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2018年4月25日水曜日

當麻寺中之坊で中将姫願経を写経*

當麻寺中之坊にて、中将姫のものと伝わる「称讃浄土仏摂受経」のお写経をさせていただきました。
當麻寺中之坊HPより
中将姫さまは『称讃浄土経』というお経を1000巻もお写経されたと伝えられていますが、実際にそのうちの一巻が當麻寺中之坊に残っており“中将姫願経”と呼ばれています。 當麻寺中之坊では、中将姫さまが一心に書写されたこの“中将姫願経”をみなさまにも書き写していただこうと、中之坊蔵の『称讃浄土経』から文字を起こし、実際の中将姫さまの筆跡による写経用紙を制作いたしました。 『称讃浄土経』は一巻およそ5メートル、258行におよぶ経典ですので、一度に書き写すことはできないため、17行前後ずつに分け、全15回で完成していただけるように編集しております。(17行というのは、一般的によく写経される『般若心経』と同等のサイズです。) 中将姫さまは、『称讃浄土経』を1000部の写経されたと伝えられております。みなさまもその故事に倣い、1000部は無理としましても、少しずつでも書き写し、中将姫さまの追体験をしていただけたらと思います。
4月15日の特別公開にあわせての開始です。
友人達に誘ってもらっての當麻寺訪問。
ちょうど牡丹の季節でそれも楽しみに・・・

絵天井の美しいお写経道場。お庭の牡丹を見ながらでも「當麻曼荼羅」を前にしても、どちらに座ってもよく、まずは當麻曼荼羅に手を合わせて、心を写経に向けて筆を執ります。
実はあまり写経経験がなく、写せばいいだけの簡単なものではない「称讃浄土仏摂受経」のお手本を前にして一瞬不安にもなったのですが
いただいた用紙の写経の手順には『写経は修行の一環と捉え、心身を清め、仏との出会いを願い用紙に向う。上手下手を問うものではなく丁寧に真心を込めて書いて下さい」とありました。
千年以上の時を超えて文字を写す…お写経をしている間、ずっとそのことに気持ちを留めて書き写していました。書き写しているうちに、文字の癖が少しわかってきて、何年も前の方なのに、中将姫さまを身近に感じることができ、とても得難い体験をさせていただいたと思いました。
「称讃浄土仏摂受経」一巻は大変長くて、15回に分けて写経するわけですが、中将姫さまはそれを1000巻お写経されたと伝えられていますので、書き写しながら、少しでもその思いに近づくことができればと思いました。
時間はかかっても、何とか15巻成し遂げたいと思います。
今回は限られた時間内の訪問でしたのでゆっくりとお参りできませんでしたが、最後に二上山とご本堂に手を合わせて、またの来訪を誓ったのでした。
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来年のことですが・・・
毎年5/14に行なわれています「練供養会式」が、来年2019年より4/14の厳修となります。 中将姫さま往生の日は旧3/14であり、古くは4/14に練供養会式が行われていたという記録があります。それにしたがい、来年2019年度より4月14日に日程が改まります。
尚、本年2018年の開催はこれまで通り5月14日です。