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2015年1月11日日曜日

春日大社「嘉例ノ登拝」

昨年一昨年と同様に今年も春日大社「嘉例ノ登拝」で御蓋山に。
3回目となる今年は、奈良倶楽部のお客様方とご一緒に登りました。
「嘉例かれいノ本宮登拝」とは・・・
遠く鹿嶋の国から白鹿に乗ってこられた神様(武甕槌命たけみかづちのみこと)が御蓋山に降臨された日と伝えられている正月九日。
鎌倉時代の「古社記」によると、春日明神は神護景雲二年正月九日に御蓋山に降臨、同年十一月九日に麓の現社地に造営遷祀なったと伝え、室町時代末期以降の神事日記には、毎年一月九日に数名の神職が御蓋山に登り、本宮神社前で百座・二百座の中臣祓を奏上とあり、この神事は幕末まで続いていたそうです。(十一月九日には、今も宮司以下が登拝し、例祭が斎行されている)
ご神体山として普段入山できない御蓋山みかさやま ですが、一月九日に行なわれていた「嘉例ノ本宮登拝」が平成20年に再興されて、一般の希望者も参加できるようになりました。
1月9日の「嘉例ノ登拝」以外にも、御蓋山へは春夏秋冬と年4回の春日山錬成会で入山ができますが、時間的に無理せず参加できる「嘉例ノ登拝」が、ここ最近はすっかり私の新年のスタートになっています。
当日の行程は一昨年のブログに詳しく書いていますので、そちらを参照して下さい。(私の御蓋山に心惹かれる思いも)
最初の年ほど山歩き訓練をすることなく登りましたが、杖にしがみついて、今年も何とか山頂まで登ることができました。
また、この一年間は「大祓詞」と「般若心経」をなるべく日々唱えるよう心がけていたので、桂昌殿での10回にも及ぶ大祓詞奉唱に滑らかについていけたことや、修験道の方の般若心経にも唱和でき、満足感と清々しい感謝の気持ちで登拝を終えることができました。
そして一緒に登拝した方々との和気藹々とした交流ができる「直会」が年々大変な楽しみになっているのですが、今年も、お山の清々しい気をいただいた後の直会の愉快な時間は格別でした。
出羽三山を信仰の修験道の方も多く参加されていて、東北の地酒もいっぱいいただきました。
お開きは、一本締めと和やかな拍手で。
そして初めて二次会にも参加したのでした。(猿沢池そばのお好み焼き「かめや」さんへ。巨大な大仏焼きをいただきました。)

おまけの画像>>
一緒に登拝した方から送ってもらった写真ですが、御蓋山下山途中で見つけた、木の根や枝が絡み合った不思議な大木です。
また、おん祭の時に一の鳥居に掛けられていたご神木の竹柏ナギは、おん祭が終わった後、向って左側の片方だけになっていました。
(なぜ片方だけなのかは過去記事のこちらをご覧下さい。)

最後になりましたが、お知らせです。
「第六十次 式年造替」特別企画として、今年の7月〜8月のうち20日間ほど、御蓋山本宮神社へ特別参拝ができるということです。(要予約・有料)日程詳細は後日HPでお知らせされますので、こちらをご覧になってください。

今年も、神様のお山 御蓋山へ登拝でき感謝です。
また、同行のKさん、Iさん、どうもありがとうございました。