

天理まで所用で出かけた先の少々の待ち時間に近くの石上神宮へ。
ここへ来たら思いっきり何度も深呼吸してしまいたくなる
独特な空気感が漂う石上神宮は好きな神社の一つです。
参拝をした後、今日はもう一つ行ってみたい所がありました。
先日、友人の高橋さんから聞いた「布留の高橋」という
石上神宮からすぐの所にある万葉集に詠まれた橋です。

楼門を出て東の方に向かうと

こんな気持ちのいい杜がありました。
杜の中を通り抜け、道なりにどんどん進んで行くと

山の辺の道への分岐点に出ます。

看板を見ると「布留の高橋」はもうすぐ。

分岐点を山の辺の道の方へ下りて行くと
梅の木が両側に続く道に出ます。

梅の花が咲く頃は綺麗だろうなぁと想像しながら
もう少し歩いて行くと、万葉集に出てくる「布留の高橋」が。

あれ?イメージがちょっと想像していたのと違うなぁ・・・
でもちゃんと「布留の高橋」のプレートも架けられているし。
石上 布留の高橋 高高に 妹が待つらむ 夜ぞふけにける
石上の布留の高橋みたいに、高々と爪先立ちで背伸びしながら
彼女は私を待ちわびているであろうに、夜はふけてしまった。
万葉集に詠まれた「布留の高橋」と同じ橋なのかはわかりませんが
橋から少し上流には勢いよく流れる滝があり、布留川は茂みに覆われた随分と下の方に見えます。
川辺に下る階段もありましたが、雨上がりで足元がぬかるんでいましたので敢えて下りませんでした。

でも川から見上げたら、この橋はかなり高い所に架かっていますので
「高橋」と言われるのも頷けます。
下の写真↓の上部に横たわる赤い橋が「布留の高橋」。


懐かしいような風景の中を歩きながら石上神宮まで戻ります。
布留の高橋と石上神宮は徒歩で5分くらいの距離でしょうか。
往きには気づかなかったけれど楼門の手前にこんな立派な巨樹。


もう一度、あちこちお詣りして
もう一カ所行ってみたかった所へも寄ってみようかな。(続く)