ページ

2018年4月8日日曜日

花は野にあるように

昨夏からお稽古に通っている華道・山村御流。
今日はお家元の円照寺にて、年に一度の奉花会と法要・免状授与式が執り行われる日で、門下生となって初めての参詣です。
普段は非公開の円照寺ですが、以前2010年の平城遷都1300年を記念して行われた特別公開で円照寺庭園を拝観させていただいたことがありました。ブログ内過去記事に詳しく書いていますので庭園内についてはそちらをご覧いただくとして
バス停から山門までの参道を歩いて思い出すのは、奈良に来た最初の年(平成元年)のこの日に、偶然にも、この辺りを家族でハイキングしていて、人が流れて行く円照寺に知らずに入って行ったこと。その時にこの参道が桜で埋め尽くされていて、その美しさが今でも忘れられない思い出になっています。まさか30年も経って、自分がここを歩いているなんて・・・とちょっと感傷的な気持ちで山門をくぐりながら
まずは、花より団子。お茶をいただいた後に庭園へ。
2010年の過去記事にも書いてました「熊谷椿」
樹齢200年、10cmほどの大輪の花を間近で見ると圧巻でした。
作品数は少ないのですが、教授者の方などが生けられたお花も拝見できます。写真はそのうちの何点か、自身の勉強のためにカメラに収めさせていただきました。
「花は野にあるように」・・・そんな風にさりげなく活けられるようになりたいものです。
::
さて、その後は、もうひとつの花の会へ。
名勝大乗院で今日まで開催の、"最後の"三游会≪無心≫
自然の恵みの中で野の花と遊ぶ「花の会」と、「楽篆堂」田中快旺氏の篆刻、「宝寿窯」尾崎円哉氏の陶芸の三游会。今回は最後の会とご案内にありました。
以前にも何回かおじゃまして、ブログにアップしたことも→ 
野の花を自由に大胆に・・・でも実際には相当な技量も必要で、形にすることは難しいかもしれない・・・でもでも、「花が好き」というところが出発点なら、私にもできるかもしれない。

今まで私は、どこにも流派に属さず、自分の感性を頼りに、花が好きということだけに助けられてお花を生けてきたけれど
一つの型を極めて作品世界を創り上げることの大変さを知るにつれて、基礎基本を学ぶこと(謙虚さ)の大切さも痛感しているところで
今日はたくさんのお花を拝見でき、大いに刺激をいただいたのでした。ありがとうございました。