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2014年9月22日月曜日

京都へ*堂本印象美術館→イシス→ギャルリー宮脇

昨日の日曜日は、観たい展示やイベントがあったので
午後から京都へお出かけしました。
まず最初は金閣寺そばにある「堂本印象美術館」へ。
京都在住の日本画家、竹内浩一さんの「私の写生」展を観て
14時から画家によるお話会「作品を語る」に参加しました。
写生を通して起こったエピソードを中心にしたお話から
作家の、対象物に対しての思い入れや真摯さなどが伝わって
また違った視点で 作品鑑賞を楽しめました。
上↑に竹内さんの写生への想いが書かれています。( クリックで拡大)
**竹内浩一「私の写生」展は10/5(日)まで**

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次に伺ったのはジャワ更紗の「イシス」さん。
こちらではCALICOさんの「インドの手仕事 布の世界〜チャルカが回れば村が回る」が始まったばかり。(9/24まで開催13:00~19:00)
以前にもブログで少しそのお名前を書いたことがあるのですが、インドの手紡ぎ手織りの布カディーや、カンタなどの刺繍布をデザインプロデュースして、インドの手織り産業の発展を支援されているCALICOさん。実は奈良県出身の方なのです。
昨年、奈良倶楽部で開催した「ファーストポジャギ」展で中野啓子先生と出会って、ポジャギにインスパイヤされたデザインのショールも今回発表されています。また、ベンガルのコットンサリーを使って、中野さんにポジャギの制作も依頼されました。
「イシス」さんの床の間に飾られたインドの布によるポジャギ。
光線の加減で透明感が伝わりにくいですが。麻や絹ではない生地でもこれほどの透け感が出るのだと、その繊細な美しさに驚きました。布に織られているストライプ模様も上手く取り入れて洒落たデザインですよ。

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3番めにお邪魔したのが寺町二条の「ギャルリー宮脇」さん。
木版画家・黒崎彰さんの新作展が開催中です。今回は、万葉集から近江と大和に題材を取った「万葉シリーズ」 が連作で展示されています。
こちらのギャラリーでの黒崎先生の個展には2度程伺っているのですが、先生にお会いするのは初めてです。(作品撮影は許可を得ています)
大和がテーマの作品は5点。上の写真↑は、光明皇后が詠まれたうたから「雪の佐保」と題する作品。静謐な感じでいいなぁと思いました。
もう一つ、気に入ったのは志貴皇子が詠まれたうたから「わらびの春」と題する作品。(他の作品もこちらのページからご覧いただけます。)
文字になった歌を読み解き、現地取材やスケッチを通してイメージを膨らませ、視覚化し作品として昇華させる・・・四千五百余首もの万葉歌の幾つかがこれからも作品になっていくシリーズ化が楽しみです。
ギャルリー宮脇「黒崎彰新作展」は10/12まで(13:00~19:00/月曜休廊)

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ノルウェイ紀行⑦をアップしています。こちら
今回は、ノルウェイの友人マイブレットの山の別荘に宿泊したことや、オスロまでの道中のことなどを記しています。