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2012年10月16日火曜日

春日大社*旬祭に参加


春日大社では、毎月1・11・21日と1のつく日に
旬祭というお祭りがご奉仕されています。
このお祭りは他の神社の月次祭に相当するもので
900年間一度も欠かすことなく連綿と奉仕され、皇室のご安泰、
国家の繁栄と国民の隆昌を祈る大変格式の高いお祭りです。(春日大社HP)

この旬祭の中で、毎月21日は一般の参列もできるのです。
事前の申し込みが不要で、当日の朝9時45分までに
春日大社「感謝・共生の館」に集合すればいいということで
先月9/21の朝、ちょうどタイミング良く時間が取れたので
思い切って参加してみました。

受付けで「神拝詞」の冊子をいただき、集合後に本殿へ移動します。
研修中の神職見習いの方達や一般参列者もたくさんこられていました。
旬祭は本殿お社に一番近い所でお詣りさせていただきます。

神官による祝詞の奏上、そして参列者も一緒に大祓詞を唱和します。
「神拝詞」の冊子には 「祓詞はらえことば」や「大祓詞おおはらえことば」などが読み仮名付きで記されているのですが、独特の節回しや速度についていくのが大変難しかったです。一般参列者の大半の人達は毎回参加されているような慣れた雰囲気でした。

この後、神饌が神官たちの手送りで順に四柱の神様にお供えされます。(献饌の様子はサイトの写真を参考にして下さい。旬祭ではお供え物の内容やお盆の種類まで詳しい説明がその場でされます。)
そして、巫女による神楽の奉納と続きます。

ここまで書いて大祓詞の唱和と献饌の順番があやふやなことに気づきましたが、最後に玉串を奉納して、1時間ほどの旬祭が終わりました。

また「感謝・共生の館」に戻り、神職による神道講話を聞きます。
この日の内容は「おまつり」についての4つの漢字
「祀」「祭」「奉」「政」の意味について説明を受け
神様へのお祭りに不可欠なのが神饌であり
神事が終わった後に神饌をいただく直会とは神様の力を頂く事であるというようなお話を伺いました。

1時間程の講話の後は神米粥の昼食を皆でいただきます。
神饌をいただく直会ではないのですが、気分はそのような感じで
食前と食後に感謝の言葉を斉唱、一拝一拍手していただきました。
9月のお粥はお月見に因んで、里芋のお粥でした。

最初は軽い気持ちで参列致しましたが、神事の奥義に触れるにつれ
何とも敬虔な気持ちになったのでした。
毎月21日、機会があれば是非どうぞ。

おまけの画像>>
9/21の飛火野から望む御蓋山。