元興寺で開催されている「散華の美」展に行ってきました。
江戸時代から現代までの散華、約950点が並び
とても見応えのある展覧会でした。
特に、東大寺や薬師寺の昔の散華が多く出展されていましたが、このほとんどは、NPO法人美術散華保存会・岡村理事長のコレクションによるもので、大変多くの種類の散華をまとめて見ることができて大満足。
東大寺の散華は、私の大好きな杉本健吉画伯が描かれたものがほとんどで、そのどれもが大変魅力的で素敵なのです。
また薬師寺の昔の散華も素晴らしくて、杉本健吉画伯はもとより、加山又造、小倉遊亀、熊谷守一、片岡球子、奥村土牛、堀文子・・・といった方々が表現された”小さき仏の世界”。
お寺へ奉納された散華は、お土産散華とはまた違って、やっぱりいいなぁと、久しぶりに散華で感動したのでした。
この他に、奈良の寺だけでなく京都をはじめ全国の寺で撒かれた散華や
江戸時代に使用された色刷り散華の版木や、江戸時代後期に長谷寺で使用された素朴な手描きの散華、大正時代に飛行機からまかれた散華や、有名な漫画家による薬師寺稚児散華、そして現代の美術散華まで多種多様の散華が一同に展示された、散華好きには堪らない展覧会でした。
この展覧会を機会に元興寺で制作された散華を買って帰りました。
これは、元興寺の二大行事、2月の節分柴燈大護摩供と8月の地蔵会万灯供養にちなんで、赤鬼・青鬼の原画は杉本健吉画伯によるもの、地蔵尊御影は棟方志功画伯奉納の板画によるものだそうです。
元興寺秋季特別展「散華の美」
会期:10月26日(土)~11月10日(日)
場所:元興寺総合収蔵庫
時間:9時~17時(無休、ただし入場は16時30分まで)
拝観料:600円(中高生300円・小学生100円)
主催:宗教法人元興寺・公益財団法人元興寺文化財研究所
協力:NPO法人美術散華保存会
問合せ:元興寺(TEL:0742-23-1376)
※会期中の土日は写仏散華体験(材料費300円)も実施!
こちらの会場は元興寺の「小子坊」で10:00~15:00です。
スタッフブログにその様子がアップされています→★