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2012年10月14日日曜日

ある休日*奈良公園を歩いたり

日曜日の午後、休日をどういう風に過ごそうかと思っているうちに2時を回ってしまった。10月も中頃になると日が暮れるのが早くなる。
特に予定もなかったので、とりあえず
高畑の「空櫁-soramitsu-」さんまで歩くことにして・・・。

大仏池周りで、気の早い紅葉した葉っぱを見つけては
嬉しくなってカメラで撮ってしまう。

正倉院の皇宮警察署の前の銀杏はほんのり黄色く色づき始めて
ぎんなんもたわわに実っていました。


大仏殿裏側にも、気の早いモミジが紅く染まってますよ。

色づき始めたモミジと、まだ綺麗に咲いている百日紅のツーショット。
鏡池にも紅葉した楓の木。
東塔跡の雑木林で木々の精気を胸一杯に吸い込み深呼吸。
特にどこへも出かけなくても、奈良公園の雑木林を歩いているだけで
心も身体もリフレッシュ。
私にとってはこんな休日の過ごし方が一番いいのかも知れない。

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さて、高畑に行くまでに新公会堂にちょっと立ち寄ってびっくり。
23年も前に習っていた一光流の作品展が行なわれていて
偶然にも懐かしい先生にお会いすることができました。

一光流は華道の流派ですが、私が習っていたのはお花の方ではなく
「一筆画」という一光流が編み出した独特の絵画の方。
花を生け、その花を絵に写すために生まれた描き方です。
(奈良に越してきて最初に通ったお稽古だったので
当時の思い出を懐かしみながらしばし感傷の世界でした。)
 新公会堂の2階から見た庭園。緑が瑞々しい。
若草山麓を通ると土日に運行の奈良公園ぐるっとバスに出会う。
水谷茶屋を抜けて春日大社の境内へ。
酒殿の檜皮葺き替え見学会のポスターが張ってありました。
昨年参加した春日大社・着到殿での「檜皮葺き替え見学会」
大変良かったので、興味のある方は是非どうぞ。

のんびり寄り道しながら歩いていると、いつの間にか夕方です。
 辰年の今年初めて「金龍神社」にお詣りして
上禰宜道を抜けて高畑の「空櫁」さんへ急ぎます。
寄り道時間も入れてここまで1時間半くらい。
金木犀の香りを至る所で嗅ぎながら、そこかしこに秋の気配を探して
歩くのはとても楽しいこと。


「空櫁」さんはまだ二度目の訪問ですが
とてもセンスのいい素敵な空間にほっと気持ちが和みます。

その後は高畑界隈のお気に入りのお店「カフェ南果」さんと
「満月アンティーク」さんにも寄り道して
(南果さんで読んだお白湯の本、正しい作り方で今日から飲んでます)

もうすっかり日の暮れた浮見堂、興福寺と通り抜け
いつものきたまちのあの店で夫と待ち合わせ。
ネパールやインドや・・・まだ行ったことがないけれど
異国の旅話で楽しいひとときでした。
そして勿論、帰りも。きたまちの路地を抜けて
こぼれるような星空の下を歩いて帰ったのでした。