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2015年11月8日日曜日

閑話休題*お客さまとの交流録

秋の雨 中庭の黄葉を濡らす雨粒に見入りながら、ゆく秋に思い巡らす束の間のひととき・・・。今日は静かに雨がふっています。
正倉院展も明日1日となりましたが、後半の一週間もいつもお越しいただくリピーターさんで賑わっていました。ありがとうございました。
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さて、今日のブログは 20年近くお越しいただいている画家のWさんの作品をご紹介します。いつも「はい、今年の出展作」と絵葉書をいただくのですが、それが絵葉書で見せていただくだけでも素晴らしい!と感じる作品なのです。
カラーボールペンだけで描かれた作品。
ボールペンの線を重ねて重ねて描かれたこの技法。カラーボールペンは20色ほどあるらしいのですが、それだけでこれだけの色の広がりが表現できるのですね。(製造会社によっても、芯の太さや水性か油性かによっても、同じ色でも違いがあるそうで。そういうお話をお聞きするだけでも楽しいです。)
透明感のある瑞々しいタッチと水墨画を思わせる背景。130号の大作もすべてボールペンでのみ。
日展で特選を受賞された時に作品を展覧会場で見せていただいたことがあるのですが、至近距離で見た線描の密度の濃さに気が遠くなりながらも、少し離れて鑑賞して、油絵でも水彩画でもないボールペンでの新境地に素晴らしいなぁとわくわくしたことを覚えています。
20年近く前はご家族でお泊まりいただき、まだ学生さんだったお嬢さんをモデルにした作品の絵葉書をいただいていました。
お客さまとの交流も、長く続けてこれたからこその歴史もあり。今年もこうしていただいた絵葉書を見ながら、来年もまたお互いの道を続けて行って、お越しいただいた時に作品のお話を聞かせていただければと願っています。ありがとうございました。