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2013年6月26日水曜日

第3回ティータイム茶論「石村由起子さんに聞く奈良のたからもの」楽しく終了♫

第3回ティータイム茶論「石村由起子さんに聞く奈良のたからもの」
たくさんの方にご参加いただき、どうもありがとうございました。
石村さんの感性でセレクトされた 奈良の食材や奈良で作られたモノ。
地元の私たちが今まで見過ごしがちだったものや気がつかなかったものにも、大切に光を当ててその魅力を掘り起こし、素敵に発信された
「奈良のたからもの」たち。

石村さんが持つ魔法の力で伝えられる「奈良の魅力あるたからもの」ですが、その影には、きっとかくれた地道な努力や働きかけがあるのでは?そういう視点でお聞きした「素敵な奈良のたからもの」にまつわるお話ですが・・・。

まずは「くるみの木」のスタート時代、まだ”cafe”が受け入れられていない時代の苦労話から始まりました。スタート時代のエピソードは、個人的な付き合いの中で今までに何度かお聞きしたことがあったのですが、こうして「お話会」という枠の中でお聞きすると、今の「石村由起子」さんに繋がっている基礎になっているのだと新ためて感じました。

例えば、仕事が大変で辛くて、プライベートの生活を犠牲にしている自分に気づいてから、自分が幸せでないと人を幸せに導けないのではと考えるようになったこと。
また、しんどい仕事をやめるのではなく、どうすれば楽しく続けていくことができるのか「じゃあ、どうすればいい」を絶えず考えていったことが、今の自分に繋がっている等々、今の時代に働く女性にとっても含蓄のあるお話がいっぱいでした。

そして、ずっと働き続けてきた女性(私もそうですが自営業の女性)にとっても、いいヒントを教えていただきました。
お店をやめる「止め時」ということを、ある程度の年齢になったら誰でも多かれ少なかれ考えると思います。勿論わたしもその一人。そして、昨年還暦を迎えた石村さんも、「くるみの木」の将来をどうするか、自分が年老いた時に後をどうするかを思い悩むことが多くなったと。そんな時に、昨年青森を訪ねた時に出会った佐藤初女さん(91歳)の「やれる時までやる」というスタンスに感銘を受け、「思い悩んでもしようがないので、やれる間はできるだけ長くやろうとふっきれた」とおっしゃってました。(これ、すごいエールですよね!)

さて、前振りが長く続きましたが、奈良倶楽部のお話会で聞きたかったこと。 「奈良のたからもの」についてです。

まず『モノの後ろには人がある』という言葉から始まりました。
上の写真、テーブルの前には「くるみの木」で取り扱っている ”奈良のもの” がたくさん置かれています。その中の何点かについて、お店で取り扱うようになった経緯というか”物語”をお話いただきました。

例えば、手焼き煎餅月ヶ瀬の梅にまつわる物語。
製品の向こうにいる人の温もりを踏まえてのモノづくりが「くるみの木」のモノづくり。自家製産するのでなく、奈良の生産者とお互いにwinwinの「幸せコラボ」をするという考え方で、不器用な方法かもしれないが、作り手を思えば浮かんでくるアイデアを大切に、スタッフ達とパッケージデザインも考えて商品化して販売していくようにしているというお話を、たくさんの商品を例にして丁寧にお話いただきました。

余談ですが・・・これは私が勝手に思っていることですが、かなり前に、くるみの木では「鹿」を素敵にデザインされてお箸袋や看板などに使われて、それからだったように思うのですが、鹿を可愛くデザインして使用されるお店が増えたように思います。
今までそこにあって、当たり前だった鹿が、このように奈良の素敵キャラクターになるなんて!というのも目から鱗でした。たくさんの若いセンスあるお店が鹿を素敵にイメージする、こいう波及効果で、奈良への観光客の層に随分若い人たちも増えたように思うのです。(観光業界の私から見て、お客様の反応とかも)
どちらにしても、石村さんが奈良の魅力を掘り起こしていかれた成果が、色々な所でいま大きく観光業にも寄与しているように思っています。(ご本人にはそういう意識がないかもしれませんが、観光業界の私はそういう気持ちを持っています。)
また、もう一つ。素敵なデザインが生まれただけでは幸せはやってこない、という考え方も大変勉強になりました。生産者に「またお願いします」と次へ 循環してこそのお商売だということ。(手段が目的になってはいけないということですね)

色々勉強になって、まだまだお話をお聞きしたかったのですが
「ティータイム茶論」恒例のお茶の時間となり、私は厨房に入りましたので、この後の楽しいお話を聞き逃してしまいました。
お茶を頂きながらの談話の時間は、参加者の皆さんとのトークも入って楽しい「ティータイム茶論」となったようで、笑い声も聞こえて和やかなお話会となりました。

参加して頂いた皆様、お話をしていただいた石村さん
この度は大変貴重なひとときをどうもありがとうございました。


今回のお茶は、月ヶ瀬の井ノ倉茶園さん特製「気宇」という大和茶を
水出しで、お菓子は鹿サブレと手焼き煎餅2種をお出ししました。

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さてさて、ここから個人的なことですが・・・。

夕方からの打ち上げ慰労会は、奈良倶楽部ご近所の「畔」さんに無理をお願いして夜も営業していただきました。(「畔」さんでの写真を撮り忘れてごめんなさい)
ちなみに、ランチ営業のみの「畔」さんですが、6人以上の貸し切りで夜の営業もしていただけます。

そして、この後にちょっとしたサプライズも♫
ようやく還暦のお祝いができました。
お洒落なお祝いケーキは「をかし東城」さんにお願いして。
(「をかし東城」さんにはいつもちょっとしたデコレーションケーキをお願いしているのですが、過去にはカルタ模様やポジャギ模様も↓)

8ヶ月遅れのバースディパーティーは、カリンバで演奏の「ラブミーテンダー」と大神神社の赤御幣のプレゼントで。


楽しい時間をありがとうございました。