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2016年11月13日日曜日

錦繍の円成寺*

柳生の里 円成寺へ。
紅葉が綺麗でしたとお客様から教えていただいて行ってきました。
同じ奈良市内でもこちらは標高があるので、平地とはこうも違うのかと驚くくらいの鮮やかな紅葉具合。
楓の葉の色も多種多様でグラデーションも楽しめました。


若き運慶が作った大日如来像が安置されている多宝塔。
久しぶりに訪れた円成寺。
平日でもそこそこの人出でしたが、ゆっくりと楽しめました。

こちらは、春日大社の旧社殿を拝領したと伝わる春日造りの「春日堂かすがどう」と「白山堂はくさんどう
鎌倉時代初期の1228年、春日大社の御造替の際に宮司の藤原時定が旧社殿を拝領し、寺に寄進したといわれています。
明治以前の御造替では修復ではなく建替えが行なわれて、その建替え後の古い社殿は盛んに移築され、それは「春日移し」と呼ばれたりしています。(今回の御造替でも本宮神社の社殿が笠置寺へ春日移しされました。)
一方「春日堂・白山堂は『春日移し』ではない」との説もある。・・・ということを、検索していて知りました。春日大社本殿と規模が倍ほども違い、細部も異なるためだそうで「春日大社本殿に現在は無いが、古い絵図には描かれている向拝の蟇叉かえるまたなど、古い様式を春日堂・白山堂は残している。移築時に部材を切り詰めて小型化した可能性もあり、移築説は否定しきれない」そうです。(詳細はこちら
ということで、最後は春日大社「正遷宮」と関連して書いてみました。
(写真は11/10撮影)