オープンから約2か月、ようやく伺うことができました。
ここは京都、寺町通と丸太町通の交差点角。
今出川にある李朝喫茶「李青」の2号店「寺町李青」さん。
まずはオーナーの鄭さんにご挨拶。
「素敵!ステキ!素敵過ぎる~!」と興奮して、お店について尋ねまくる私をなだめるように色々答えて下さる鄭さん。
この建物は45年前にご友人のお父様が建てられたもの。
その後、長い間インド雑貨のお店が借りていて、昨年の夏にそのお店が出ることから、突然その後を借りることになったことや、建築当時の建物の良さを知っていたので、土蔵造りの素晴らしい建物をそのまま生かして改装したことなどなど。
ご本人も驚かれたのは、前のお店が板張りしていた壁の板を外すと、素晴らしいタイルの壁が現れたこと。(お手洗いのタイルと大理石の壁面も必見です!)タイル張りの壁の前に、カウンターだけは新しく設えて、棚を付けたり、ご自宅で使われていた美しい家具やセンスあふれる調度品を使ったり。
丸太町通りに面してガラスの出入り口があったのも、すり硝子に替え、そこに格子をはめて、こんなにノスタルジックな雰囲気に。
そしてそして
店内のこちらのテーブル↑↓は、世田谷経堂にあった「茶房 李白」さんから譲り受けたもの!(「李白」さんについてのブログ過去記事はこちら★)
新しく作られたテーブルもあり、すべての調度品が鄭さんの洗練された感性で整えられているのです。
古希を越えて「新しいお店に挑戦できて毎日が新鮮で楽しい!」とおっしゃる鄭さん。お会いする度に素敵な方だなぁと、その生き方を見習いたい人のお一人なのです。
毎朝、今出川の「李青」のピビンパの仕込みやお花や設えもして「手も抜かず、気も抜かず頑張っているの」とおっしゃって、おおいに刺激を受け、元気をいただいたのでした。
お店の一角には、韓国の雑貨や器の販売スペースもあり。
そして3月には、陶芸家・藤塚光男さんの作品展も開催されます。
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さて、お店のメニューはといいますと、ビビンバを名物とする今出川の李青とは趣向を変えて、こちらの名物となるのは、スタミナ抜群の「黒毛和牛のカルビサンド」。ジューシーな和牛ロースをキムチと一緒にトーストにはさんだ、いわば韓国版ビーフサンドです。
でも私は冬場限定のトック(韓国餅)入りの雑炊で温まりました。美味しい!(夏場は豆乳麺というさっぱり冷たい麺が登場予定ですって)
韓国茶や甘味もたくさん種類がありました。
食後にいただいたのは人参茶と、鄭さんオリジナルの調合でつくられた禅食のケーキ。身体にいいものを提供するという鄭さんこだわりのメニューが揃っているのです。
寺町通りの終着点、そしてその向こうには御所・・・という立地。
京都にお出かけの際には是非お訪ねくださいませ。
「寺町李青」
営業時間/12:00〜18:00
定休日/火曜