという。総事業費は150億円強の見通しだ。
法務省の要請に応えて「建築行刑史料館」も設置する。旧奈良監獄が担ってきた役割や行刑・矯正の歴史を展示で分かりやすく伝える。史料館はホテルに先行して19年10月に開館する予定だ。(日本経済新聞

・・・・ということで、2年後には「史料館」がオープン。ホテルも3年後にはオープン予定で、奈良倶楽部のある地元エリアもこれから随分変わっていくことと思います。

記事中の画像はすべて、3月に奈良少年刑務所内部を見学させていただいた折に撮影したものです。(その時のブログ記事はこちら

ところで、こちらの施設のことを「奈良少年刑務所」と呼んでしまいますが、新聞発表などから推察するに、今後は「旧奈良監獄」と表現する方がいいようですね。
また何か新しい発表があれば、ブログでもお知らせしていきます。

追記>>
早速ですが、ホテルの内容詳細とイメージ図がこちらのサイトに掲載されていました。→「ならマガ」